エピソード3『再起をかけて』“Back on the Map”
あらすじ
オフィスの賃貸相手を探すルイス。ドナの助言に従い異業種の会社に決めるが、やってきたのは騒がしいトレーダーたちで青ざめる。事務所にはハーヴィーを顧問にしたいというウィリアム・サターが現れる。サターの会社は大企業だが証券取引委員会から告発されそうになっており、ハーヴィーは断るが….。一方、マイクはカウンセラーからギャロのことを申し立てるよう勧められるが、密告すれば後が怖いので断る。その後、同室のケヴィンがギャロから襲われる。
ネタバレ感想
密告したことによりケヴィンもギャロから標的にされることは明らかで、狙われている者同士できるだけ2人で共に行動しようと協定を結んだマイク。
そんな矢先に早速マイクはギャロにナイフで襲われた件でカウンセラーの〈ジュリアス〉に呼び出されて離れ離れですよ。
朝食の時間内にはマイクも戻れて、ケヴィンも無事なようですが今後一切気が抜けない状況です。
証券取引委員会“SEC”から訴えられそうな〈ウィリアム・サター〉は、ハーヴィーを弁護士にしたがっていてガランとしたオフィスに頼みに来ており、ハーヴィーはこれほど事務所が厳しい状況で3倍の報酬を提示されても首を縦に振りません。
個人的に嫌っている感じがありましたが、過去にどんな関係だったのでしょう。
他事務所にフロアを貸し出すことに難癖ばかりつけて断っていたルイスですが、又貸しの相手が弁護士事務所じゃなければ気分的にも問題ないということに。
ヘマばかりのルイスに粗相がないようにドナも一緒に交渉するはずが、暴走したルイスは自分1人で勝手に契約を済ませてしまいました。
ルイスが貸した“スティーブン投資グループ”のサテライト部門の責任者やトレーダー達は下品で騒がしく、やはりルイスの独断はロクなことになりません。
サターからの電話でハーヴィーが「20億ドルの価値がある投資会社の仕事を断った」ことを知ったジェシカは本人を追及。
ハーヴィーが言うには「あいつはフォースマンよりタチが悪い犯罪者」で、それが本当だとしたらどれだけ経営難でも弱みにつけ込ませるわけにはいかないように思えますが、ジェシカとしては今しかチャンスはないと考えているようです。
「2日以内にもっと大口の顧客と契約できなければサターと契約してもらう」というジェシカの宣告を受け、これまたハーヴィーが渋る相手だけどサターよりかはマシな〈ネイサン・バーンズ〉にアポを取ったドナ。
しぶしぶネイサンのところへ交渉に行くと、「ライバルのエネルギー会社がうちの得意分野に参入する。今夜まで一緒に食事するまでに差し止め命令を出し息の根を止めろ」だそうです。食事の予約も人任せにせずハーヴィー自身がしろとの嫌がらせ付きです。
自分が厨房での仕事をしている間にケヴィンがトイレで襲われることになり、公にすれば受刑者全員が敵になるし、元同室者は報復で意識不明になったとかで医務室にも行くことすら断固拒否するケヴィン。
「ギャロの棟を変えられないなら仕事を辞めたい。ケヴィンは唯一の友達だ、2時間も1人にできない」とジュリアスに頼みに行くも、マイクの提案はことごとく断られてしまいました。これが受刑者か。
仕事が義務で免除されないのならせめてケヴィンを厨房仕事に捩じ込んでくれよ。
ハーヴィーがギャロを移すよう頼んでいたケイヒルからは、「上層部の連中が奴を守ってるから移せない」と言われてしまいます。どうやら、詳細は話せないけれど連邦政府側の情報提供者として取引して今の刑務所に移ってきたようなのです。
そうとなればギャロを他所へやることは実質不可能となり、マイクの一大事で、すぐに知らせに刑務所へ向かうハーヴィーはネイサンとの会食の20時には間に合いません。ドナにはどうにかネイサンを1時間待たせるという任務が与えられました。
しかし、いざマイクに悲報を伝えてレストランに急ぐもネイサンはおらず、ドナに文句を言ってもドナは長年の付き合いのある秘書がネイサンは遅れることを了承すると言っていたではないですか。
誰が嘘をついているのか、という話になり、「卑劣なサターがネイサンに圧力をかけたのよ。サターは目的のために何でもする」と思い至るドナ。
サターはよほどハーヴィーの腕を買っているのでしょうか。
恐らくはサターがネイサンの会社の株を買ったはずで、3ヶ月は非公開でいいというルールがある購入者の特定を、フロアを使うトレーダーに“ルイス対策”を見返りにして頼んでおくハーヴィー。
レイチェルは講義の中の討論で自分に勝つため他の受講生からマイクの話題を持ち出されています。
その後、〈ダンバー教授〉から冤罪を晴らす活動“イノセンス・プロジェクト”を手伝って欲しいと誘いを受けて、引き受けたい気持ちがあるけれど受講しながらの両立は難しいものらしく、逃げたと思われるのがシャクで悩んでいることをジェシカに打ち明けると、「なら皆を震え上がらせればいい。そうすればすごい女だと一目置かれるわ」と“らしい”アドバイスを貰いました。
結局相手の弱みを調べ上げ、皆の前で謝罪と討論の続きの辞退を宣言させた上でレイチェルも受講を辞めて教授の活動を手伝うことに。
ハーヴィー自身もネイサンの会社の株を買うことで、自分と組んでサターと闘うかサターと組んで自分と闘うか選ばせ、ネイサンは正式にハーヴィーを顧問として契約を決めます。
今回は強引にサターに手を引かせることができたっぽいのですが、ここで買った恨みが後になってまた出てくるのでしょうね。
あまり知られていない制度によるギャロの弁護士のミスを探し出したマイクは、2年以上ある刑期の間自分を攻撃し続けるよりも、6週間後の仮釈放に賭けて大人しくしておいた方がいいぞと法テクを駆使し、刑務所では忌み嫌われる密告者だと知っていることもチラつかせてギャロを黙らせたようです。
ジュリアスもちゃんとマイクの声に耳を傾けてくれており、ケヴィンは頼んでもない厨房の仕事に就くことになりました。
ケイヒルはジェシカとハーヴィーに朗報を届けます。
「ある受刑者の情報提供」を条件に、マイクの出所を早められるのだそうで、分かってはいましたが、その“ある受刑者”というのは同室のケヴィンで、マイクが“唯一の友達”だと思っている相手です。
「ある事件の証拠を握っているはずのケヴィン・ミラーを説得するか情報を引き出せば釈放する」と言うケイヒル。釈放て。せいぜい刑期半分くらいかと思えば釈放!?
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