「ノワール ケイ ニノミヤ(noir kei ninomiya)」が2026年秋冬コレクションをパリで発表した。テーマは「DARK BLOOMING」。ノワールの黒の世界から花が咲き広がっていくイメージを描いた。

 コレクションノートには、現在の世界情勢に思いを巡らせながら、花を明るくポジティブでエネルギーに満ちた存在として捉えたという言葉が添えられていた。

彫刻的な黒の世界

 ショーは黒を基調としたルックから始まる。身体を覆うようにパーツを組み上げた構築的なシルエットが続き、ブランドらしい立体的なフォルムがランウェイに現れた。

 黒の立体装飾やボディピースなど、造形的で彫刻のようなアプローチが印象的。植物の棘を連想させる透明のアクリルのパーツを組み合わせたハーネスは身体の前面に突き出すように広がり、服とオブジェの境界を曖昧にする存在感を放っていた。

差し込まれるベージュ

 中盤にはベージュのルックが登場。ダークな世界観に柔らかな色調が差し込まれ、チュールや花の装飾を伴った軽やかな表情がコレクションに小さな変化をもたらす。

 MA-1ジャケットをはじめ、ボリュームのある袖やジップ使いなど、実用的なアイテムとディテールがノワールらしい構築的な造形と融合する。

印象的な赤とドクロ

 やがて、その黒の世界の中に印象的な赤が現れる。装飾は徐々に増え、赤のモチーフが絡みつくようにあしらわれていく。巨大なウィッグをドクロのごとく刈り込んだ巨大なピースなど、ランウェイに強いコントラストが生まれた。

花で満たされるラストシーン

 終盤、赤はニット素材の可憐な花となり、ワイヤーフレームのドレスに咲き乱れるように配置。ホワイトシャツやフーディなどベーシックなインナーとのコントラストを描きながら、コレクションは徐々に華やかな表情へと変化していく。

 花の装飾がさらに密度を増し、ワイヤーフレームに無数の花を配したボリュームのあるドレスが登場。黒の世界から花が咲き広がるイメージを視覚的に印象づけた。

プーマとグレンソンとのコラボシューズ

 足元では「プーマ(PUMA)」とのコラボレーションスニーカーが登場。アイコンモデル「スピードキャット」をベースに、アッパーを半透明のシリコンでコーティングし、花のモチーフを立体的にあしらったデザインに仕上げた。今年秋の発売を予定している。

 さらに英国の老舗シューズメーカー「グレンソン(GRENSON)」とのブーツが登場。重厚なレザーシューズが構築的なシルエットを足元から支えていた。

花が示すポジティブなエネルギー

 暗い空気の中から花が芽吹くような今シーズンのコレクションは、不安や緊張を抱えた時代の中で創造のエネルギーを見いだそうとする試みとして読むこともできる。

 ショーでは長谷川白紙と細井徳太郎による実験的なサウンドが流れ、静かな緊張感を帯びた空間を作り出していた。

noir kei ninomiya 2026年秋冬

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