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コートドレスから端正なブレザーまで、偏愛するシグネチャーアイテムを取り入れた独特のパーソナルスタイルを確立してきたキャサリン妃。UK版『VOGUE』の副編集長とファッション・フィーチャー・ディレクターを務めたサラ・ハリスは、以前このように書いている。「彼女は自分に似合うシルエットを丹念に磨き上げてきた。細身に仕立てたショルダーラインやウエストを絞ったデザイン、トルソーにフィットするシルエット。これらのルックすべてには共通する要素がある。それはヘムラインが長いということで、膝下まで隠れる奥ゆかしい丈感は、常にミディかそれ以上の長さに保たれている」
公の場での装いが、メッセージや意味を込めたものとして細部まで分析されることをキャサリン妃は痛いほど理解しており、特に2024年に健康上の問題に直面して以来、常にその場にふさわしい服装を選んでいる。過去の王室メンバーの装いを取り入れることで王室の伝統や歴史に敬意を払いつつ、親しみやすさを保つためにハイストリートブランドのアイテムも使いながら、ファッションとのエシカルな関わり方を促進するために、着回しやレンタルも頻繁に活用する。「味気ないかもしれないが、彼女の装いは何よりもまず実用的である必要がある」と、ハリスは書いている。「公務のある王族は長い1日を過ごすため、着る服には着心地が良く天候に適していて、魔法のようにシワにならない機能性が求められる。歩きにくいスリットや、常に整える必要がある襟などの複雑すぎるデザインは論外なのだ」
