国境なき医師団 ENDLESS JOURNEY 第1回 in 江別 蔦屋書店
「コーヒーからめぐる世界」 ―コーヒー文化発祥の地 イエメンの旅―
開催日:2025年11月25日(火)~12月7日(日)
開催時間:9:00~21:00(最終日17:00まで)
開催場所:暮らしの棟イベントパーク/コミュニティパーク

 

中東・イエメン。長引く内戦により、貧困や深刻な食料危機で人口の7割が援助を必要としています。国連が
「世界最悪の人道危機」と呼ぶ危機的な人道状況に陥り、国内で家を追われた人は400万人を超えました。
移動を強いられる人々の”Endless Journey”は今も続いています。

内戦による困難な状況が続く中、希望を失わず力強く生きる人々がイエメンの豊かな伝統を守り続けています。
日干し煉瓦の独特な建築や音楽、香辛料を使った食文化。そして、コーヒー文化発祥の地といわれるイエメンでは、
古くから家族や友人がともにコーヒーを楽しむ時間を大切にしてきました。

イエメンで医療・人道援助活動を続ける国境なき医師団。ドキュメンタリー写真家 森佑一氏がファインダーを
通して見つめてきた人々の営み。現地の暮らしに根付く日用品やイエメンコーヒーの香りとともに、様々な角度から
イエメンを感じてください。

 

【国境なき医師団とは】

国境なき医師団は、世界約70 の国と地域で活動する、民間で非営利の医療・人道援助団体です。

紛争地や自然災害の被災地、貧困地域などで危機に瀕した人びとに、独立・中立・公平な立場で
緊急医療援助を届けています。

 

【CONTENTS①】

~旅するイエメン~ 森佑一写真展とイエメンの暮らし

イエメンを旅したことはありますか?

イエメンの取材をライフワークとし、美しい風景やいきいきとした人びとをとらえてきたドキュメンタリー
写真家・森佑一氏の作品を展示します。会場では、ラグや食器、伝統衣装などイエメンの家庭の居間を再現。

イエメンコーヒーの味を守り、日本に輸入するモカオリジンズによるコーヒーの試飲・販売も行います。
コーヒーの香りに包まれながら、イエメンの伝統、文化、空気を感じる旅をお楽しみください。

 

【CONTENTS②】
地域特別企画 北大写真部×国境なき医師団 写真展 命をつなぐひと
―北海道から世界の活動地へ―

 

国境なき医師団(MSF)では毎年100人程が活動に参加していますが、普段は北海道で生活を営む人たちも、
世界各地で医療・人道援助に尽力しています。そして、家族、支援者、ボランティアや事務局スタッフも
北海道から世界中の活動を支えています。

MSFに関心を寄せた北海道大学写真部の学生が、「命をつなぐひと」として北海道を拠点にMSFの活動に
携わる人の日常の表情をカメラでとらえました。写真を通じて私たちを身近に感じていただき、人道援助の
輪が広がることを願っています。

 

【about】
モカオリジンズ

☕モカオリジンズ(写真8~10枚目)
イエメン出身のタレック氏が2018年に設立。日本に留学していたタレック氏と、イエメンでコーヒーを
栽培する兄コサイがタッグを組み、政情不安により生産が困難になったイエメンコーヒーを日本に輸入する。

イエメンコーヒーの伝統を守り現地の小規模農家を支援するほか、戦争のイメージばかりでなく大切に守られてきた
豊かな文化を多くの人に知ってほしいと、イエメンの魅力を発信している。

We embrace the past, so that we may live long enough to see a bright present and promising for future of Yemen coffee.
「過去を受け入れることで、私たちはイエメンコーヒーの輝く今と、約束された未来を見届けることができる」(https://mochaorigins.com/ja/about/)

 

【CONTENTS③】
トークイベント×コーヒーテイスティング

開催日:2025年11月29日(土)、30日(日)
開催時間:14:00~15:30
開催場所:暮らしの棟 コミュニティパーク

古代ローマ時代、「幸福のアラビア」と呼ばれたアラビア半島南部のイエメン。インド洋を渡ってくるアジアや
アフリカの品々が集まる要衝として古くから栄えました。コーヒー豆もその一つ。

各地からモカ港に集まり流通したコーヒーは「モカコーヒー」と呼ばれ、イエメンに豊かなコーヒー文化を
築きました。世界137カ国を旅した蔦屋書店旅のコンシェルジュ 森卓也 が、イエメンにまつわるゲストを招いて
トークイベントを開催します。コーヒーの香りを楽しみながら、知らない世界を一緒に旅してみませんか?

11月29日(土)トークイベント
登壇者
写真家 森佑一×国境なき医師団日本会長 救急医・麻酔科医 中嶋優子
旅のナビゲーター:六本松 蔦屋書店 旅のコンシェルジュ 森卓也

11月30日(日)トークイベント
登壇者
写真家 森佑一×イエメン友好協会専務理事 佐藤寛
旅のナビゲーター:六本松 蔦屋書店 旅のコンシェルジュ 森卓也

 

【登壇者プロフィール】
ドキュメンタリー写真家 森 佑一

1985年香川県生まれ。2012年より写真家として活動を始める、同年5月にデイズジャパン主催のフォトジャーナリズムワークショップに参加。日本国内では、震災被災地、市民運動、広島、長崎、沖縄等の撮影を行う。2015年から2017年の2年間、JICA海外協力隊員として中東ヨルダンにて環境教育の活動に従事。現在は海外に活動の場を広げ、戦時下にある国や地域の実情を取材発信している。これまでに取材で訪れた主な場所は、ギリシャ、フィリピン、バングラデシュ、ヨルダン、パレスチナ、イスラエル、ジブチ、イエメン、ウクライナ、シリア等。ライフワークはイエメン取材。(https://www.yuichimori.com/about)

 

国境なき医師団日本会長 救急医・麻酔科医 中嶋優子

札幌医科大学卒業。国内病院での勤務を経て2008年に米国医師国家試験合格。
2017年日本人として初めて米国プレホスピタル・災害医療専門医を取得。現在は米国を拠点にし、アトランタ・エモリー大学救急部の准教授を務める。2023年より米国DMAT隊員となる。国境なき医師団には2009年に登録。シリア、イエメン、パキスタン、イラク、南スーダン、ナイジェリアなど合計9回の海外派遣活動に参加。

 

開発社会学舎 主宰 佐藤寛

1981 年アジア経済研究所入所。退職までの42年間イエメン地域研究に従事。二度にわたりサナア大学客員研究員等でイエメンに滞在。1990年大阪万博、2005年愛・地球博でそれぞれイエメン館出展代表代理を務め、イエメン館の展示運営を支援。現在日本イエメン友好協会専務理事。主なイエメン関係の著作に「イエメン:忘れられし者の存在証明(上・下)」(『地平』2024/7-8、「イエメン国民への愚弄をやめよ――最悪の人道危機の原因と解決への道筋」(『世界』2019/3)、「忘れられた戦争 イエメンの人々を襲う人道的崩壊」(『世界』2017/8)、「人道危機に直面するイエメン」(『世界』2017/1)、『イエメンものづくし』(アジア経済研究所、2001)、『イエメン-もうひとつのアラビア』(アジア経済研究所、1994 年)など。本年、『イエメンを知るための63章』を共編著として上梓した。

 

六本松 蔦屋書店 旅のコンシェルジュ 森卓也

1974年福岡県生まれ。六本松 蔦屋書店の立ち上げから蔦屋書店に参画し、「旅コンシェルジュ」として活動をスタート。これまで137ヶ国、日本47都道府県、有人離島60頭以上を旅するトラベルホリック。
「日本で一番旅する書店員」として旅の書籍はもちろん、世界の食やカルチャー、文学や歴史にも造詣が深く、選書や企画の評価も高い。店舗での活動以外にも外部イベントへの登壇やメディア出演、寄稿、オリジナル旅グッズの企画制作など、活動は多岐にわたる。文学部出身・小説家志望の冒険型書店員。

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