【4本まとめ】『アレなに?』『マンホール人になった友達』『出所不明のDVD』『慎太郎くんのいたという家』

私はもじ3歳になる娘のマナを連れて近所 の公園に遊びに出かけた公園に着くと普段 は換算としている広場にちょっとした 人だかりができていたままあれは何娘が私 の服の袖を引っ張って訪ねてくる彼女は 近頃なぜ何まっだ見たり聞いたりしたこと で分からないものがあるとあれは何これは なぜとすぐに私に聞いてくるその言葉に私 は毎度少しだけ緊張してしまう時にそれは 答えるのが難しい問いかけだったりする からだどうしてお魚は海に住んでいるの どうしておばあちゃんはしわしわなのどう してマナちゃんは夜眠くなるのどう答えた ものかと私が頭を悩ませていると旦那が横 から助け船を出してくれることがあるただ この助け船時に泥船だったりナパ線だっ たりするから注意が必要だ塩鮭なんかは 食べるとしょっぱいだろうお魚はねみんな 塩味になるために海に住んでるんだよお 風呂に入ってると指がしわしわになる だろうおばあちゃんはねずっとお風呂に 入ってたから全身しわしわになって戻ら なくなっちゃったんだ携帯と同じで充電が 切れるからさマナが夜眠ってる時パパたち がマナの尻に電源コードをさしているのに 気づかなかったかいそんな時溝落ちに パンチを入れて旦那を黙らせてから私は娘 の質問に答えるだが私が懸命に考えた答え より旦那の敵当な答えの方が娘にとっては しっくり来るらしく彼女の中に妙な知識が 蓄積されていく娘も将来旦那のように ひねくれた人間になってしまうんだろうか 今から不安であるねえねえママあれは何娘 がそれを強く引く少しぼんやりしていた らしいそうだねなんだろうね実際この公園 であんな人だかりを見ることなど初めて だった私にも分からない私たちは真相を 探るべく近寄って見ることにした人だかり の中に見知った顔があったいつも公園で 一緒に遊んでいるママ友たちだ彼女たちは 子供と一緒にあるものを見つめていた みんな顔にはエミを浮かべてみんなの視線 の先そこには1人のピエロがいた派手な色 の服を着て顔を白く塗りたくり頬には静型 の赤いペイントをしている真っ赤な付け鼻 オレンジ色のパンチパマそして頭には丸い ボーラーハット彼は驚けた笑顔で監修の方 に向かって歩いてこようとしたが不に何か にぶつかったかのように後ろに身を引いた 彼は驚いた顔をしながら恐る恐るといった 風に手を伸ばす何もない空中で手のひらが ピタリと止まるまるで見えない壁に触れて いるかのように彼はそのまま真横に ペタペタと手をはす壁がどこまでも続いて いるように見えるあらマナちゃんのママ こんにちはママ友の1人がこちらに気づい てこ声をかけてくるこんにちは面白いです ねこれファントマイムって私生で見るの 初めてかもしれません私も見て子供たちっ たら真剣大道芸人の人だと思うけど子供が 大人しくなって助かるわ見ると我が娘マナ もピエロの一挙手一等速を見逃すまいと目 を皿のようにしている実際彼の パントマイムは見事だった透明の壁に 始まり階段やはごを登ってみたり見えない 台風の中体を煽らながら前進してみたり水 の中に潜ってみたりはたまた犬や猫蛇や リスといった動物たちとたれる仕をすると 彼の動きを通してだんだん見えない動物が 見えてくるかのように感じられたきっと手 や体の仕草の他にも視線や表情も大切なん だろうそれらの組み合わせでありもしない ものの大きさや重さ手触りや匂いまでもが 見ている人間にリアルなイメージを早期さ せるのだピエロの芸はいつしか終盤に 差しかかっているようだこういった見物の 最後には現物人からおひねりを回収する 時間が儲けられているはずだった私も娘も 楽しませてもらったし別にケチるわけでは ないのだがママ友たちの手前どの程度の 金額を出すのが妥当なんだろうかと私が 密かに悩み出したその時だったわーんと 突然最前列の用事がけたたましく泣き出し たあらあらと思っているととやあああえん 前列から子供たちの悲鳴と鳴き声が次々に 連鎖していくなんだなんだこれは何が 起こってるんだマナは見ると娘は黙った まましかし荒ぬ方向に視線を向け固まって いた視線そう視線だ子供たちは先ほどまで 熱心に見ていたピエルの方ではなく顔を あげ空を見つめていた空を鳥飛行機親たち も釣られて空を仰ぐ何もない空には ぽつりぽつりとちぎれ雲が浮かんでいる ばかりで他には何もなかったしかしみ 泣き叫びながらある子供はじっと空を 見つめているまたある子供は親に すがりついている手足を振り回して暴れて いる子供もいた狂乱状態親たちは困惑した そしてそれはそれまで場の注目を一心に 集めていたピエロの彼も同様だった パフォーマーである自分よりも監修の注目 を集めているものの正体は何だ確認すべく 背後を振り返るそんな彼の体は不に固まっ てしまったまるで見えない蛇に巻きつかれ たようだそして身動きができないはずの ピエロの体がゆっくりと中へと浮かんで いくたえ身動きが取れたとしても跳躍とは 明らかに異なるゆったりとした浮上だった そして地上から10mも離れただろうか何 の支えもない空中でぴたりと静止した ピエロとポキリそんな音が聞こえた気がし た実際には聞こえていないのだけれど きっとそんな音が鳴ったはずなのだ彼の首 が真横に折れていたから側頭部が右肩に ぴったりとくっついているコキリ パキリノサウルス [音楽] を張ったパントマイムのおかげでどさり ピエロが空から落ちてきた巨大な何かが 壊れたおもちゃに興味をなくして打ち捨て たかのようにねじれ曲がった彼の体監修は 雲の子を散らすように逃げていく私もマナ の手を引き駆け出していた足をもれさせ ながらついてくるマナが背後で叫んだね ママあれ何私はなんと答えれば良いの だろう か小学3年の頃仲の良かった友達のAが マンホールに落ちて死んだ事故だったAが 死んで何日か経ったある夜のこと僕は おかしな夢を見た薄暗いどこかのロジ裏 だった僕の足元には蓋が半分だけずれた マンホールがあってその隙間から僕を呼ぶ Aの声がしたようB久しぶりだなようA お前なんでそんなとこにいるんだよ僕の 問いかけにAはかれた声でケケケと笑った 僕はこいつこんな変な笑い方をするやつ だったかなと思ったAの顔は蓋の影になっ ていてよく見えなかった目だけがかかな光 を反射して暗闇に浮かんでいる俺か俺は今 ここに住んでるんだ俺はマンホール人に なったからなマンホール人そうさ再び ケケケと笑うマンホールの下には地下の 世界があるんだそこに住んでるのが俺たち マンホールチンさおっとお前の考えてる こと分かるぜそんな話聞いたことがない マンホールの下には下水とかが流れたり するんじゃないのか毎日マンホールに入っ て仕事をしている人たちだっているんだ からこれまで世間にバレずにいられるもん かだろそれまで陽気な調子でまくしたって いた絵だったが不に低く恐ろしい声になっ た僕は黙って頷くしかなかった他にも何か 忘れている疑問があったように感じたが口 には出さなかったオ親友のお前にだけはし えてやるよまず街中にあるほとんどのマン ホールは普通のマンホールさ中には下水が 流れていたり電気のコードとかが張って たりするんじゃないのかけどその中に紛れ て何個かだけ何百メも下にある地下の世界 に通じている特別なマンホールがあるんだ そいつはいつも鍵がかかっていて開けられ ない近川からしか開けられないようになっ てるんだマンホールで仕事をする人たちが この開かないマンホール何だろうと思って も会社の偉い人から気にするな無視しろと 言われるんだ会社の偉い人はもっと偉い 政治家からそう指示されてるそいつらも もっと偉いやからだから誰もその存在に気 がつかないんだすごく偉いやしか知らな いってことそうさあとはお前みたいに直接 マンホール人から教えてもらったラッキー な奴くらいってことだなAは得意げに行っ たじゃあせっかくだからもっと教えてくれ よ地下世界ってどんなところなんださっき も言ったけど地上から何百メーも下にある 地下鉄が走ってる場所なんかよりずっと 深いところだそこには巨大な空間がある 天井までの高さは東京ドームくらいあるか なそんな空間がこの町よりもいや日本より もずっとずっと広く広がってるんだでも 地下って真っ暗なんだろうどうして分かる んだそりゃ俺だって初めは暗くて何も見え なかったさただ不思議なんだけどすぐに体 が魔人なんだ今じゃ昼間と同じくらい はっきり見えるぜ目が見えるようになって 天井をよく調べたらポツポツって小さな穴 が開いてるのに気がついたそれが俺が落ち てきた地上に繋がってる穴なんだなって 分かったんだでも他の色々なことは マンホール人の仲間に教えてもらったんだ 優しくてとっても頭のいい奴らだぜ多分 地上人よりもずっと進んでる地下世界の チリや成り立ち地上の奴らとのうまい 付き合い方これから先の未来にこの星で 起きることだってなんだって知ってるんだ 興奮したAの声だけがマンホールの隙間 から響いてくるなんでこいつは顔を出さ ないんだろうそれに聞いた話だと マンホール人は年を取らないんだってさ 長老みたいなやはもう何百年も生きて るって言ってた何百年も前だとマンホール はなかったんじゃないのかなあ低い怖い声 ごめんと僕はすぐに謝ったとにかく地下 世界はいいところさマンホール人もみんな いい人たちだしなBも来いよ学校もないし 勉強もしなくたっていいんだぜずっと遊ん でたって怒られない俺もっと早くマン ホールに落ちてればよかったと思うぜそう Aはマンホールに落ちたんだマンホールに 落ちてええわ思い出した忘れていた疑問 違和感でもお前マンホールに落ちて死ん だろ不にマンホールは沈黙した僕はもう 一度繰り返すええお前はマンホールに落ち て死ん だ突然目の前で何かが爆発したとっさに僕 はそう思っただが正確には足元にあったあ のマンホールの蓋が点高く弾け飛んだその 音だったものすごい勢いでマンホールから 飛び出したAの頭に弾かれてだ狂ったよう に叫ぶAの顔は僕の頭の5m上空にあった その目は白く濁って幕が張り深海魚のよう だったそしてその胴体は蛇のように長く 長く伸びてマンホールの中へと繋がってい た痛い痛いって止めろかじらないでくれよ 今こいつ連れてくから地下に連れてくから だからかじらないでくれよなあ俺たち親友 だろ一緒に来てくれよ地下の奴ら地上の やつを連れてこいって言うんだ連れてこ ないとひどい目に合わせるって言うんだ俺 の体変わっちまった時間に落ちて暗闇でも 目が見えるようになったらいつの間にか すごく長くなってたんだ俺の足まだ地下に ある何百Mも下の地下にあるんだよあいつ ら地下で俺の足を食ってるんだガリガリ ガリガリかじってるんだいくら食われても すぐに肉が張って戻っちゃうんだない んだ助けてくれよ痛いのはもう嫌なんだよ なあ頼むよ俺と一緒に地下に来てくれよ 1人じゃ嫌ならお前が好きな隣のクラスの c子も連れてこいよそうだ3人ならかじら れるのも1/3だそれがいい後ですぐ連れ てきてやるからさなんで逃げるんだよ ふざけんなよなんで俺だけなんだよなんで 俺だけこんな目に会うんだよふざけんなよ 許さねえからな連れてくからな絶対お前よ 僕は生まれて初めて自分の叫び声で目を 覚ましたパジャマは汗でぐちゃぐちゃに なっていた僕が小学6年の頃しこが マンホールに落ちて死んだ大人になった今 でも僕はマンホールが 怖い某レンタルビデオ店でバイトしていた 時の話俺は当時専門学校に通っていていつ も帰りは夕方だったからシフトも夜から閉 点までで入ることがほとんどだったその日 も同じようなシフトだったんだけど授業が ハードだったこともあって11時を過ぎる 頃にはもうヘトヘト特にこのくらいの時間 になるとお客さんも減るもんだから油断し てるとレジにつぷしていびきを立て始め そうなくらいだったちゃんと仕事しろよっ て思うだろうけどビデ屋のレジ業務っての は割と単純でお客さんが来たらレンタルか 返却処理それ以外の時間は外のポストや 店内のボに返却された品をひたすらバー コートで読み取って返却処理をしていくん だそんな作業みたいな内容だからそりゃ 眠気も襲ってくるってもんだよそれでも そこの店長が怒るとめっちゃ怖い人だった からすと戦いつつなんとか仕事はこなして いた倉庫してるうちに閉店時間が近づき 店内に客が残っていないか確認に行ってい たもう1人のバイト仲間の映が遠目から俺 に向かって両手で丸を作って見せたどう やら残っているお客さんはもういない らしい閉店まではあと5分ほどだったため あはレジを閉めて売上を集計すれば家に 帰れるそう思った途端体の力が抜けて俺は 大きなあびを1つしたすみません突然の声 に驚きあび途中のまけな顔を急いで 取り繕いレジに向かうと何やらひどく焦っ た様子で初老の男が1人レジに立っていた まだお客さんいるじゃんかよとAの チェックの甘さにやれやれと思いつつ対応 をするとどうやら20分ほど借りていた DVDの返却期限が今日までのため急いで 返しに来たようだったうちの場合返却期限 が過ぎると1本1泊につき延滞量が 300円ちょっとかかるんでそれが20本 となると馬鹿にならない金額になるこれは 焦るのも無理ないわなと返却処理を 始めようとすると男は人目を気にするよう に祖さと店を出ていってしまった本来で あればレジまで返却しに来た場合商品の 確認が終わるまでお客さんにも待って もらうことになっているもし商品に抜けが あった場合その場で伝えれば教授の返却に 間に合うかもしれないしこちらとしても 電話の手間が省けて楽だからだしかし俺も その男を呼び止めることはしなかった そもそも返却漏れなんてイレギュラーは そうそう起こることではないし万が一あっ たとしてもこの時間だ男がどんなに近くに 住んでいたとしても12時までの返却には 間に合わないだろう何より俺は早く帰り たかった男から渡された20分ほどの DVDをケースに書いてあるタイトルと DVDに書いてあるタイトルが一致して いるか確認しながらレジに通し返却処理を していく残りも23枚となった時思わず マジかと声が出た明らかに中身のDVDが 違うケースにはシリーズもの人形映画の タイトルが書かれているが入っている DVDは家電両反転で売ってるような白地 のものででその表面にここという文字が 印刷されたラベルが貼られていた字は 手書きではなく印刷されたもののようで 真っ白な背景に印字された民党隊の文字に どことなく薄味悪さを感じた最後の最後で イレギュラーかよと内心イきもしたがこの 時間は電話対応も必要ないため謝って私物 が入っていた胸のメモを残し対応は明日の シフトの人に任せることにしたその後の 業務を無事に終えAと帰り自宅をしている 途中何の気なしに先ほどの話をしてみた するとAは興味津々な様子で明日もシフト が入ってるからチャンスがあれば視聴代で 見てみると生き込んでいたさすがに他人の 所有物なんだからやめといた方がと思った がaがそんな忠告を聞くとも思えないし 何より俺自身少し気になっていたんで後日 Aにどんな内容だったか確認しようと軽く 考えその日はaと別れたそれから3日後 再びシフトが入っていでバイト先へ向かう といつも事務所にいる店長が珍しく店頭に 出ており見るからに不嫌そうな顔で業務を していたうわあこれ誰かやらかしたなと 思いなるべくイラの先が向かないよう最低 限の挨拶でレジへ向かおうとすると開校 1番Aわと聞かれたAなら確か今日の シフトにも入ってるはずだと周りを見渡し たが姿が見えないシフト表を見ると俺が 入る2時間前から出勤の予定にながこの 時間になっても現れず連絡も取れないと いう俺からも連絡をみたがスマホは LINEも電話も繋がらず1人暮らしで あるAの家には固定電話もないためこれ 以上できることはなかったその後も店長は ぶつくさと文句を言っていたがしばらく すると事務所に戻っていきピリピリとした 空気から解放された俺ともう1人のバイト 仲間Bさんは胸を撫で下ろしたBさんは フータで年は俺とaの3つ上俺Aさんの3 人でシフトに入ることも多くゲーム好きと いう共通点もあって中は結構良かったとも なれば当然話題となるのはA最初こそ心配 していた俺たちだったがBさんはどうせ 徹夜でゲームでもして今頃爆睡中だろうと あまり深くは考えていないようだった俺も 大体は同意見決して真面目とは言えないA のことなんで後日ひょっこり出勤して店長 に大目玉を食らう姿が容易に想像できる しかしそこまで話えた時にふと3日前の 出来事が頭をよぎったここと名付けられた DVD今まですっかり忘れていたが 思い出すと無償に気になりだし同時に何か 冷たいものが背筋を通るのを感じた絵は あの中身を見たんだろうかそういえばAが あのDVDを見ようとしていた日はBさん もシフトが入っていたはずだと思い出すB さんにそのことを尋ねるとあれね結局見て ないんだよねとなんでもないように答えた 俺は表紙抜けしたものの自分の馬鹿げた 考えが否定されたことにアドしたまさか 呪いのなどと考えた自分が恥ずかしい きっとあれはホームビデオか何かで連絡を 受けたあの男が受け取りに来たんだろう ここというのはベドか何かの名前に違え ないそうやって楽観的な妄想をしていた俺 は次のBさんの一言によって現実に 引き戻されたあれ映画持って帰っちゃった からえどういうことですかを思わず尋ねる とどうやらこういうことらしいその日前日 の俺のメモを見た従業員があの男に連絡し たところやはり抜けていた人形映画の DVDはまだ自宅にあったため今中に返却 しに来るとのことだった加えて私物と思わ れるDVDが代わりに入っていたことを 伝えると男の態度が急にしどろもどろに なりそれはいらないそちらで処分してくれ と怯えた様子で繰り返したというしばらく して約束通り男はDVDを持ってきたが 返却が終わるなりまたそくさと逃げるよう に店を出ていたそうだそしてAとBさんが 出勤しその話を聞くとAはじゃあ俺が もらっても問題ないですかねと言い出し さほど興味のなかったBさんは2つ返事で それを了承してしまったんだという俺は 顛末を聞きながら嫌な汗が体から吹き出す の感じたAは自作にあのDVDを持って 帰っていたとなれば当然中身も確認した だろうそれが今日の無断血筋と関係がある のかどうかは分からないしむしろBさんの 言う通りゲームのやりすぎで爆睡してる方 が呪いなんかよりよほど可能性があるのだ がその時の俺はどうにもAとあのDVDの 関わりを切り離せないでいたそのことをB さんに話したところ盛大に笑われた俺は 結構真剣だったためまともに取り合って くれないBさんに少しむっとしたが逆に 笑い飛ばしてもらえたことで少し気がに なった相変わらずAは心配だったが悶々と しながらもなんとかその日のバイトを終え た帰り際に店長にAの住所を聞こうかとも 思ったがまだ機嫌が悪いらしくあまり 話しかけたくないのとこの時間に訪ねるの も迷惑かと思いLINEで起きたら連絡 しろよとだけ送り明日になっても返事が なければ店長に相談してA卓を尋ねて みようと考えながらキロに着いた自宅に 着き部屋に戻ると家族のいる家に着いたと いう安心感からか疲れがド出てくるただ すぐに眠れる気分でもなかったんで少し ゲームでもすることにしたちょうど明日は 休みだしゲームをしていればそのうちA からわり寝てただのLINEが来て俺の気 を吹き飛ばしてくれるのではないかとも 考えていた俺はゲームのパッケージが並べ られた棚に手を伸ばしそこから1本の パッケージを抜き取るベッドの前に腰を 下ろしもう何年も現役の4を起動し モニターの電源を入れた見慣れた起動画面 を見ながらパッケージを開きディスクに目 を落とした時息が止まったここ無事の白に 黒の民法体シンプルすぎて忘れようがない あのDVDなんでここにどうしてAの いたずらあらゆる可能性を脳内でも索する が到底納得の行く結論は導き出せなかった パッケージが滑り落ち床に落ちた衝撃で中 のDVDが飛び出すまるで見ろと言ばかり にそれは俺の目の前に放り出されたカラン というその音で我を取り戻すと俺は ゆっくりとそのDVDに手を伸ばした さっきまであれほどまでに怯えていたのが 嘘のように俺の中の感情はむしろ怒りに 近いものになっていた散々脅かしやがって Aをどうした元々入っていたゲームの ディスクはどこにあった絶対お前の正体を 暴いてやるといった感情がうつを巻き俺は 自分でも気づかないままそのDVDを プレイヤーにせとしていた今思えば俺は この時からすでに何かに誘導されていたの かもしれないしばらくの読み込みの後 DVDが再生される数秒ほどの暗闇どう やら地面を映していたようで誰かの手に よりカメラが正面に向けられる画質は荒く 劣化したVHSのようなノイズがひどいが 過労じで何が映ってるかは確認ができた そこは森か山の中のようだった時刻は夕方 か早朝とか真っ暗ではないがとにかく薄 ぐらい画面の中央部分は木の生えていない 空き地のような場所が映し出されており その周辺を囲うようにしてうそとした木々 が追いしげっているしばらくその映像が 続いたかと思うとカメラの手前から スコップを持った男が現れた不老者のよう な格好をしたその男はカメラに一別もくれ ず空の中央にスコップを突き立てて穴を 掘り始めた直径で言うと1mほどだろうか 男はひたすらにスコップを動かし土を救っ ては捨てあっという間に深さ1mほどの穴 を掘ったようだったすると男は突然 スコップを投げ捨て穴の中に飛び降りた何 やらもぞもぞと動いているようだったが いかせ画質が悪く不明量だ少しでも見 やすいよう部屋の明かりを落としモニター に目を凝らすとようやく男男が何をして いるのか理解した素で穴を掘っている 時折り見える男この顔はもはや正気では ないようで商店の合っていない目を大きく 見開きながら口だけは笑顔のように 引きつるほど横に開いていたガリガリと素 で土を掘っては穴の外に投げ出すその動作 を永遠と続ける男の手は今や映像越しでも 分かるほど血でまみれていたそれでも一心 不に月をかき出し続ける様を見ていると ある変化に気づいたこれまでは土と血で 覆われていた男の手に何やら糸のような ものが絡んでいるかかな明りに照らされ 時折り白く反射して見えるそれが長い 髪の毛だと気づくのに時間はかからなかっ たその様をどれほど見ていただろうか 気づくと男の姿はすっかり穴の中に隠れ 見えるのは時折り外に投げ出される土と 髪の毛が混ざった物体だけになった男は相 変わらず一心フラに穴を掘っている ガリガリと爪が土を削る音がやけに大きく 聞こえるそのうち土すらも投げ出されなく なったガリガリという音はまだ聞こえて いるさっきよりうるさい穴から何かが出て くるさっきの男だろうかいや違うぽっかり と開いた暗闇から覗いたそれは白く細い女 の手のようだった穴の縁に手がかかる ゆらりともう1つ手が暗闇から伸びて反対 の縁に手をかけたガリガリという音は 止まらない頭が悪そうだそして両手の間 からゆっくりと真っ黒な物体が 浮かび上がる土の中の湿気なのかあるいは 男の血なのか黒い髪の毛は月明かりに 照らされてぬらぬらと光っているそのうち 白い肌が見えた額だろうかこのままだと目 が合ってしまうそれにしてもなんだろう この音はあまりにもうるさい目があったら まずいと分かってるのに体が動かない頭は ゆくりと上がってきているガリガリという 音がうるさいもうすぐ目が合ううるさいあ 目が何やってんのふにものすごい勢いで肩 を揺さぶられ俺は一気に現実に引き戻され た見ると母が今にも泣きそうなひどく怯え た表情で俺を見つめている何をそんなに 怯えているのだろうと正面へ向き直ると目 の前に広がる光景に愕然とした部屋に敷い ていたカーペットはボロボロに破れており その下のフローリングまで大量の引っかき 傷がついているそれだけではない カーペットもフローリングも血まみれに なっていた一体なぜと考えを巡らせようと した瞬間激しい痛みが両手を襲った 恐る恐る自分の手を見てみると思わず気を 失えそうになった指先全てから大量に血が 流れ爪のいくつかは剥がれ落ちカジで残っ た爪の間にもカーペットの毛や フローリングの削りカスが詰まっていた そうかあのガリガリという音は俺自身が 出していたのか母が救急に電話してる声を 遠くに聞きながら俺はモニターに映し出さ れた信号がありませんの文字をただ眺めて いたその後母から聞いた話ではあの時もう 深夜だったにも関わらず俺の部屋から ゴリゴリといった音が聞こえ始めたため 注意に上がってきたところ満面の海で床を 削る俺がいたそうだ目の焦点も曖昧でこれ はたごじゃないと判断した母がひっ叩い たりいぶったりしてなんとか正気を 取り戻させてくれたらしい俺はその後治療 やらカウンセリングやらで結構大変だった んだけど今は爪も生えてきて普通に生活 できているそれとあのDVD病院から帰っ て確認したんだけどまだあったんだ俺は もう夢か何かだと思っていたから正直 かなり驚いたもちろん捨てたんだけどダメ なんだ普通に捨てても割って捨ててもなぜ かまた出てくるゲームのパッケージから だったりライブのDVDと入れっていたり だからあの男を見習ってシレッと別の レンタルビデオ屋の返却ボックスに入れて おいたそしたらそれからはもう戻ってこ なくなったどうやら捨てるのがダメみたい だ誰かに渡さないといけなかったんだなA の死体はあれから少しして見つかった俺 たちが住んでる町の2駅くらい隣にある山 で穴に埋まるようにして死んでいたのを 発見されたらしい爪の間にびっしり土が 詰まっていて手がちまみれだったから最初 は1球目とかで事件性ありってちょっと 話題になったんだけど何の進展もないから そのうち忘れられたみたいだAはきっと あのDVDを最後まで見てしまったんだと 思う俺は実家済みだったからなんとかなっ たがもし母が止めてくれなかったら今頃は aと同じ道をたどっていただろうそうそう 最近思うんだせめて俺だけでもAに起った ことを忘れないよう苦も兼ねてあの山に 行ってみようかなって映画好きだった コーラやカップラーメンを持ってさあとお 調子もで動画に映るのとか好きだったから カメラも持っていこう容気にピースするA の心霊写真が撮れたりしてあとは何だろう スコップも必要か なその事件は平成の初め頃に起こった らしい舞台は俺たちの今住んでいるここF 市北部山にある古い住宅街のハズれにあっ た立ての一件や昭和の終わり頃のことそこ にはとある夫婦と1人息子が暮らしていた そうだお父さんは大学教授をしていたそう で息子は名を新太郎君といた彼は物心つく 頃には精神に異常をきたしその行動には おかしなところが現れてきて両親は学校に は行かせず自宅で看護教育していたようだ 当時を知る近所の住人は日常における 新太郎君の気候には恐怖さ感じていた らしいというのはまだ134歳くらいの時 すでに彼の身長は180cmもあった みたいでいつもピチピチのボーダー柄をし たTシャツに半ズボンという格好で規制を 上げながら歩き道行く人に石を投げたり 突然追っかけ回して暴力を振ったり近所の 猫や犬を捕まえては残酷に殺したりしてい たからだだから両親は極力彼を外に出さ ないようにしていた家にいることが多く なった新太郎君は徐々に両親に暴力を 振るうことが増えたし最後はとうとう16 歳の時自宅で両親を殺してしまったその 理由がなんと母親が勝手に彼の部屋に入り 大事にしていたフィギュアの1つを捨てて しまったからだったらしい警察に逮捕され た時彼は未成年ということでその後は国の 強制施設に入賞させられたそこまで話して 運転席に座る藤木は助手席に座る彼女の まみをちらりと横目で見た後後部座席に 座る友人の倉崎と堀江をルームミラーで 見る同じ大学の同級生である4人はオカル と愛光家でありとある初頭の日曜日藤木の 車で曰つきの廃屋に向かっていた藤木は車 とアニメ好きのちょっと小太りの男髭面で 大柄の堀江が口を開く中高とラグビーで 鳴らした体育会計の重さだじゃあ今日は その新太郎君の住んでいた家に行ってから 探索するつもりかビゴ藤木が親指を立てて から答えたでもさその新太郎君という子 平成の初め頃に両親殺して強制施設に入れ られたのが16の時なら今はもう40過ぎ のおっさんてことだろそんな年齢になって もまだ施設にいるのかな4人の中で1番 ビビルの倉崎が質問する色白でひょろりと したキシャな体型だすると除石に座る藤木 の彼女まみが振り向き彼の顔を見るといや さすがに今は普通に社会生活送ってんじゃ ないのと言ったシートの茶髪で小柄の 大人しい感じなんだが意外と男まりの性格 をしているそれに対して倉がビビりつつ 言うそれは危険すぎるよするとハンドルを 操作しながら藤木が口を開いたいやそれが 真には定かじゃないが新太郎君は施設内で 自殺していてすでにこの世にはあらずその 心霊がかつて住んでいた家を未だに徘徊し てじゃないかとか逮捕されて数年後には 施設を脱走したまに家に戻ってきているの ではとか近所の住人の間でいろんな勝手な さが上がってるんだお前この件について やたら詳しいけどなんでだよ堀江が彼の 後報から質問する藤木はちらりと後ろを 一別するとまた話し出したいや実はな俺の 親父の弟つまりおじさんが新太郎君の住ん でいた家の近くにある住宅街の一軒屋に 住んでるんだよこの間じいちゃんの報じで 親戚児童が寺に集まった時話していたんだ なるほどだったらもしかしたら今から俺 たちが行く廃屋に新太郎君来てるかもしれ ないよなと堀江が言うとまみがうわなんだ か怖いと言って眉を潜め藤木の肩に触れた 4人が話で盛り上がってる間に車は目的地 である古い住宅街の入り口に差しかかって いた昭和の終わり頃に山を切り崩して計画 的に作られたというその住宅街は同じよう な2階建ての家が生前と立ち並んでいる おじさんの話によると新太郎君の住んでい た家はこの住宅街を抜けた小高い丘の上に あるそうだ言いつ藤木はハンドルを操作し ながら立ち並ぶ古い住宅たちの間の路地を 進んでいく時刻は午後3時を過ぎていて どんよりとした空は薄曇り模様である やがて車は住宅街を抜けた藤木は車を道路 端に停止すると改めて周囲を確認した上に 前方を指差しあだよあの丘の上ありに 新太郎君の住んでいた家があるみたいだと 言うと再び車を動かし始める雑草地に挟ま れたなだらかな傾斜の道を登り切ると砂利 の広がる兵が広がっており藤木はそこで また車を停止する車の前方100mあたり に臓器林に囲まれた2階建ての一軒屋が ポツンとあったどうやらあれのようだな そう言うと藤木はエンジンを切り車を 降りる他の3人も各々降りた藤木を戦闘に 目的の一軒屋に歩き出す林の間を抜けると 古びた2階建の家がその姿を表した錆びた 鉄製のもは施錠されておらず藤木は両手で 開き雑草であれ放題のアプローチを通り 玄関へと歩く3人も後に続いた白の玄関扉 には赤のスプレー感により危ない入るなと 楽書きがされているどうやら俺たち以外に も物好きが来ているようだなそう言って髭 の堀江がにやりと笑うとドアの棒を掴んで 力を込めてみる意外なことにドアは普通に 開いた驚いた顔で藤木を見る堀江その時だ 痛い突然後方でまなの声がした驚いて 振り返る藤木と堀江しゃがんで頭をえる まなにクが心配そうに声をかけているどう した藤木が言うとまなが頭を片手で押さえ て痛そうにしながら今なんか石のようなの が飛んできて頭にという石そう言って藤木 がまなの背後を見渡してみただが特に 変わったことはない大丈夫かという堀江の 言葉にまなはかかに頷くと暗に支えられ ゆっくり立ち上がった改めて堀江が玄関 ドアを開くするとカ臭い匂いがさっと4人 の花をかめた室内はどこか重々しい空気が 漂っている玄関上がって正面には廊下が奥 まで伸びており廊下沿には向かい合って いくつかドアがあって月当たりにもドアが あるそしてその突き当たりドアの横手に2 階に続く階段らしきものがあったそこまで 荒れてないなと言いながら藤木が廊下に 上がると後の3人も続いた4人は一緒に 廊下沿いのドアを開けていく1番手前は 洗面所と浴室その隣はトイレそしてその 向いは書斎のようだった重厚なデスク セットと壁を追う本棚本棚には小難しい タイトルの本がびっしり並んでいる大学の の先生をしていた父親の書斎だったん だろうな藤木が並んだ本を眺めながら行っ た隣に立つ倉崎がどうしてこんな偉い父親 の息子があんな風になったんだろうねと つぶやくと天才とバカは神ひえとか言う からなと堀江が言ってにやりと笑った時だ バタン突然ドアの閉まる音が響いた4人は 一斉に振り向くその後奇妙な笑い声と共に ドタバタと廊下を走るような足音が続いた 堀江が素早く歩き書斎のドアを開き廊下を 確認するそして誰もいないなと言うと背後 の3人の顔を見たねやっぱり新太郎君来 てるんだよやばいよまなが震えながら言う と藤木がいや近所のかきがいたずらしてる んじゃないかと強気なことを言ったそれ から4人は1階の全ての部屋を確認した後 廊下奥の左手にある階段の前に並ぶと藤教 戦闘に登り出したぎっしりぎっしりという 踏板の岸元が不気味に響く2階も1階と 同じような間取りのようで廊下沿いにいく つかドアがある4人はさっきと同じように 1部屋1部屋開いて確認していくトイレ 殺風景な和室夫婦が利用していたと思わ れる寝室そして最後に残ったのが奥の部屋 じゃあ開けるぞと言って藤木がドアの棒を 握るとゆっくり開いていくそして4人は あっと息を飲んだいきなり鉄合士が視界を さえ切ったんだ藤木が手合し越しに部屋を 見渡す正面窓際には学習机があり右手の 壁際にはベッドそして目を引いたのが左手 の壁を覆う巨大な棚に飾られた無数の フィギュア藤木がつぶやくどうやらここが 新太郎君の部屋だったようだななあもう ここまでで十分じゃないか隣で倉崎が びくつきながら言うと堀江がここまで来て から帰れるかよと言って鉄合士カにある扉 を開きさっさとに入っていた一見すると どこにでもあるような普通の子供部屋だ 入って左手の壁を覆う棚を覗いては4人は 棚の前に並びあけに取られていた無数の アニメの女子キャラが様々なポーズで並ん でいるすごいな一体何個あるんだろう藤木 がそれらの1つを手に取りしげしげ眺め ながらつぶやくとクが真剣な顔で フィギュアの数を数え出す堀江が口を開く おそらくかつてはここにあるバはがあった んだろう母親は部屋の掃除の時謝ってその 中の1つを捨ててしまったんだそれが 新太郎君の激に触れてやっぱりおかしいよ 人形を捨てられたくらいでまなみが言うと 堀江が続けるこいつは多分閉じ込められた 孤独な新太郎君の唯一の友人であり恋人 だったんだだからねもうだいぶ紐落ちてき たことだし帰ろうよまなが窓の方を見 ながら行った確かにカーテンからの日差し には勢いがないじゃあそろそろ退散するか とフィギュアを持った藤木が振り向いた時 だったねなんか聞こえない突然まなが つぶやく彼女の言葉で4人は無言になり耳 をすました義姉ギシギシギシそうだな確か に何かきしむような音がしている藤木が 言うと倉が階段だよ階段の踏板がきしむ音 だよ誰かが2階に上がってきてるんだよと 怯えた様子で言うと続いてかん高い男の声 が続くママねママどんどんどんガチャリ ドンドンドンガチリどうやら廊下を歩いて は他の部屋のドアを開けているようだママ ママねえママどこにいるんだよ声と足音は 徐々に4人のいる部屋に近づいてきている やっぱりし太郎君だし太郎君がこっちに 近づいてきてるんだよ倉崎が言ってる間に 残りの3人は何か話し合っていたがすぐに 堀江は窓際にある学習付のところまで歩き それを持ち上げ鉄合士の扉前にくっつける ように置くとさらにその上に椅子を乗せる まなは窓のところまで行きカーテンを開き 窓を全開にすると藤木がベッドにある 掛け布団を持ってきて窓から外に垂らす どうやら窓から逃げるという困難のようだ 男3人が布団の端を持つとまは反対側の端 に捕まりながら窓から外に出て体を伸ばし た状態のまま玄関脇の雑草値に飛び降りる 次にクが布団に捕まりながな窓から外に 出ようとしてるととうと声は部屋の入り口 ありから聞こえてきたままねままそこなの そこにいるの藤木と堀江が布団の端を持っ たまま緊張した持ちで部屋の入り口を注視 するするとドアのノブがカチリと回転し 1人の男が入ってきたその異様な風景に 2人は一瞬で背筋を凍らせるその男は天井 にも届きそうな背をしていた屈そうなその 肉際には不合なピチピチのボーダー柄のT シャツに半ズボ姿だ男は鉄合師を両手で 握って泣きそうな顔をしながらお前ら僕の フィギュアを盗もうとしてるなと叫ぶとカ の扉を開けようとするだが机と椅子が邪魔 をして開けられない藤木は倉が下の雑草値 に降り立ったことを確認すると俺が最後だ と言って堀江を先に行かすそして堀江が下 に降り立った時だ異業の男が室内に入って くると泣きながら藤木に近づいてくる 返せよ僕のフィギュア返せよやばいやばい と言いながら藤木は窓から両足を出すと1 かバチかそのまま飛び降りた着地と同時に 鋭い痛みが足全体を走るそれから4人は 方方の手で車のところまで行きつき各々 急いで乗り込むと藤木が足を負傷してる ためまなみの運転で出発したその時には すっかり日は落ちていて4人は市街地まで たどり着くとネットで救急病院を探して そこに行くそれから担当の医師に見て もらったところやはり藤木の足は骨折して いて即入院ということになったそれから1 週間が過ぎた手術はうまくいき藤木は市街 地にある私立病院の個室部屋で退屈な毎日 を送っていた両足には包帯がぐるぐる巻き にされているその日彼は午後から見舞いに 来てくれたまなと個室で断していたでもさ 結局あの時襲ってきた男ってやっぱり新君 だったのかな枕本に座るまながベッドに横 とある藤木に言う彼はしばらく遠くを見る ような顔をしていたがどうだろうなもしか したらこの世のものではなかったかもなと 言うと静かに目を閉じたまみが帰った後 しばらく寝た藤木は看護師が持ってきた 夕飯を終えるそれから読みかけの小説を 読んでいたんだがふと思い出したかのよう に右手にあるテーブルに視線をやるとその 引き出しを開け中からあるものを出すと テーブルの上に置いたそれはあの家から 持ち出した一体のフィギュア藤木が高校生 の頃を好きだったアニメの女子キャラで 思わず持ってきてしまったんだ彼は しばらく満足気にそれを眺めていたが やがて水馬に襲われまみの泉にはまって いく病棟の小頭は早くその後間もなくして 室内の明かりが消されたそれからどれ くらいが経った頃だろうか彼は悪夢に苛ま れ最後は奇妙な声で目が覚まされるそれは あの家で聞いたかん高い男の声ママママ どこにいるんだよ返せよ僕のフィギュア 返せよ暗闇の中藤木はうされながら半身を 起こしほっと深いため息をつく激しい心臓 の同機を感じていた額から流れた生暖かい 汗が頬を伝い顎先からポトリと落ちるそれ からようやく気持ちが落ちきた彼は辺りを 見回し途端に一瞬で背筋が凍りつく病室 入り口のドアが開いておりそこに誰かが 立っていた廊下からの逆行でその姿は人影 のようだがそのものは異様に背が高くて 天井にも届くくらいだった

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