第28回目を迎える今年のテーマは『シネマエンジニアリング』。最先端の映像テクノロジーやトレンドに注目すると同時に、テクノロジーとアナログな感性をいかに“設計(エンジニアリング)”するか、“映画体験”の真の価値とは何か、クリエイターと観客がともに考えながら次世代の映像の在り方を探究していく映画祭となる。

 コンペティション各カテゴリーでも、現代の社会課題や世相を映し出す作品が数多く集まる中、AIを活用した作品は368点と、昨年を上回る史上最多の応募数となったといい、中でも、著作権問題が障壁となりやすい音楽をAIで制作・活用するというトレンドが見て取れるのも興味深い。また今年は、3月に京都で開催された世界初・最大級のAI特化型映画祭「WORLD AI FILMFESTIVAL」とパートナーシップを締結し、AI映像として最先端・最高峰を目指す主要受賞作品を特別上映。“AIとクリエイティブ”の最新の潮流を知る上でも注目だ。

 もちろん今年も、現代社会の課題や世界情勢などまさに“今”をとらえた作品や、国内外の豪華映画人が参加する話題作など、コンペティションから特別招待作品まで、多彩なショートフィルムが集結。今年は、“食”や“アート”などを題材とした五感を刺激するショートフィルムを集めたプログラムなども見どころ。翌年のアカデミー賞ノミネートに通じる5部門(インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのライブアクション部門、ノンフィクション部門、アニメーション部門)はじめ、映画祭入選作品の上映・配信ラインナップは4月23日に発表となる。

 オープニングセレモニーとレッドカーペットは、建築家・隈研吾が外装デザインを手掛ける実験的ミュージアム「MoN Takanawa: The Museum of Narratives(モン タカナワ: ザ・ミュージアム・オブ・ナラティブズ)」で開催決定。映画祭では現在、今年のテーマ「シネマエンジニアリング」をもとに、五感をインスパイアする映画祭プロモーション動画を募集中。優秀作品は映画祭セレモニーでの上映に加え賞金10万円が授与される。応募詳細は映画祭公式サイトにて。

 SSFF & ASIA代表・別所哲也は「テクノロジーとアナログな感性をどう“設計(エンジニアリング)”し、混迷する社会に希望を映し出すか。世界から集まった珠玉のショートフィルムを通じて、皆さんと、動画が溢れる現代における「映画体験の真の価値」を一緒に探してみたいと思います」と開催に意気込みのコメントを寄せている。

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