ジョニー・デップJohnny Depp attends the press conference for A Bunch Of Stuff  Tokyo at NEWoMan TAKANAWA on November 27 2025 in...

Photo: Jun Sato/WireImage

ジョニー・デップが、ミハイル・ブルガーコフによるロシア文学の名作『巨匠とマルガリータ』を史上初めて英語作品として映画化する。12月10日(現地時間)にサウジアラビアの紅海映画祭にサプライズ登場し、明かした。ジョニーの製作会社IN.2 Filmが、Tribune Picturesのスヴェトラーナ・ダリらと共同で製作する。ダリは、ジョニーの名誉棄損裁判後の復帰作となった『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』や、来年1月に日本公開する監督作『モディリアーニ!』の製作総指揮を務めている。

『巨匠とマルガリータ』は、言葉を話す巨大黒猫を従えた悪魔が出現した1930年代のモスクワと、ポンティウス・ピラト時代のエルサレムを舞台にした物語。1930年代のスターリン政権下で執筆されるも、反体制的と判断されてブルガーコフの死後ようやく出版された。40以上の言語に翻訳され、1億部以上売り上げる世界的ベストセラーとなり、ローリング・ストーンズやデヴィッド・ボウイ、パティ・スミスやフェデリコ・フェリーニら、世代と分野を超え、文化的アイコンにインスピレーションを与えてきた。

『Variety』によれば、これまでロマン・ポランスキーやフェリーニ、テリー・ギリアム、バズ・ラーマンら名匠が映画化を試みたが、英語での映画化は実現してこなかったそうだ。『巨匠とマルガリータ』の製作は、2026年後半にスタートする予定。脚本と監督は明らかになっておらず、ジョニーの出演の有無についても発表はない。

Text: Tae Terai

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