個性派俳優・オダギリジョー。10月6日公開の映画『エルネスト』では、キューバ革命の歴史的英雄、チェ・ゲバラからファーストネーム「エルネスト」を授けられ志を貫いて殉じた<もう一人のゲバラ>とも言える日系人フレディ前村ウルタード役で主演を務める。困難な作品に挑みつつも、「仕事なんてどうでもいい」と言い切るオダギリジョー流の人生の楽しみ方について迫った。

【画像】12キロ減量したオダギリジョー→https://mens.oricon.co.jp/news/2098554/photo/5/

■「ある意味阪本監督がチェ・ゲバラ、僕がフレディ前村」

 『エルネスト』は、阪本順治監督が本作の原案となる書籍『チェ・ゲバラと共に戦ったある日系二世の生涯/革命の侍』(キノブックス刊)と出会ったことから始まった。3年半にわたり、監督は現地に足を運んでリサーチを続けた。オダギリジョーは体重を12キロ絞り、約半年間でスペイン語とフレディ前村の生まれ育ったボリビアの方言を習得。撮影の大半はキューバで行われた。

 「監督からオファーをいただいたのが出演のきっかけです。今の日本の映画界で、まず成立するのが難しそうな映画だなと思いましたが、それに敢えて挑戦する監督やプロデューサー陣の『革命』に参加したいと思いました。ある意味監督がチェ・ゲバラで、僕がその想いに賛同したフレディ前村のような感覚ですね」

■つらいことを乗り越える名案なんてない

 日本での撮影とは全てが異なる環境。ハードルを越えるために、くじけそうなときの乗り越え方について聞いた。

 「つらいことを乗り越える名案なんてないんですよ。ただ、乗り越えていくしかない。今作は、辞めたい、逃げたいと思う事ばかりでした。でも、逃げて先延ばしにしたところで、結局自分に帰って来るだけですもんね。それに加えて、僕が演じたフレディは、自分の命を懸けてボリビアの解放運動に参加しています。そして25歳の若さで命を落としています。そんな人を演じなければならない自分が、こんなことで逃げ出すなんてあり得ないですよね。命を懸けて戦った彼の精神性に近づく為にも、苦しいことに向かって進まなければならなかったんです。でも、逃げたかったですよ、本当は(笑)。他の仕事だったら逃げているかもしれません」

 手を抜く、ごまかす、逃げ出す…つらい時の人間の行動や乗り越え方もいろいろあるなか、「困難は乗り越えるしかない」と言い切る強さの源とは。

 「それは…結局のところ“努力”ということになるんじゃないでしょうか? 例えば、スペイン語を憶えていくことも、もちろん、本当に嫌になることの連続なんですよ。でもひとつずつ“今日は一つAの発音をクリアしよう”ってクリアした時の喜びを感じていくしかない。進歩を実感できれば、その次も進んでいける気になりますよね」

■オダギリジョーにとっての“仕事”とは

 仕事のこだわりについて聞くと、「仕事なんてどうでもいい」と意外な言葉が飛び出した。

 「自分の中では、自分の人生を一番に考えるので、仕事じゃない面も重要だと思っています。仕事は人生の中で一つの要素でしかない。大げさな話、今の仕事を辞めて、アルバイトで生きていけるのならば、それでもいいと思っています。仕事なんてどうでもいいと思うんです。人生において、もっと楽しくてもっと重要なことは他にたくさんあると思っています」

 「映画が好きで、それを仕事にしている面もたしかにありますが、ただ仕事だけが人生じゃない。人間の喜怒哀楽は仕事だけがもたらすものではないでしょ。確かに資本主義社会で生きて行くことはお金を稼がなければならない訳で、やりがいのあるプライドの持てる仕事につくことは大切なことなのは分かります。でも、僕にとっては仕事よりも人生を豊かにしてくれるものが他にあると思っているだけなんです。だって、もしも仕事をしなくても、残りの人生に必要なお金をあげますよと言われたら、最高じゃないですか?(笑)仕事を辞めて遊んで暮らしたいですよね?」

引用 https://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/oricon_2098554

画像 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171006-00000339-oric-ent

音楽 http://musmus.main.jp/info.html

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