
新人公演で堂々の初主演を飾った宝塚歌劇団・雪組の律希奏(右)。左はヒロインの華純沙那
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宝塚歌劇団の雪組公演「ボー・ブランメル~美しすぎた男~」の新人公演が27日、兵庫・宝塚大劇場で行われ入団3年目の律希奏(りつき・そう)が堂々の初主演を果たした。
2023年に初舞台を踏んだばかりで、109期生から初の新人公演主演。1メートル69と、男役としては決して恵まれた身長とは言えないが、それを感じさせない存在感に長い足、劇画から飛び出したようなルックスで登場の場から一気に客席を引き込み、まっすぐに客席に届く明瞭なせりふ回し、感情を乗せた歌唱でも聞かせた。
カーテンコールでは「舞台人として基本的なことをたくさん学ばせて頂きました。新たな壁を発見したので、努力を続けて参りたいと思います」などとあいさつ。
終演後の取材会では、本役のトップスター・朝美絢(あさみ・じゅん)から「何がどうなっても大丈夫だから楽しんで」と背中を押されたことを明かし「本当に心から楽しむことが大事なんだ、と今、終わってからもしみじみ感じています」と感謝した。
初めてのことだらけで「どうしても段取りに追われてしまった」と反省も忘れず「役として物語を生きられるように東京の新人公演では頑張りたい」と気を引き締めていた。
ヒロインは、すでに本公演でも主要キャストに名を連ねる華純沙那(かすみ・さな)が好演。本役のトップ娘役・夢白あや(ゆめしろ・あや)の退団公演であることに触れ「今まで、夢白さんが培ってこられた美学がたくさん詰まったお役なので、今日までたくさんのことを学ばせて頂きました」などと話していた。





