小津安二郎監督の遺作、岩下志麻さん初の大役…名作「秋刀魚の味」を紹介しています。

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1 Comment

  1. テーマは重いのですが、悲壮感が漂っていないところが、良いですよね。ラストの笠智衆も悲しいのですが、悲壮感とはまた別の感じです。
    小津安二郎の演出のこだわりを知ると、リアリズムを追求した監督ですよね。それは俳優の演技だけでなく、あらゆる場所のセットの精巧さなどにも表れています。
    黄泉の国の表し方ですが、自身の病も自覚していたので、これが最後の作品になる事は想定したうえでしょう。

    この作品は子を持つ親目線で見ると、かなり沁みる作品のようです。私は独身で、子供もいないので、残念ながらこの作品にはあまり感銘を受けませんでした。

    ただその反面、自分がもしこのまま独身で、子供もいなかったら、老人になってから、やはり色々と後悔しそうだなと、感じました。

    個人的には、家族間の亀裂をじわじわと描いた「東京物語」に感慨を受けました。

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