公開日:2025年5月20日

日本初公開作品を含む、多様性とクィア・アイデンティティをめぐるポートレイトを展示。会期は5月30日〜6月9日

「居家娛樂|Home Pleasure」キーヴィジュアル

台湾出身のアーティスト、マンボウ・キーによる個展「居家娛樂|Home Pleasure」が、PARCO MUSEUM TOKYOにて開催される。会期は5月30日から6月9日まで。

本展は、クィアカルチャーを軸にアートとファッションの境界を横断する企画であり、キュレーションは東京都現代美術館の藪前知子が手がける。家族、ジェンダー、セクシュアリティ、そしてクィア・アイデンティティといったテーマを、写真、映像、インスタレーションを通じて多角的に描き出す。

マンボウ・キーは1986年台湾生まれ。写真、映像、音楽などさ様々な表現手法を用いて、「家族の記憶」や「アイデンティティ」に向き合う作品を制作してきた。思春期に、父の秘蔵していたビデオテープを偶然見つけた出来事をきっかけに、自身と家族関係の深層に迫る探求を開始。その体験をもとに制作された三部作《Father’s Videotape(父のビデオテープ)》《Avoid A Void》《Diverse : Identity》では、個人的記憶、身体、ジェンダー、家族の物語が交差し、独自の視点で表現されている。

©︎ Manbo Key

本展では、多様性をめぐる表現を続けるマンボウと、その活動に強く共鳴した多様な分野の人物とのコラボレーションが実現。自身のカミングアウトについて綴ったエッセイを発表した與真司郎を、マンボウ・キーが新たに撮り下ろした作品をはじめ、Netflixの恋愛リアリティ番組『THE BOYFRIEND』で注目を集めたUsakを写したポートレイトも初公開される。さらに、台湾のデジタル担当大臣を務めたことで知られ、革新的な社会変革を牽引してきたオードリー・タンを捉えた貴重な作品も、日本で初披露される。

與真司郎

本展は、LGBTQ+コミュニティの権利と多様性を祝う「プライド月間」に合わせて開催され、入場は無料。会期中には、トークイベントやスペシャルパーティーなどの関連プログラムも開催予定。現代社会における多様性と包摂を再考し、視覚芸術を通じて新たな対話を促す貴重な機会になりそうだ。

Usak

#クィア#プライド月間#セクシュアリティ#写真

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