世界中で絶大な人気を誇るハン・ソヒが待望のスクリーンデビューかつ初主演を飾った韓国映画『12月の君へ』(12月5日公開)。明日に公開を控える本作より、本編映像と場面写真、キャラクター映像が到着した。
【写真を見る】スアンが回すカメラに向けて、即興で演技をはじめるソル[c]2025 Elles Films Co., Ltd.
アジアを代表するインディペンデント映画祭のひとつとして名高い、第24回全州国際映画祭の韓国コンペティション部門に正式出品され、わずか1分でチケットが完売した本作。「わかっていても」で大ブレイクし、数々の大ヒットドラマに出演するソヒがスクリーンデビューを果たす本作では、子役出身で人気俳優の転校生ソルを演じ、繊細かつ深みのある演技で新境地を拓く。
そしてソルと運命的に出会い、惹かれ合う俳優志望の高校生スアンを演じるのは実力派ハン・ヘイン。2人が紡ぐのは、“友情”と“恋”の狭間で揺れながら惹かれ合いながらも、離れ離れになった少女たちの物語。大人になったある日、雪の降りしきる幻想的な冬の海で、伝えられなかった想いが再び動きだす。その深い想いがつながった時、彼女たちがたどり着く未来は、あたたかな温もりか、それとも──。
今回初解禁となるのは、高校時代のソルとスアンの息を呑むようなキスシーンをとらえた本編映像。運命に導かれるように親しくなった、孤独を抱える2人の少女、ソルとスアン。ある夜明け、ソウルの明洞へと出かけた2人は、暗い室内で互いの本心を打ち明ける。「いつか映画を撮りたい」と打ち明けた俳優志望のスアンに、「仲間に入れて」と言うソル。すでにスターとして活躍するソルからの夢のような提案に「ウソじゃないよね」と驚くスアンに、ソルは「演じるのはずっと退屈だったけど、あなたと一緒なら楽しそう」と本心を吐露する。
スアンからの友情以上の想いを感じていたソルは、「それで、どんなジャンル?」と問いかけ、そっと唇を重ねる。それはスアンにとって初めてのキスだった。さらに「恋愛ではなく?」と問うソルに、自分からもキスを返すスアン。互いの寂しさを埋めるように深く、静かに熱を帯びていく2人。しかし芸能界で活躍し多くの経験を積んだソルとは対照的に、自身の気持ちがまだ“友情”なのか“恋愛”なのかがわからず戸惑ったスアンは、途中で「こういうのはよくないよ」と拒んでしまう。幻想的なネオンに照らされる2人の、揺れ動く思春期の淡くも抑えきれない恋心が伝わる、美しく印象的なシーンとなっている。
ソヒとヘイン、2人の表現力によって描かれる、心に響く愛の物語。『12月の君へ』というタイトルの通り、観た者の心に深く降り積もる物語を、ぜひ劇場で見届けてほしい。
文/サンクレイオ翼





