2026年度前期連続テレビ小説『風、薫る』の主演発表会見が6月3日にNHK放送センターで開かれ、見上愛とともに主人公を務める上坂樹里、制作統括の松園武大が登壇した。

 朝ドラ第114作目となる本作は、大関和と鈴木雅という2人のトレインドナースをモチーフに描く、考え方もやり方もまるで違う2人の主人公のバディドラマ。一ノ瀬りん役を見上が演じ、もう一人の主人公・大家直美役は2410人の候補者の中からオーディションによって選出された上坂が演じる。見上、上坂ともに朝ドラ初出演での主演となる。

見上愛「心に届くような物語を」 “初めてづくし”の朝ドラヒロインとしての覚悟

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リアルサウンド 映画部

 2025年1月の見上の主演発表会見の時と同様に、上坂も会場に姿を見せると、ヒロインの実感が湧いたのか、感極まり大粒の涙を浮かべる。「まさかもう一人の主人公を演じさせていただくとは思ってもいなくて、今この場に立たせてもらっていることがすごく夢のようです」と緊張気味に挨拶をする上坂は、朝ドラオーディションを受けるのは今回で3回目。「このお仕事を始めてからずっと夢を聞かれた時に朝ドラのヒロインになるというのを言い続けてきたので、それを叶えられたのは幸せですし、嬉しいです」と満面の笑みを浮かべる。

上坂樹里

 主演の決定は、2週間ほど前に事務所の先輩であり、朝ドラ『ばけばけ』(2025年度後期)のヒロインでもある高石あかりとマネージャーからサプライズで「風、薫る 大家直美 上坂樹里」と書かれたメッセージボードで伝えられたという。高石からは「おいしいご飯をいっぱい食べる」と健康第一でいるようにアドバイスを受け、今朝も「楽しんできてね」と連絡をもらったという。朝ドラヒロインへの決定は極秘だが高石は特例ということで、上坂はまだ朝ドラヒロインのことを家族にも伝えておらず、「先ほど会見の直前に家族みんなが入っているグループに一枚の写真と『会見に行ってきます』というメッセージだけを送ったので、きっと驚いてくれると思います。今日、改めて直接伝える予定です」と嬉しそうに話していた。

(左から)上坂樹里、見上愛

 上坂を呼び込む前に見上は、「数週間前に実は初めてお会いしていて、その時に後ろの壁が透けて見えるんじゃないかっていうぐらいの透明感を持った子で」「強い芯みたいなものが見えて、きっと素敵な直美を演じるんだろうなって、私も一緒に引っ張っていってもらいたいなと思うような方」と上坂の印象を述べていた。一方の上坂は、「太陽みたいな方」と見上を見つめ、「初めてお会いした時は、結果を伝えられた翌々日ぐらいだったので、まだ受け入れられていない状態で緊張していたんですけど、顔合わせをした時に優しく話しかけてくださって、一緒にこれから私も頑張ろうという風に思いましたし、見上さんの胸を借りながら役を精一杯演じたいなと思いました」と信頼を置いた。

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