【朗読】山本周五郎「怒る新一郎」 朗読・あべよしみ
山本修郎
作怒る新
一郎
1その日もまた朝からこぬかのような雨が
降ってい
たどんよりした春の空はこの34日ふりに
ふらずみ重い雨雲をはんで一向さっぱりと
した青い色を見せてくれので
あるうんいい雨だいい雨
だ谷沢新一郎は縁側に立ち両方の
握りこぶしに恐ろしく力を
入れる庭の若緑を煙らせる雨を眺めながら
言葉とは反対にじれた住めを思いきり顔に
浮かべてい
たなんていい雨だ気持ちがサバサバする
俺は雨が好きだ大好きだ雨は大好き
だ何おっしゃってる
のいこの小が不審そうに立ってき
た美前岡山班の大横役谷沢十兵衛の1人娘
である18歳美しいというより愛苦しいと
いう感じの娘であっ
た雨が好きだなんて変ねお兄様先には
あんなにお嫌いだったのにいつからこんな
鬱陶しい雨がお好きになりましたのうん何
江戸ではみんなそのこんなことを言うんだ
お間ないですのんまあつまりそんなもの
だ谷沢新一郎は3年前に江戸になったのだ
が持ち前の完璧がてじりつい先頃国元に
帰ったばかりで
ある雨に祟られてまだ荷物もほいてい
ない女手のない不自さを見かねて叔父の
谷沢十兵衛が娘のおを手伝いに起こしたの
も昨日の激しい出席を幾分和らげてやろう
という思いやりが含まれているのかもしれ
ないこの老人にはで横紙破りの評のある
がむしゃらな反面の裏に案外そんな人情に
もろいお人よしな一面が隠されているので
あるそれでなければ本法不帰な新一郎が
いくら父なき後の親代わりと言ってもただ
恐れかしこまっておごを聞くだけでいる
はずはなかっ
た昨日も彼ははいはいといちいち頭を
下げるばかりであ
今年になってからもこれ
だ苦しげ20べは長男の自在門がよした
江戸からの所管を取り上げると正月に沼
一郎寺村田神門古崎多門2月に入ってから
も林中平戸崎文のしとやって
いるどうしてそう喧嘩がしたいのだ
この調子では今に岡山班の家中はみんな
お前の喧嘩相手になってしまういかんこれ
ではいかんぞ
新一郎
はいお前の親父も感触持ちだったが悪い
ところが似たもの
だ犯内では叔父上の感触も有名でと言い
たかったが新一郎はまたはいと言った何が
者に触るのか今日は1つわしに説明して
みろ
はいはいではわからんはいいえ何しろ江戸
はダメなのですじ上人間の気風も悪いし
それに天気も悪いし天気が悪い天気が悪く
たって塩がないじゃないかそんな風だから
何事もうまくいかないのだ大一お前は我慢
というものを知らぬ人間は何より我慢が
大切だ例えば今も春だというのにじとじと
雨が降っているだろうお前これをどう
思う新一郎は庭の方にちらと目をやっ
て鬱陶しいですむしゃくしゃしてきます
それその気持ちが勘の起こる種
だ十兵衛はしたり顔に
言う鬱陶しいと思うからむしゃくしゃして
くるああいい雨だこう見ていると腹の底
までさっぱりする百姓はさぞ喜んでいる
だろうと考えてみろ物事は気の持ちよで
そう思えば鬱陶しさなどをすっ飛んで
しまうそうでしょうかまた不愉快なことが
起こったらこう思えいい気持ちだ
何も不平はないじゃないかああサバサバし
た気持ちだこう3べ行ってみろそうすれば
自然と心が明るくなる他人に対してもそう
だあいつは嫌なやだと思うからいかんあの
男にもいいところはある誰がなんと言って
も俺はあの男が好きだなかなか高人物じゃ
ないかと考えるがいいつまりそれが堪忍で
あり我慢というもの
だその時十兵衛はそんな風に小言を言った
ので
あるだがいくらサバサバすると口では言っ
てみても頭の芯が重くなるような鬱陶しさ
は拭いきれ
ないそれよりもあまりおえに追求されて
叔父に小言を食らったことまで露見しては
具合が悪いので新一郎は急いで話題を変え
たそうだ
お上は昨日ルニ船の罪人たちが逃げたと
いうので急いで役所に出て行かれたがどう
なったか
なまだ捕まらないらしいのです父はお役所
へ詰めたきり戻りません
の小言の途中でそんな知らせが役所から来
たので新一郎は助かったのである出なけれ
ばまだじっくりと痛めつけられるところで
あっ
たうんこんな雨だというに面倒なことだ
ククすると十兵衛はその時言いかけたが
慌てて空席をして
ごまかしもしこれから喧嘩をするような
ことがあったらリヒを問わず感動するよく
えて
おけ役所から使いが来たから今日はこれで
また
参れそう言い捨てて出かけていったのだ
まだ変られないのかだがもうこんなところ
にうろうろしているわけはない
さ新一郎はニヤニヤして捕まれば命のない
罪人がそれでなくてさえ危険な城下町など
にいつまでいるものかそれより早く多量へ
手配をするがいいお上も案外手ぬるいこと
だそんなお話はもうたくさん
おは甘えるようにいを見上げ
たねえお兄様それより私ご相談したいこと
があります
のいに改まってなんだい本気で聞いて
くださらなければ嫌です
わ言って
ごらん小はまたちらといこを見上げたが
今度の瞳は見違えるほどつややかな光を
持ってい
た乙女の瞳がそういう光を帯びてくる話題
は1つしかない新一郎は無骨者であるが
その視線を見逃すほど鈍くはなかったはは
そう
かなんですの嫌な
お兄様小は自分でも恥ずかしいほど赤く
なるのを感じたのか両手で頬を押さえ
た円THだなそう
だろう
ええ誰だ相手はまさかこの新一郎ではある
まい
な私もうお話いたしませんわそんなこと
おっしゃるなら本気にご相談したいと思っ
ているんですのにひどい
お兄様よしそれなら今度こそ本気に
聞こう本当に真面目に聞いて
くださる心配なんだねその円THのことが
どう言ったらいいのでしょう
か小はたきをそっと外し
た二の腕の歯舞のような肌を森浦が舐める
ように滑って落ちるのを見て新一郎の
たましい胸がかかに震え
た向こうの方はお兄様もご存知のうり
金之助様です
のうりそれは意外だな
去年の秋に大阪から岡山へお帰りでそれ
から間もなく父のすぐ下に勤められるよう
になりおりおりうちにもお見えなさいます
の女性のないよくお気のつくいい方ですし
父が大層なお気に入りですから私にも文句
はないはずなんですの
になのにどうしたと言うん
だなんですか私
小の声はここへ来てひどく迷わしげになっ
たどことなくあの方が好きになれませんの
初めはそうでもなかったのですけれど見た
いつ度とお会いするうちにだんだんそんな
気持ちがし始めたんですではどこが嫌かと
言われると別段これと言って取り立てて嫌
なところはないのですがそんなのは生がわ
ないとでも言うのでしょうかしらこの頃で
はなんだかお顔を見るのも気味が悪いよう
に思います
わそれはなあおえ嫁入り前の娘たちが誰で
も1度は考えることじゃないのか相手が
嫌いなのではなくて嫁に行く人の妻になる
ということが不安になりまだまだ娘でい
たいという隠れた気持ちがそう思わせるの
じゃないのか
新一郎お兄様はそう思いになっ
てうり金之助は頭のいいやつだあの若さで
大横の筆頭心になるくらいだから将来の
出世のほども思われるそれに男ぶりも
なかなかいいじゃない
かそれじゃあお兄様は私が行った方がいい
とおっしゃるのです
ね演ずるようにが言った真剣な瞳で睨む
ようにじっとこちらを見つめて
いるもっと落ち着いてよく試案してごらん
嫁入り前には気持ちも動揺するものだ1つ
のことを思い詰めると他が見えなくなる
とにかく
言いかけて新一郎は庭の方へ振り向い
た卒然と人の走り回るけたたましい足音が
柿の破れる音に続いて何かののしり騒ぐ
切迫した叫びが聞こえてきたの
だ何でしょう
お兄様小はそっといこの方へ身を寄せ
た叫び声が近づいてきた船破りだルニども
が逃げ込んだぞご油断あるな走り回り
ながら付近の屋敷へ知らせる声であったあ
と言って小が新一郎の腕へすがりつい
た横から不に下僕のカスが現れたからで
ある旦那様ルニの奴らがこちらへ逃げ込ん
できたと申し
ます何か見間違いだろういえ羽山様の焚
小屋に隠れていたのだそうで刀を振り回し
ながらこちらへ逃げ込んだということで
ござい
ますでは裏戸を開けておけ
開けるのでございます
かうまく行けば逃げ込んでくるだろうお前
たちは部屋へ入ってじっとしておれば
良いカスは雨の中を飛んでいっ
た
お兄様小は怖そうに逃げ込んできたらどう
なさいます
のそんなことはいいから片付け物の方を
頼む早くしないと夜になるぞ
小がたきを取って部屋に入ると新一郎は
体験を携えてどっかりと縁先へ座っ
たよく振り
上がる舌打ちをしたがすぐにだが100勝
は喜んでいるだろういいふりだいい雨だ俺
は雨が大好きだ雨は大好き
だぶつと口の内でつぶやい
た
2大横の役所はごった返していたここ数年
このような大きな事件はなかったので興奮
したように出入りする係りの役人たち
ばかりか城下町全体が異様に先立っている
ようだっ
た横目の出役の他に足軽が200名余りも
どされているまちまち村村でも警戒の人数
を要所要所に出して往来を見張った会場に
は船手が出動してい
た事件というのは次のようなことであっ
た安6年
1777年4月2日大阪業所のルニ船が
城下から1里
南西の加工に停泊したこれには10数名の
重罪人が収容されていたいずれも犯した
罪科により沖島へ流される途中の者たちで
あっ
た半日の気候の予定が沖が荒れたために1
日出行を延期したその
未明彼らのうちでも最も凶悪だと見なされ
ていた五名の囚人が船を破って逃亡したの
で
あるこの事件にはまに奇妙に思われる1つ
の謎が最初からつきまとってい
た美全量で破りをしたのならばそのまま
少し行って中量へ逃げ込むべきであった
そうすればわずか3里か5里のところで
捜査の手はよほどひるはずで
ある班から班に連絡して手配ができるまで
に脱集たちは逃亡する余裕があるはずで
あったところが彼らはただ毎寺に浜辺に
こぎ寄せてそのまま美前料に上陸している
しかも浄化の方へ入り込んだというのだ
から何とも下せないことであっ
た厄介なことだ手配の章にあたった兵は
下打ちして罪人どもが御内へ逃げだという
のは確かな証拠でもあるのかそう見せかけ
て美前料へ逃げたのではないの
か彼らが乗って逃げました小舟が7日市の
三岸に捨ててございましたしつい宣告内田
村のノフやえ門と申すものが今朝まだ暗い
うちにごい姿のご名連れが城下の方へ走っ
ていくのを見たと訴え出ております城下へ
なんでまた上海なん
ぞ十兵衛はますます不機嫌だっ
た武行へ渡してあるのはい街道口も手配を
いたしました町回りの人数倍増しだと言っ
て十兵衛は立ちかけたがああ作がへ使いを
頼もすぐにカリロを作っておかなければ
ならぬ
ロ捉えても大阪から受け取りに来るまでに
は引かがかかるその間東peopの廊へ
入れておくというわけにもいかんじゃない
か福島の船番所の近くへでも建てることに
しよう急ぐぞどんなに遅くとも日暮れ前に
は出来上がるようにするんだわしは
ちょっと出てくるから
な十兵衛はセカセカと出ていっ
た日が暮れてから間もなく三坂口からうり
金之助が馬を飛ばしてやってきた金之助は
まだ26歳であるが大阪倉屋敷で抜群の腕
を認められ去年国になるとすぐ大横の心得
筆頭に命ぜられ
た女のような滑らかな肌と薄い赤い唇が
印象的であった切れ長の目をしていたが時
にそれは異常激しさを表し
た今も馬を降りるなり駆け寄った足軽の
1人を突き飛ばすようにし
て船破り1名を召しとりましたと奥にまで
聞こえる大声で怒鳴っ
たやったか家へも帰らず役所で弁当を使っ
ていた十兵衛はこすの急報に箸を投げ出し
て現れたどこで捉えたみ坂道の構図へ
かかるところでした今運んでまりますが
仲間割れをしたらしく後ろから今朝がけに
切られておりましたまだ呼吸はありました
がどうやら1人でビチに逃げようとして
やられたよう
です高級があるうちに道人の行方を聞かね
ばならぬ
が十べは売れわしげに眉を潜めていっ
たそれは白場させました
金之助は当然というように微傷して他の嫁
は上下へ向かったと申しておりまし
た何のために上海入るの
かそれまで
は上下へという一言で陥りましたの
で死んだのか十兵衛は忌々しげにうめえた
人騒がせな奴らだ山にに行けばよいにわけ
がわからぬともかく近辺にいるとあれば
手配を厳重にしてできるだけ早くひっ
とらえろしかし騒ぎはその後2日経っても
3日経っても収まらなかっ
た厳重な手配にもかわらず5日の夜には
西川町の美前や海門という大きな米どやへ
ってス20余りと米みそなどを盗んだもの
があっ
たそれが4人組のル人たちの仕業であるか
それとも騒ぎにつけ込んだ他のものがやっ
た仕事か美善屋のものがひどく老廃して
見極めていなかったためにどちらとも
分からなかったが城下町の恐怖はそのため
一層ひどくなってき
たこうした周囲の緊張と恐怖の中で谷沢新
一郎だけは特別であったというのは彼に
とってはそれよりも大きな心配事が心を
占めているのでそうした騒ぎは全て上滑り
して妙に気持ちの中に爪跡を残さないので
あるポカポカと温かくなった容気に悪く
なった食い物にでも当たったのか
な初めは本当にそう思ったほど肉体的な
痛みでさえあったがまもなくその原因は
おげんを持って彼自身にもはっきりと
つめるようになってき
た不思議な自覚で
ある今日までかつて1度もそんな感じは
なかったのに今し方嫁に行くと聞いてから
自分にとっていこの存在がどんなに大切な
ものであったかということに気づいたので
ある
新一郎は老廃した嘘も隠しもなく本当に
まだそんな感じでいとを見たことはない年
も6つ違いでまだ彼女が自分のことをおえ
と言えず下ったらずにおたおたと言ってい
た頃からほとんど朝ゆう一緒に育ってき
たいこというよりは実の妹のような気持ち
で可愛がってきたのである
それが今他人の嫁になるという事実に
ぶつかって初めて今日まで自分の胸の中に
育っていた愛情がいつか抜き差しならぬ
ものに変わっていたことを知ったの
だ新一郎はもう以前のように虚心単回に小
の顔を見ることはできないような気がし
たせわしく主人は家を開けているに違い
ない本家のざを見舞わねばならぬと知って
なおあれから1度も顔を出さないのもそう
した理由からだっ
たそれにして
も私あの方が好きになれませんのと言った
小の言葉は大きな誘惑で
ある金之助が好きになれないと訴える言葉
の影に何か告白しようとするものがあった
のではないか
そう思うと新一郎の心はぐらつき始め
たもし青もという気持ちさえ起こって
くるいかんなんという馬鹿な新一郎は我に
帰って吐き出すように言っ
たもう話もおよそ決まっているに違いない
今になってなんだそんな未練がましいこと
を考えるなんてうえすぎるぞしっかり
しろしっかりしろと何度もつぶやくのだっ
た生まれて初めての感情だけに始末が
悪かっ
た何か痛烈な刺激にでもあってそうした下
の大を綺麗さっぱり忘れられたらと夜など
屋敷の付近の暗がりを体験起こしに
ぶらついたりし
た線路破りのル人たちにこちらから求めて
ぶつかりたい気持ちであっ
たそうしたある日帰国してから初めて途上
した新一郎が夜になって下場してくると
片側屋敷の歌でふと怪しい人影を認め
た侍屋敷の長い通じの外れにぴったり身を
寄せていたのが新一郎の姿を見るといちの
ように暗がりに消えたので
ある
カス気づかぬ風に死後け行ってから新一郎
はちを持って友をしていた下僕にそっと
言ったお前人足先に行け怪しい奴がいる
から見届けてくる向こうの橋の多元で
気づかれぬように待って
いろ新一郎は履き物を脱ぎ捨てた物の潜ん
でいた工事を逆の方から忍び足にいくと
さっきと同じ場所に同じような格好で
じっと身をかめている姿が見え
た何かを伺っている
らしい新一郎が間2件ほどに近寄って呼吸
を図る切相手はふっと振り返って
ああ叫びながら棒立ちになった動くな新
一郎は大声に動くときるぞ言つつ詰め寄っ
た気合いのこもった態度に圧倒されたか
相手は一瞬そこへ
立ちつくし一郎の手が伸びようとする
途端わあっというようなわめきとともに
いきなり抜き打ちに切りつけてき
たしかしそれはほも何もない無茶なもので
新一郎がわずかに体をかわすとそのまま
雨水の溜まった道の上へ激しくし
た己れ手向いするか
ちくしやめろ神妙にせぬと本当に切る
ぞ相手は肩で息をしながら抜き身を構えて
起き上がるとキソのゆで再びつっかけてき
た
えい新一郎は引っこしながらたらを踏む
くものせいへパッと拳を当てた
ああはみをら道
りす踏み込んだ新一郎は利き腕を逆にねじ
あげたすると物は狂気のように助け助けて
ください喉も叫んばかりの悲鳴であったお
手向いはいたしません妻の仇が打ちたいの
です仇さえ打てば名乗って出ますどうか
それまでお見逃しくださいおじでござい
ますでござい
ます意外な言葉だっ
た妻の仇それは誠かお疑いなら何もかもお
話し申し上げますその代わりどうかどうか
見逃してやってくださいまし妻のあさえ
打てばこの世に望みのない体です必ず
名乗って出ます
から
たて新一郎は手を離してい言っ
た仇打ちという言葉は聞き捨てならぬ
しかしいわて逃げでもしたら切るぞははい
もう決して逃げはいたしませ
んこの暗がりではどうにもならぬ拙者の
うちまでマイルが良い死体を聞くまでは
決して無事悲なことはしないから安心しろ
あありがとうござい
ます男は泣いている様子だっ
た新一郎は男を導いて元の場所へ戻り
履き物を拾って鶴橋の多元まで行っ
た待ちかねていた神助は近寄ってきた主人
が泥まみれになった極意の男を連れている
のであどんな様と思わず驚きの声をあげ
た新一郎もちの光で
初めて男が船ありの一人であるのを知っ
た騒ぐな
カスへお前のかっぱを脱いで貸して
やれカスはわけが分からぬという顔で
かっぱを脱ぎ目のままに男の背にかけて
やっ
た
3家の裏手から入り濡れたものを着替え
させて今の明りを間に向き合って座ったの
はそれから半時ほど後のことだっ
た男はまだ28区であろう栄養の悪い痩せ
た体つきで見なしや目の動きにも長い中国
生活を経てきたものの落ち着かぬ色が
焼きついていたが頬から口元へかけてどこ
となく育ちの良いおかが伺われ
たお前は船ありの無人だ
なはい名伝吉と申し
ます妻の仇を打つと言ったが相手はこの
浄化のものなの
かおっしゃる通りでござい
ます拙者は谷沢新一郎というものだ次第に
よっては阿の海沿いもしてある詳しくその
わを話して
みろありがとう存じます
電子という若者はきちんと膝へ手を重ね
てそれではお聞き苦しいはございましょう
がおなけに甘えて申し上げますただいまも
申し上げました通り私の名は電子家は高知
屋と申しまして大阪天満筋に数台伝わる
コメドヤでございまし
たと話し出したそれによると高知屋は天真
筋でも一流のコメどやとして名は末年まで
は指折りの豪商で初犯の倉屋敷にも多くの
得意を持っていたが電子地の父電材門が
相場で失敗を続け安3年の夏に休止すると
にわかに家運が傾きだし
たこの傾きかかった家を継い地はどうかし
て昔の高知屋に立ち直っと思いそのために
はあらゆる無理を犯して働き出したので
あるこれには同じ天真筋のトヤから嫁に来
た妻の夏も身こにしても夫を助けてもはや
いい顔をしない実家の人々を見返して
やろうと誓い合ったと
いうところがその時岡山班の倉屋敷から
当家の開仕切りを一手に任せても良いと
いう話が持ち込まれてき
たその当時岡山班が大阪倉屋敷へ回した米
は1年およそ
56万円を一手に仕切ることができれば
高知屋のカウを盛り返すことも何時では
ない
しかしこのうまい話には2つの障害があっ
たその話を持ち込んできた倉屋敷留守役が
嫁いる前は天満こまちと歌われたほどの
美貌であった妻の夏に目をつけたので
あるカウの挽回に奔走していた電子はこの
素晴らしい餌を前にして理性を失ってい
たどれほど悔やんでもやみ足りないのは妻
の嘆きを見てみぬふりをしていたことです
ところが皆々仕切りの話は一向に運ばず
その上上役に道を通すのだからと言って
30両50両と金の無心ばかり続きまして
ついには身動きのできぬようなことになっ
てしまったの
ですこれはいけないと気がついた時はもう
手遅れでございました何もかも思わ違い
忘れてくれという1本の所管が届きました
時には妻の夏はその男の子供を宿しており
まし
た電子の拳は膝の上でわなわなと震え
たもし本当に人の目から血の涙が出るとし
たら今電子の方に溢れる涙は先決に染まっ
ていたに違い
ないみんな初めからたんだ仕事でしたその
お侍は私から巻き上げた金で出世の道を
開けたのです私たちはアホのように騙され
たのでござい
ます妻は妻の夏は捨てられた身の体を恥じ
てくびれて死にました
うん私はその晩夢中で池田様の倉屋敷へ
押し込みました人たちでも恨んでやろうと
思ったのですけれど町人の悲しさ他愛も
なくてごめにされて武行所へ引か
れそのまま1年の牢屋暮らしをした上今度
沖のしえる罪と決まったのでございます
そのその相手は誰だなんというや
だたまりかねて膝を乗り出した新一郎は
電子の返事を聞いてあっと声をあげ
たうり金之助と言いまし
た
うりうり
金之助ご存知でございます
か新一郎の顔色は変わっていた
電子の話は熱血のように新一郎の配布を
指したの
だこのような複雑な事情のもには町人と
武士との差があらゆる条件を従kep
するどんなに非人情であっても金之助のし
たことが確と罪を構成しない限り電子の
理屈は通らないの
だ去ればこそ島送りの途中この岡山へ船
がかりしたのを命のドタン場に脱走して敵
を打とうとしたの
だおそらく七章を炎王にとしたこと
だろう新一郎はしかし相手が金之助である
と聞いた切な燃え上がっていた義文が一時
に冷え上がるのを感じ
たいこの向こに決まったと聞いたばかりで
あるこれが他のものだとしたら首に縄を
かけても電子の前へ引きずり出したで
あろうだが金之助ではそれができない新
一郎は自分が小に愛情を持っていることを
自覚してしまっ
た金之助を覗いて小を自分の妻にしようと
いう酒がい考えが胸の底に潜んでいるのも
知っているそれだからこそできないので
ある電子地に力を貸すことは自分の欲望を
遂げる手段になるではない
か他のものはどうしたのだはいいわ村に
丸山とかいう丘がございますがその丘の影
の小屋に隠れており
ます今の話はみんな知っているの
かみんなブラ感ばかりでございますが私の
身の上に泣いてくれまして船べりの手助け
をした上一緒に金之助を狙っていてくれる
のでございます手前勝手に逃げ出そうとし
た1人は秘密が露見するというので私が
知らぬ間に仲間のものに切りこされて
しまいまし
た存じておるだが誠に気の毒な話
だ本来なれば立ちもすべきだが残念ながら
できない事情がある
はい今着替えの衣服を持たせるから姿を
変えていくがいい一心岩を徹す人間と人間
だ死ぬ覚悟ならきっと
やれる
はい神命の加護を祈っている
ぞそう言い捨てて新一郎は顔を背けたまま
部屋を出ていっ
たその翌々日の朝のことで
ある久しぶりに雨が止んで雲の切れ目から
時々青空が覗くのを食事の後の伸びやかな
気持ちで縁の柱に持たれながらぼんやり
眺めていた新一郎は旦那様とうとうやり
ましたぞとような声に振り返っ
たカが汗を吹きながら崎へ入って
くる何をやったん
だ中山の辻で船破りのル人目が1人切られ
たのでござい
ます今朝明け方のことだったそうで肩から
胸へ
こうカスお前見たのかいえ話に聞いた
ばかりでございます
がて下僕ははっとその口をつんでしまった
主人の顔色で前前日の夜のことを思い出し
たので
ある切ったのは誰だ聞かなかったかウリ様
だという噂でござい
ますやっぱりそう
か切られたのは伝に違い
ない落ち着かなくてはいけない俺は感触
持ちだからな落ち着くん
だ新一郎は膨れ上がるふを抑えながら
手早く身宅をしてすぐ戻ると言い残した
まま家を出かけ
た役所へ行ったが夕べ鉄生の出役で家へ
帰っていると聞き切られたルニが電子で
あることを確かめてからその足で西川町の
雨龍の屋敷を訪れ
た金之助は今寝ていたところだと言って
渋い目をして客間に出てき
た邪魔をして済まなかっ
たいや気候とは久方ぶりだ帰国したことは
谷沢郎から聞いていたが知っての通り
つまらぬ騒ぎで尋ねる暇も
ないそれはお互いのこと
だ新一郎は務めて静かに
騒ぎというので思い出したがきこゆはお
手柄だったそうだ
な手柄どころかおしりをこったルニどもは
前にも1人死なせているので必ず生鳥に
しろと谷沢郎から厳しい申し付けだったの
だが案外手ごろられたのでつい抜いたのが
弾みに切ってしまっ
たしかしその方が気候には高都合だったの
ではない
か我慢しきれなくなって新一郎は鋭く言っ
た高合だっっ
て拙者はそう思うが
な金之助の鍛錬な顔が疑わしげな色を帯び
てきた新一郎はその隙を逃さ
ず実はなう拙者の元へ候に合わせてくれと
訪ねてきているものがあるんだが会って
やってくれぬ
かどんなものなの
だ女だ子供を抱いて
いる大阪のものでお夏というそう
だ相が逆立つとはこのことで
あろう金之助の顔から一時に血が引き頬
から額へかけて皮膚が目に見えるほど
引きつった
どうだ会ってやらぬか知らぬ作用な女は
知らぬ
きこ
こす新一郎は拳を握っ
たきこどうしてそんなに震えるんだお夏と
いう女が会いたいというだけじゃないか
知らぬなら知らぬでいい何かの間違い
だろうから会えば住むことだ向こうではて
をの種だと言っている捨ててはおけないぞ
いや会う必要は
ない金之助の声は乱れてい
たなんと言ってもそんな崇もしれぬ女など
に会う必要は
ない崇は知っているよ新一郎の目はきらり
と光っ
た夕べ中山辻で候が切ったろ大阪生まれの
電高知や電子の妻
だ
谷沢ちょっと待って
くれ新一郎は不に相手を
遮り空を向いてブツブツとつぶやき出した
俺はこ助を嫌いじゃない嫌いじゃない
ちっとも嫌いじゃないこいつにも良い
ところはあるなかなかいいやつだ俺は
ちっともにてなんぞいない胸はサバサバし
ているこういう話も時には面白いスコブル
面白いくらいのもの
だ殴りたいとなんぞは思わないちっとも
殴りたくは
ない語尾はブルブルと震えてきたどうやら
十兵衛の教えた間ないも聞かなくなる
らしい拙者は
帰る新一郎は卒然と立ち上がった
邪魔をしたな金之助だが一言だけ断って
おく鬼との円THはこの新一郎が不正知だ
理由は言わぬ方がいいだろう貴様にもし
少しでも武士の地があるなら死ぬ時期と
場所だけは謝るな
よ谷沢はその女は本当にきこの家にいるの
か金之助は蛇のように光る目をあげていっ
たいたらどう
する色々誤解があるようだあってよく話を
してみたら拙者の気持ちも分かると
思うそして切るか電子のよう
に新一郎は叩きつけるよう
にだがその手数ずには及ばぬ会いたかっ
たら仏壇へこいてやれお夏は貴様のを腹に
持ったままくびれて死んだ
ぞ重ねて言うが死ぬ時期を謝るな
よそう言って部屋を出
た新一郎は感触持ちであるこれまでその
ために何度も喧嘩をした彼の腹の虫は彼の
意志に反して随時随所に暴れ出す数々の
失敗は多くそのの虫のせいであったが時に
は本心から怒りを爆発させたこともないで
は
ないしかし今日ほど怒ったのは初めてで
ある彼は伝吉の愚かさを怒り夏という妻の
不なさを怒り金之助の狡猾無惨さを
怒りその金之助に一死も出さずして帰る
自分を怒っ
た今彼の体の中に溜まっているのはふだけ
なので
あるいくら金之助が卑劣感でもここまで
悪事が露見したら覚悟する
だろ念ずるのはそれだけだっただがその心
よりは間もなく叩き潰され
た
4夜の10時頃であったろうか
飲み直した酒がまたしても酔いそびれて
ヤグの中を点々反則していると旦那様
大きくなさいましとカスのただならぬ声が
し
たなんだ起きている
ぞ谷沢様からお使いでお嬢様がこっちへ
見えなかったか行先をご存じなさらぬかと
いう半分も聞かず一郎は飛び起きていた
着替えもそこそこに玄関へ出ると谷沢の
若い歌詞が外へ馬を置いて待っていたどう
したのだあゴレを捕まります実は日の
暮れ方に大横役所から使いがありまして
旦那様がお召だと申しお嬢様を案内して
いったままお戻りがございませ
ぬ使いに来たのは確かに役所のものだった
か私も見知の今平太郎と申すものなのです
があまり帰りが遅いので役所へお迎えに
参りましたところ旦那様はそんな使いを
出した覚えはないというせすぐ使いに来た
ものを探しました
がいなかったのだなそいつはいそれで今に
はすぐ手配をいしこうして念のために遅い
馬鹿げている
ぞ新一郎は造りをつっかけ
ながら大横が役所へ何のようで娘を呼ぶか
そのくらいのことは3歳の同時でも分かる
ぞしかし旦那様はあれからずっと役所にお
つめ切りでございましたしやかましい
無駄口を叩く暇に貴様はウリのうへ行って
見てこいいるかいないかしと見届けて役所
へ知らせるんだ
馬
借りる言葉の半分は門の外であったあの
野郎あの悪魔下道野郎卑劣感犬侍忍人の
畜生の破レ
官命新一郎はそれが塔の相手でもあるかの
ように馬へピシピシ鞭を当てながら大横
役所へ煽りた
おじ怒鳴りながら
と新一郎か小の行方が知れたぞと十兵衛が
叫び返した分かりましたかどこどこです
こんのすめがさよったのじゃあのウリの
知れもがそんなことは分かってますどこ
ですか小はどこにいるんですかまだそこ
までは分からんのだ何おっしゃる小の行方
は分かったのですか分からないのですか今
今平太郎を捉えたのだ本朝はれの三股に
倒れているのを見つけたのだそうだえ調べ
てみるとこのめと共に小を連れてビチへ
脱走しようとしたがその三股で不に3人の
防寒に襲われて平太郎はその場へ打ち倒す
れたが金之助と娘はそのまま3人のために
どこかへ連れ去られたという話だ3人もし
やそれは船ありのル人たちではありません
かへ太郎もそう思している確か23人
とも
おじ小は取り戻してき
ます新一郎は外貨のように叫ん
だおは必ず取り戻してきますその代わり
叔父上改めてが妻に申し受けます
ぞ何を
このと言った時はもう新一郎はダットの
ように走り出してい
た3人というのは船べりの一味のことだ彼
らは電子の話に同情しその仇打ちのために
力を貸していたと聞いて
いる電子が殺されたと知って彼らは不幸な
友の意思を継ぎあくまで金之助をけ狙って
いたに違いない金之助はその罠の中へ自ら
飛び込んでいったのだ彼らの目的は金之助
にあるしかしだからと言って小が安然で
あるとは言えない命を投げ出している
ならず者の3人美しい少女を前にして黙っ
ているかああ
8万新一郎は苦痛のうめきをあげ
祝村まで二鳥たらず丸山の丘は嫁にもしく
こんもりと森の形を見せて
いる馬は丘へ駆り森の中へ飛び込んだする
と一段余り行ったところでチラチラと明り
の動くのが見え
たまだ
いる半分救われた気持ちで馬を降りると光
を目当てに走っ
た丘が北側へだらだらくりになるその
くぼみの影に一宗の古い小屋が立ってい
た元森番でも住んでいたか天つゆにさらさ
れて口かかってはいるが丸田で組み上げた
頑丈な作りで
ある明りの光はその南側の小窓から漏れて
いるものだっ
た新一郎は忍び足に近寄っ
た小窓からくとさきも髭もボボと伸びた男
が3人どにあをかいてロソの火を囲み
ながら冷酒を煽って
いるそのすぐ後ろに金之助と小とが手足を
縛られ猿をかまされたまま壁際へ身を持た
せてい
た新一郎は静かに戸口へ回ったそしておし
をバッと開けながら
やみんな揃っている
な平然と声をかけつつ一歩入った不を疲れ
て3人があっと立とうとする騒ぐなと新
一郎は絶叫した心髄に徹する気合いである
立とうとしたまま3人は思わずいんだその
隙を寸分もがさずお前たちによはないから
聞きはしなかったか拙者は谷沢新一郎だあ
あの船ありの罪は重いが岡山班の知った
ことではない拙者は電子から主体を聞いた
不幸な友達のために命を張って力を貸した
お前たちはそこらの卑劣もに比べるとはか
に立派な人間だ拙者は自分の目の前でお前
たをたくない立ちのいて
くれあなたが谷沢さんならと1人が
恐る恐る言っ
た改めてお願いがございます電子地からお
情け深いことはよく聞きましたどうか聞い
てやってください
ましできることなら叶えてやる行って
みろ電子の敵を打たせてください
まし私どもの手でこの牛龍の野郎を切らせ
てくださいましこの通りお願い申し
ます3人はどまへ手をついてい
た新一郎は無言のままツカツカと奥へ
踏み込ん
だ3人は気を飲まれて身動きすらしなかっ
たね
というのはそれだけ
か
へもうもう1つござい
ます別の1人が言っ
た私どもはもう覚悟を決めておりますこれ
以上逃げ隠れしたところで仕方がござい
ません電子地の敵を打ちましたら旦那の手
でどうかお縄にしてください
まし
ブれも何を思うすか新一郎は大声に怒鳴っ
た拙者は不条役人ではないぞその願いは
筋違いだならん大一お前たちには礼を言わ
なくてはならんのだこの娘は拙者の妻に
なるべきものでそこの劣者に誘拐されたの
だお前たちはそれを救ってくれたんだぞ
それ尊師
だ新一郎は懐中から紙入れを取り出して3
人の前へ投げ
た3人は呆れ
てそれでは電子の敵も打てません
か拙者が言うのはお前たちを縛る手は持た
ぬということだブレーな2度とそんなこと
を申しては捨ておかんぞそれから
こんな小屋は焼き払ってしまう方が良い
分かったか分かったらさらば
だ言捨てると新一郎は訴えるような目を
サグの間から出して全身で彼に呼びかけて
いた小の戒めを手早く切り払い肩を抱く
ようにしながら小屋を出
た淡いおぼろな春の月がその
ようやく切れた雲の間からしっかりと肩を
寄せ合って歩き出した2人を照らしてい
た
新潮文庫『怒らぬ慶之助』より朗読させていただきました。
初出・・・発表誌不詳
ストーリーは「武道用心記」https://youtu.be/PRDFctkw6N8?si=WDhST9rQGWrvrjOcとほぼ同じです。
【もくじ】
00:00 1.
14:32 2.
29:49 3.
47:20 4.
山本 周五郎
(やまもと しゅうごろう、1903年6月22日 – 1967年2月14日)は、日本の小説家。
本名:清水 三十六(しみず さとむ)。山梨県生れ。
横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。
1926年「須磨寺附近」が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。
『日本婦道記』が1943年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞。
以後、「柳橋物語」「寝ぼけ署長」「栄花物語」「樅ノ木は残った」「赤ひげ診療譚」「五瓣の椿」「青べか物語」「虚空遍歴」「季節のない街」「さぶ」「ながい坂」など
庶民の立場から武士の苦衷や市井人の哀感を描いた時代小説、歴史小説など大衆小説で知られ、特に晩年多くの傑作を書いて高く評価された。
ボイストレーナー・朗読家の あべよしみです。
こちらでは時代小説を中心に投稿してゆきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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7 Comments
ストーリーは「武道用心記」https://youtu.be/PRDFctkw6N8?si=WDhST9rQGWrvrjOcとほぼ同じです。
やっぱり。聞き覚えがあると思いました。妹と妻の違いですね。
こんばんわ、いつもありがとうございます😊なかなか迫力がありましたね。あっと言う間に終わった感じです。次作品愉しみに待っております🙇
いつも朗読をありがとうございます😀
私も途中から、あれ?と思いました。
懐かしいです。武士道用心記。。再度また聴いてみました。
でもやはり伝七を助けてあげて欲しかったなぁと😮✨
感想は1年前と変わらないですね😅。また聴けて面白かったです❣️
ありがとうございました🤗🌙
何時もながら聴き応えのある よしみさんワールドでした👍
ありがとうございました😃😆😄‼️
人一倍の癇癪持ちが、辛抱して上手くやりましたね🎉痛快な話しを楽しませて頂きました😊気合いの入った朗読でいつもながら
有難う御座いました❤
お疲れ様です😅やり取り筋道がよく判りました🎉