【岩崎裕介監督に聞く】映画『チルド』制作秘話―令和ロマンくるまの歯の演出の秘密、「AnyMart」の対面はなぜキッシュ屋?

    CM監督として活躍し、短編『VOID』がロッテルダム国際映画祭などに選出された岩崎裕介監督。その長編映画初監督作『チルド』は、映画レーベル「NOTHING NEW」が手がける実写長編第1作です。

    舞台は、24時間明るい光を放ち、同じ商品や挨拶、作業が繰り返されるコンビニエンスストア。誰もが見慣れた均質な空間を通して、システムに管理され、知らず知らずのうちに意思を奪われていく人々の姿を映し出す“社会批評的ホラー”です。

    ciatr編集部では、岩崎裕介監督に単独インタビューを実施。

    実家がコンビニだった自身の経験から生まれた企画の原点をはじめ、“何もしない主人公”を成立させる脚本上の挑戦、染谷将太、唐田えりか、西村まさ彦、令和ロマン・くるまのキャスティング背景を伺いました。さらに、ジャンプスケアに頼らない恐怖の設計や、笑いと狂気が交錯する演出、架空のコンビニ「AnyMart」の作り込み、映画祭で話題を呼んだシーンの裏側まで、たっぷりと語っていただきました。

    ▼ 目次(チャプター)
    00:00 オープニング
    01:02 企画が立ち上がった経緯
    02:30 脚本づくりで苦労した点
    03:37 堺役・染谷将太さんのキャスティングとキャラ造形
    05:16 オーナー役・西村まさ彦さんの造形/印象的な“返事”の演出
    07:28 小河役・唐田えりかさんのキャスティングと造形
    09:06 室田役・令和ロマンくるまさんの起用と“歯”へのこだわり
    10:49 恐怖表現・ホラー映画としての演出
    12:16 コメディとホラーのバランス
    13:19 印象的な“コック”のシーン
    14:13 もう一人の主役、コンビニ「AnyMart」の作り込み
    15:16 朝礼のシーン
    15:39 アドリブ・現場で生まれたシーン
    16:39 向かいの店(キッシュ屋・ルーロー飯)について
    17:28 岩崎監督が今後挑戦したいこと

    ▼ 出演
    岩崎裕介(映画『チルド』監督)

    ▼ 作品情報
    映画『チルド』2026年7月17日(金)公開
    監督:岩崎裕介/出演:染谷将太、唐田えりか、令和ロマン・くるま、西村まさ彦 ほか
    映画レーベル「NOTHING NEW」実写長編第1作。誰にとっても身近なコンビニエンスストアを舞台に、均質化された空間に潜む違和感と日本社会の歪みを映し出す社会批評的ホラー。
    公式サイト:https://nothingnew.film/chilled_anymart

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    ©︎『チルド』製作委員会 (NOTHING NEW・東北新社)

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    20件のコメント

    1. 観に行く前にこの動画が見れてよかったです。監督のご実家がコンビニなんですね〜。これはかなり期待できますね。

    2. 監督の話と作品として表れたものが合致しまくっていてめちゃくちゃ気持ちがいい
      話を聞くほどチルドが好きになる

      誰の視点でもない位置から淡々と日常を切り抜いたような映像で、あえて作者の意思は排除されるように作られている気がした(からこそ鑑賞後の現実が映画の続きのように思えて怖かった)ので、こうして答え合わせできるのはすごく楽しいです

    3. 早速観に行きましたが、室田の歯!!
      あのシーンでめちゃくちゃ歯に目が入って気持ち悪!ってなってたら、岩崎さんもその話されて勝手に嬉しくなりました😂

    4. めっちゃ面白かった。さかいが「なんで今井さん死んじゃったんですかね、悩みとかなさそうだったのに」のシーンは良かったです。
      直前にさかいが放った「いそうっすね」がおそらく決め手なのに、さかい本人は分かってない。「今井さん給料安いっすもんね」などなど些細で小さくすれ違いの言動の積み重ねで人は人を無自覚に傷つけているなぁと思いましたね。

    5. 奇人変人が多すぎるせいで見逃されてるけど、間接的に主人公の無関心のせいで死んでる人たちだらけなことを、現代に生きる怖さと重ねてしまいました。
      廃棄持ち帰りおばさんも主人公がオーナーにチクってなきゃバレようがなくない?こいつもこの構造に加担してるよなと思ってしまったけど、ゴミ袋の中身までチェックするオーナーだとしても全然通じる西村さんのヤバさですね😂

    6. 笑える場面はひとつもなかったと思うけど、観客の中から一人だけ度々笑い声が聞こえてきて、それが怖かった。映画の帰りにエニイマートの袋くれたが、「袋いりますか?」って聞いてくれないかな。

    7. ホラーみたあとコメディホラーとループして見るのすきなんだけど、めっちゃしっくりした。

    8. 監督が持論語ってナルシズムと悦に入っててるインタビュー姿が「怪物園」の登場人物に見えましたね。こういうキテレツ輩が支持されるのもホラーですね。それと監督は「ほめられたい人」なんですね。