自らの生い立ちを歌詞にしたバビロン ノリに向かって唄いました。曲を聴いたノリが泣いたかどうかはこちらの動画をご覧ください! https://youtu.be/j_s2i51BaCI

『小さな窓』

作詞 バビロン ノリ 
作曲・補作詞 畠中悠 
編曲・演奏 ひらしまたろう

今日からここに住むよって親に連れてこられた家は
小さな小さな窓が一つの
パチンコ屋の景品交換所でした

平成の時代に風呂無し洗濯機無し
汚れた服を洗濯板で洗う母ちゃん
三日に一度銭湯に連れて行ってくれる親父と
三人で川の字で寝る毎日でした

あの頃の暮らしはどうでしたか?
僕はというと幸せでしたよ

友達に家を見られたくないので下校は毎日遠回り
ある日一人の友達に後ろをついてこられ
家の前で殴り合いの大喧嘩 

鼻血を出した僕に親父は小さな小さな交換窓口から
何も言わずにそっとティッシュを差し出してくれました

あの時親父はどう思ってましたか? 
家を見られた恥ずかしさより親父の優しさが嬉しかった

こんな家にもサンタクロースは来てくれました
お願いしたゲームソフトはちゃんと枕元にあったのだけれど

僕は本体を持ってなかったのでカセットを眺めるだけ
それでも何度も何度も飛び跳ねるほど大喜びしました

まともな仕事に就けるようにと
大学まで入れてくれたのに
ろくに就活もしなかった僕に

やりたい事をやり通せと言ってくれた親父
お前が楽しくやれているならそれでいいと言ってくれた母ちゃん

もう少し もう少し もう少しだけ待っててね 

二人が産んだ小さな景品は
いつか特大の景品になって 

小さな窓じゃ渡せないくらいの
恩を返すからね 

僕から二人へのお願いはひとつだけ
どうかいつまでも
お元気で

39 Comments

  1. 畠中さんがお父さんに向かって歌っていると思って、「冬にタンクトップ1枚なんて漫画みたいな貧乏だな」と思っていたら、バビロンのノリさん作詞でご本人の前で歌ってたのか。

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