K-POPの楽しみ方といえば、やっぱりライブ会場での体験を思い浮かべる人が多いはず。筆者自身もこれまでそうだった。しかしここ最近、映画館で楽しめるK-POPコンテンツに触れる機会が増え、その印象がいい意味で大きく変わった。スクリーン越しなのに、こんなにも感情が動くのかと驚かされる瞬間が何度もあった。現地とはまた違う魅力があり、むしろ“映画館だからこそ味わえる体験”が確かに存在していると感じている。

ライブとは違う距離感、違う熱量、そして違う没入感――。そのすべてが、新しいK-POPの楽しみ方としてしっかり成立している。今回は、「ドキュメンタリー」、「ライブビューイング」、「VRコンサート」という3つの切り口から、その魅力を掘り下げていきたい。

アーティストたちがステージに懸ける熱い想いを知る「ドキュメンタリー」

ライブドキュメンタリーの魅力は、単なる“記録映像”にとどまらないところにある。ステージ上で見せる完成されたパフォーマンスの裏側で、彼らがどんな準備をしてきたのか、どんな思いでその瞬間に立っているのか。その過程に触れた時、同じライブ映像でも見え方がまるで変わってくる。

華やかなライブパフォーマンスだけでなく、メンバーたちの等身大の姿を目撃できる『Stray Kids : The dominATE Experience』華やかなライブパフォーマンスだけでなく、メンバーたちの等身大の姿を目撃できる『Stray Kids : The dominATE Experience』[c]JYP ENTERTAINMENT

5月15日(金)公開の『Stray Kids:The dominATE Experience』は、ライブ映像だけじゃなく、まさにその“メンバーの裏側”まで見せてくれる作品だ。本作の核となるのは、アメリカ・ロサンゼルスのSoFiスタジアムで開催されたワールドツアーの歴史的公演。その圧倒的なスケールのステージを、アデルやテイラー・スウィフトなど世界的アーティストのライブ映像を手掛けてきたポール・ダグデール監督らが制作を指揮し、最新のカメラワークと音響で余すところなく収めている。

さらに本作は、ライブ映像にとどまらない。ツアーの舞台裏に密着したメイキングや、メンバーそれぞれが語る独占インタビューも収録されている。多忙なスケジュールのなかで抱える葛藤やプレッシャー、それでもステージに立ち続ける理由。そうした言葉と表情が重なることで、パフォーマンスの一つ一つに込められた彼らの熱量が、より鮮明に伝わってくる。ステージ上の圧巻の姿から、バックステージで見せる飾らない素顔まで。Stray Kidsというグループのアイデンティティが形作られていく過程を、極めて近い距離で体感できるのだ。

ロサンゼルスのSoFiスタジアムでの歴史的な公演を収録!(『Stray Kids : The dominATE Experience』)ロサンゼルスのSoFiスタジアムでの歴史的な公演を収録!(『Stray Kids : The dominATE Experience』)[c]JYP ENTERTAINMENT

また、通常の2D上映に加え、体験型フォーマットでの上映も予定されている本作。モーションシートや風、水、光といった演出がシーンと連動する「4DX」、正面に加えて左右の壁面にも映像が広がる「SCREENX」、そしてその両方を融合させた「ULTRA 4DX」。それぞれ異なるアプローチで、観客をライブの“ど真ん中”へと引き込んでいく。

ただ観るだけでは終わらない。その裏にある葛藤や情熱を知ることで、ステージの見え方が変わり“応援したい理由”がさらに増えていく。それこそがドキュメンタリーの魅力だ。

Share.

Comments are closed.