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AFP

掲載日

2025年6月24日

クリエイティブ・ディレクターの入れ替わりや、高級品に対する購買意欲の減退に揺れる中、サンローランは1970年代にインスパイアされた遊び心溢れるコレクションで、パリ・メンズ・ファッションウィークを開幕。

コレクションを見るSaint Laurent - 2026年春夏 - メンズウェア - フランス - パリSaint Laurent – 2026年春夏 – メンズウェア – フランス – パリ – ©Launchmetrics/spotlight

サンローランの2026年春夏コレクションは、力強い肩パッド入りのショートパンツに加え、ロールアップしたダーツ入りのパンツと、ウエストをさりげなく結んだルーズなトレンチコートをミックス。

創業者イヴ・サンローランが若い頃に着ていたものを思わせるショートパンツは、明るくゆったりとした長袖シャツと合わせ、オーバーサイズのサングラスでフィニッシュ。

ルイ・ヴィトンのファレル・ウィリアムスが続くこのショーは、パリ・メンズ・ファッションの公式カレンダーから2年半のブランクを経て、サンローランがファッション・ウィークに正式に復帰したことを示すもの。

高級品に対する購買意欲の減退に悩むブランドによって、高級品業界の大半で利益が激減し、首が回らなくなっています。

サンローランの親会社グループであるケリングも例外ではなく、昨年の売上高減少により、年初来の株価は28パーセント下落。

しかし先週、元ルノー社長のルカ・デ・メオがケリングの新CEOに就任したことで、株価は12%上昇。

ヨーロッパ最大の百貨店チェーン、ギャラリー・ラファイエットのファッション・バイヤー、アリス・フェイヤールは、サンローランのクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロがメンズ・ファッション・ウィークに復帰することは「むしろ良いこと」であり、同ブランドのメンズラインの強化につながるだろうとコメント。

火曜日に予定されているショーを前に、アメリカ人シンガーからデザイナーに転身したウィリアムスは、ソーシャルメディアへの投稿で彼の最新作である “コーヒービーンブラウン “のデニムを予告。

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キャッチーなヒット曲「Happy」で世界中を踊らせた男は、パリのショーで発表するルイ・ヴィトンの新作ジーンズが、ファッショナブルなワードローブの「未来の定番」になると予測。

ウィリアムスは、インスタグラムに中茶色のゆったりとしたジーンズの後ろ姿の写真を投稿し、ジーンズが「染色ではなく織られている」と述べ、ヴィトンのモノグラムとファッション・ハウスのトランク作りのルーツを反映し、未加工のレザーのベルトループで仕上げられています。

シンガーでありプロデューサーでもあるウィリアムスのパリでのショーには、音楽、映画、スポーツ界のスターたちが集うのが常。

今回ウィリアムスがヴィトンのバッグを置いたのは、ポンピドゥー・センター現代美術館の前。

アメリカン・バスケットボールのレジェンド、レブロン・ジェームズとサンアントニオ・スパーズのフランス人スター、ヴィクター・”ウェンビー”・ウェンバニャマもヴィトンのアンバサダーとして出席する予定。

ゲストに送られた招待状は、革のキーホルダーケースに入ったサイコロのセット。

6日間にわたるパリのショーは、メンズ・ショーが完全にキャンセルされたロンドンや、先週のミラノのラインアップの薄さとは対照的。

フランス版『GQ』誌のアドリアン・コミュニエによれば、パリでは「ジョナサン・アンダーソンをはじめとする大物デザイナーを中心とした、かなり密度の濃いプログラム」が展開されるとのこと。

北アイルランドのこのデザイナーは、創業者クリスチャン・ディオール以来、ディオールのメンズ、ウィメンズ、オートクチュールラインを統括する初めての人物。

全部で約70のブランドが、40のランウェイショーと30のプレゼンテーションで最新ルックを披露。

アイルランドのラグビー元キャプテン、ウィリー・アンダーソンの息子であるアンダーソンは、以前、かなり気難しいスペインのメゾン、ロエベを立て直した人物。今月初めには、イタリア人のマリア・グラツィア・キウリの後任として、ディオールのウィメンズコレクションの責任者に就任。

12月にドリス・ヴァン・ノッテンに就任したベルギー人のジュリアン・クラウスナー(33歳)も、水曜日に同レーベルで初のメンズ・コレクションを披露する予定。

コミュニエは、「ミラノで多く見られたストライプのトレンドは今後も続くだろう」と予想。

しかし、近年のメンズ・ファッションは「少し退屈」になってきているため、「本当に驚かなければならない」と彼。

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