佐藤二朗 ドラマ『夫婦別姓刑事』怪演姿をキャッチ!映画『爆弾』『名無し』で脱コメディの“再ブレイク”

『夫婦別姓刑事』の主演を務める佐藤二朗

 

 4月中旬、埼玉県・川口駅からほど近い公園でスーツ姿で周囲を見渡していたのは、俳優の佐藤二朗だ。そのたたずまいは、長年現場を踏んできたベテラン刑事さながら。その隣には派手なヘアターバンをした“娘”がいる。なにやら真剣な表情で話し始めたようだが――。

 

「4月期ドラマ『夫婦別姓刑事』(フジテレビ系)の撮影でした。同作は、“夫婦は同じ部署に所属してはいけない”という暗黙のルールがある警察内で、夫婦であることを隠しながらバディとして事件を追う刑事の姿を描いた作品。佐藤さんと、橋本愛さんが夫婦役としてW主演を務めています。

 

 佐藤さん演じる刑事は、過去に事件で前妻を亡くした過去を持ち、その娘との関係にも葛藤を抱えています。その娘役を演じているのが若手女優の月島琉衣さんです」(制作会社関係者)

 

 コメディ俳優としての印象が強い佐藤だが、この日は一切のユーモアを封印。カットがかかると一転して柔らかな笑顔を見せるものの、本番に入るとガラリと空気を変えていた。一方で、作品タイトルに含まれる“夫婦別姓”というワードは、放送前から議論を呼んでいた。

 

「夫婦別姓という制度は、現実の社会でも議論が続いているテーマです。2025年には28年ぶりに民法改正案が国会で審議入りしたことでもさらに話題になりました。橋本さんが放送開始前の3月に『週刊文春』に寄せたコラム『選択的夫婦別姓と憲法と平和』では、

 

《もし結婚したいと思う相手が好みの姓だったら変えてもいいと思っていた》《けれど今は、選択的夫婦別姓が実現しなければ、結婚したくないとまで感じている。この名前には私の人格が宿っており、私の全てが入っている》

 

 と見解を示していたことで、ドラマの内容もX上では《現実の制度に切り込むのか》と期待や賛否の声が飛び交っていました」(芸能記者)

 

 しかし、14日に放送された初回は、予想されたものとは少し違う内容だったようだ。

 

「作中で描かれる“夫婦別姓”はあくまで設定上のフックであり、実際には警察組織内の規律が軸となっています。プロデューサーも事前に公式HPで《いわゆる選択的夫婦別姓制度自体と本作はリンクしているわけではありません。また制度自体に賛成反対の立場を示す内容でもありません》と明言していましたが、タイトルと橋本さんの発言が結びついて、先入観を持った視聴者も少なくなかったようです。

 

 一方、純粋な刑事ドラマとしての完成度に驚いたという声も多く、シリアスとユーモアのバランスが絶妙だと評価されています」(同前)

 

 そして、このドラマの人気を支えているのが、佐藤の怪演ぶりだ。

 

「ここにきて“第二のブレイク”と呼ぶべき現象が起きています。近年、佐藤さんは福田雄一監督とタッグを組んだコメディ俳優として親しまれてきましたが、2025年の映画『爆弾』では身元不明の得体の知れない人物を、そして5月に公開される映画『名無し』では原作・脚本・主演を自ら担当し、無差別殺人犯を演じています。同作は試写会の時点でもかなり好評で、とくに佐藤さんの演技が絶賛されています。

 

 この2作を通じて、完全に佐藤さんは“コメディ俳優”という枠を抜け出した印象ですね。ここまで売れっ子になってしまうと、Netflixをはじめとする大型作品から次々オファーが届くでしょう。もしかすると、今回のような連ドラで気軽に目にすることができる機会も減るかもしれません」

 

 56歳にして迎えた新たな黄金期。その快進撃はまだまだ終わりそうにない。

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