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長いあいだ、グレーヘアのショートボブといえば “年齢相応” という大義名分を掲げた、無難で古風なヘアスタイル。そんなイメージが定着していた。
けれど今、その固定観念はきっぱり過去のものに。スタイルや美しさに年齢相応などという制限は必要なくなった。『ELLE』が信じるのはどのライフステージにいても、自分を幸せにセクシーに、そして自信に満ちた気分へ導いてくれる選択こそがあなたにとっての正解だということ。
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しかも最近のボブは、かつてないほどフレッシュでクール。あごのラインでふわりと揺れるソフィスティケートなボブから、遊び心あふれる オールドマネー風ハリウッドボブまで、選択肢は無限大。プロのヘアスタイリストいわく、ショートボブはグレーヘアを最も美しく引き立てるスタイル。自然にグレーヘアへの移行を楽しみたい人はもちろん、キム・カーダシアンやシアラのように映画の世界のようなフェイクなグレーヘアを楽しむ人にも、この長さこそベストバランスだと太鼓判を押している。
グレーヘアに似合うベストなボブとは
「ニコラ クラーク ヘアサロン」のシニアスタイリスト、ミッチェル・ラドブルック氏は「これから選択するボブが、自分の毎日の生活リズムに合っているかを考えるのがカギ」と強調する。つまり、どれくらいの頻度でメンテナンスできるか、スタイリングにかけられる時間はどれほどか、そして自分の服装や雰囲気にフィットするか。こうした要素をまず考えるべきだというわけだ。
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とはいえ、思い切って短めを選ぶ勇気も忘れないで。ラドブルック氏は「ボブは短いほどグレイヘアの色味が際立ち、ドラマティックでクールなフィニッシュになります。カラーとカットの魅力が最大限に引き出されます」と説明。「たとえば、柔らかな質感のイタリアンボブやツヤ感が際立つグロッシーなＡラインボブを思い浮かべてみてください」
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「ジョン・フリーダ メイフェア」のシニアスタイリスト、レスリー・ドラモンド氏もこう補足する。「顔まわりをフレーミングする前髪やフォルムは、シルバーの反射を強調し、肌色を明るく見せてくれます。ブラントなボブは髪をより密に見せる効果があるので、細いストレートのシルバーヘアとも好相性です。もしグレーのトーンが単調に感じたり物足りなさを感じるなら、顔まわりの毛束だけにハイライトを入れて立体感を高めるのもひとつの方法です」
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グレーボブのスタイリング術
グレーヘアが増え始めると、髪質がそれまでと変わる場合がある。ラドブルック氏は「キューティクルの構造が長年のうちに変化して柔軟性が失われて硬くなるため、手触りがざらつき、広がりやすく感じることが多いです」と説明する。
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とはいえ、対策はもちろんある。ラドブルック氏は「まずは十分に潤いと栄養を与える製品を選ぶことが肝心」とアドバイス。彼が愛用するのは、カールをなめらかに整える「オラプレックス」“No.6 ボンドスムーサー”と、髪に深い潤いを補給しつつ広がりを抑えるオイル。時間の経過でグレーヘアがくすんで見える場合は、紫シャンプーを取り入れて黄ばみを除去し、色味に輝きを取り戻すと良いだろう。
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夏場などは特に、自然乾燥で熱ダメージを避けるのも有効。タオルドライ後の湿った髪全体に「オラプレックス」の“リーブインコンディショナー”を少量なじませて保水力をキープし、毛先には軽い質感のオイルをプラス。どうしても熱を使う場合は、必ずヒートプロテクターを先に塗布してみて。
仕上げには、細い髪に立体感を与えるテクスチャースプレーをひとふりして、最後に輝きを与えるスプレーを重ねれば、グレーヘア特有のシルバーのツヤがいっそう引き立つ。
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Realization : Medina Azaldin Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI
出典：ELLE UK