いしだあゆみ [ ブルー・ライト・ヨコハマ ] Victor JVC SX-EX50 (1999) 14.5cm + 2.5cm SPEAKER ダブルバスレフ型 スピーカー 空気録音

[音楽]
街の明りがとてもきれいね
横浜ブルーライト横浜
[音楽]
あなたと
ふり
幸せ
よいつものように愛の言葉を
横浜ブルーライト
横浜私に
ください
あなたから
歩いても歩いても小舟のよう
に私は揺れて揺れてあなたの手の
中足音なけがついてくるのよ
横浜ブーラと
横浜
優しい
口付けもう一度
[音楽]
歩いても歩いても小のよう
に私は揺れて揺れてあなたの腕の
中あなたの好きなタバコの香り
横浜ブルーライト
横浜2人の
世界いつまで
[音楽]
[拍手]
[音楽]
もY

Windows 10 PC (Straight Out)
↓USB Connection
Amplifier:Nobsound NS-01G
↑Recording
Camera:iPhone 13 Pro (1080p HD/60 fps With Built-in Stereo Microphones)

1999年頃にVictorから発売されたセパレートシステムコンポ EX-50に付属されていたスピーカー SX-EX50です。MDデッキとカセットデッキはオプションで、ベースはレシーバーアンプ・CDデッキ・スピーカーがセットになっておりVictorはCDコアシステムと呼んでいました。

当時のEX-50以外のコンポラインナップも贅沢なもので、今でも人気のあるモデルが勢ぞろいです。
(システムモデル名、スピーカーモデル名の順に)
・FS-10 SP-FS10
・FS-MD10 SP-FSMD10
・UX-T100 SP-UXT100
・EX-7 SX-EX7S
等があります。

SX-EX50も中身が色々とマニアックで、
・アルミセンターキャップ付きダブルドライブ発泡PPコーン14.5cmウーファー
・コンポスピーカーには贅沢な2.5cmチタンドームツィーター
・ウーファー、ツィーターの音源位置を揃えたリニアフェイズ構造
・Victorが「デュアルキャノンダクトシステム」と呼んでいたダブルバスレフ式エンクロージャー
等、セットコンポにしては箱もユニットも結構なこだわりが見られます。

【14.5cmウーファーについて】
まず目を引くのがコーンの表情です。センターキャップというよりはウエイトのような、しっかり厚みと剛性感のありそうなスピンドル切削加工のアルミセンターキャップに、一般的なカーブドコーンとは逆向きのお椀のような形状をした発泡PPコーン。他モデルへの流用がない専用開発ユニットです。

さらに発泡コーンの裏側には、平面スピーカーでよく見られたようなサブドライブコーンが貼り付けられており、メインPPコーンをボイスコイルとドライブコーンの2点接着で駆動しています。Victorは「ボイスコイルのみの1点駆動よりもメインコーンの変形や歪みを低減し、繊細な高音とグラマラスな重量感ある低音を両立させた新技術」と紹介していますが、上記のように平面スピーカーでは当たり前のように見られた構造で、それ自体は珍しいものでもありません。

ただし通常の円型コーンへの採用は確かに珍しく、実際コーンはちょっと押したくらいでは変形しない剛性感があります。また剛性感がありながらも、指で爪弾いてもトントンと固有振動の少なそうな柔らかめの音がし、発泡PPコーンの癖の少なさが分かります。PPコーン、加工方法の差なのか発泡コーンでないからなのか、Victor問わずDENONやaiwa等他社モデルでも、経年劣化でパキパキにクラックが入り割れてしまっているモデルもよく見かけますが、SX-EX50のウーファーはそのような個体は見たことがありませんので耐久性も高そうです。エッジもラバー素材ですが、SP-FS1等と同様、今でもしなやかなままで耐久性の高そうなものです。

【2.5cmチタンドームツィーターについて】
バブル時代までなら当たり前のように採用されていたチタンドームツィーター。ただし1990年代後半、特に『非』単品スピーカーに採用されているのは非常に珍しいのではないでしょうか?ミニコンポでパッと見チタンドームに見えるモデルもありますが、大半がフィルムベースのダイアフラムにアルミ蒸着加工されたもので、チタンやアルミの純素材ではありません。本機ユニットはフレームはさすがにプラ素材なものの、磁気回路はそれなりに大型のものでコンポスピーカーにしては必要十分なレベルです。

【エンクロージャー(BOX)について】
表面から見ただけではただのツインバスレフポートにしか見えない本機。ただしBOX内部には前後を分ける仕切板があり、2つのチャンバーに分けられています。仕切板には中心より少し上に一か所、丸型の穴が開けられています。ユニット真裏をメインチャンバー、奥をサブチャンバーとすると、外から見えるツインバスレフポートはメインチャンバーは素通りし、奥のサブチャンバーまで伸びています。冒頭概要のようにVictorは「デュアルキャノンダクトシステム」と呼んでいますが、要はダブルバスレフ式です。当時Victorは他の大型コンポにも「デュアルキャノンダクトシステム」を積極的に採用していましたが、今日ダブルバスレフ式の市販完成モデルは皆無です。

【音について】
このサイズのスピーカーからは想像できないような野太い重低音が響き渡ります。14.5cmウーファー、エッジ両端迄の実効直径はたった12cmしかありませんが、体感20cmウーファークラスのような重量感のある低域が出ています。もちろんそれら大口径ウーファーと同等の歯切れの良い低域ではなく、正直若干の緩さ、また通常のバスレフ式とは違うダブルバスレフ式独特の膨らむような響きも感じます。吸音材も天面側と底面側に異種素材の吸音材が少し貼られていますがそれ以外は0で、バックロードホーン式のように積極的に響かす設計なのも明らかです。この癖が嫌いな人にとっては「緩い低音が響いているだけ」という微妙な印象になりかねませんが、専用ユニットを開発し、敢えてマニアックな構造を選んだメーカーの心意気が好きな人はかなりハマりそうなスピーカーです。私も低域に関しては後者の一人です。

チタンドームツィーターながら全体の音づくりも柔らかめで、耳に刺さるような不快な音は出しません。その上でハードドームらしいクリアさもあるのですが、一つ「あともう少し」と感じたのはウーファーとツィーターの繋がりの部分で若干雑さを感じた点です。ただしこれに関しては、ユニットはそれぞれ基本性能は良い方で、ウーファー直結裸聴きでもなかなか素直に高域まで伸びていましたので、ネットワークを追い込めば激変しそうです。残念ながらコイルやツィーターの電解コンデンサ等のネットワーク一式が、スピーカーターミナル裏側に大量のホットボンドでべた付けされていたために今回そこまで触っておりませんが、この部分を改造するだけでも激変するのは間違いないと断言できます。非常におもしろいスピーカーです。個人的には見た目はより高品位な同期モデル、SX-EX7SよりもずっとVictorらしさや鳴りっぷりの良さが感じられて好きです。

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