「第38回東京国際映画祭」TIFFシリーズに公式出品された、柴咲コウ主演ドラマ「スキャンダルイブ」。10月31日(金)本日行われた作品上映後の舞台挨拶に、横山裕(SUPER EIGHT)と鈴木保奈美が登壇した。
本作は、スキャンダルを巡る芸能事務所と週刊誌の攻防戦を描くサスペンスドラマ。柴咲が、所属俳優のスキャンダル記事掲載の告知を受け奔走する芸能事務所社長・井岡咲、柴咲と初共演の川口が、咲にスキャンダル記事を突き付ける芸能週刊誌記者・平田奏を演じる。

今回は上映後、万雷の拍手の中、大手芸能事務所のマネージャー・明石隆之役の横山と、大手芸能事務所社長・児玉蓉子役の鈴木が、ステージに登場。「芸能事務所のマネージャーという役柄で、ふだんのお仕事とは真反対の役柄を演じられていかがでしたか」と質問された横山は、「改めてマネージャーがいて成り立つタレントだなと思いましたし、チームでやっているので真反対の役柄ではないと思います」と言い、隣の鈴木を見ながら「今日は、蓉子さんがいて、すごく緊張感があって、背筋がぴんと伸びました。久々にお会いして、いざ対面すると“怖えぇ”って思いました(笑)」とコメント。

鈴木には、「大手芸能事務所の社長ということですが、やはり仕事として反対側の立場として演じられていかがでしたでしょうか」という質問が。「“わかるなあ、そうだな”って共感するところもたくさんありましたし、“そういう意味があったのか!”と改めて納得するところもありましたし、“そんなことが!?”な部分もありました。私まだ日が(芸能界に身を置いて)浅いので(笑)」と冗談混じりに回答した。

また、脚本について鈴木は「こんなにセンセーショナルで問題のあるストーリーを映像にしていいのだろうかとちょっと心配になりました。例えば、話題化だけとか人々の興味を引くだけと思われないかという危惧もありました」と話しつつ、「プロデューサーにお話を伺った際に、熱い思いを長文のメールで読ませていただき、私もその思いに共感し、とてもやりがいのある作品だなと思い参加させていただきました」と出演経緯を明かす。
そして、お互いの印象について、横山は「本当にずっと凛とされている方」「カメラがまわると笑っているのに目が笑っていなかったり、児玉蓉子さんがなにを考えているかわからなくて、怖いなあってずっと思ってたんです。でも、カメラが止まるとたくさんお話ししていただきましたし、混乱しました」と明かすと、鈴木も「今回はじめてお目にかかったのですが、非常に生真面目で…待ってる時間とか存在を消してますよね?(笑)」とツッコミ。「児玉蓉子さんが強すぎて、すごく緊張感があったんですよ。ずっと圧倒されっぱなしでした」と芝居の勢いに呑まれていたことをふり返った。

注目ポイントについては、「最後なにが正義なのか、歯車がずれるとこんなことになるんだ、みたいな人のドラマがすごく描かれているので楽しみにしていただけたらと思います」(横山)、「なにが正義か、起きた事実はひとつなのですが、真実はそれぞれの立場から違う真実があるんです」「難しいんですけれども、ぜひご覧になりながら考えながら観ていただきたいなと思います」(鈴木)と呼びかけた。
さらに、印象に残っているシーンやエピソードについて、横山は「個人的にはコウさん演じる井岡さんとバーみたいなところで飲むシーンがあるんですが、そこが唯一明石らしさが垣間見える表情をしてるかなと思うので、個人的には楽しんでいただけたらと思います」と話し、鈴木は「父役の柄本明さんがすごく怖いお父さんでずっと対立しているんですが、柄本さんとロケ現場でお会いして一言交わしたときに、“私、お父さんのことが大好きだったんだ”ってふっと腑に落ちたんです。そのあとも喧嘩しっぱなしなんですが(笑)大好きだから反発する気持ちというのをとても理解できて、柄本さんに助けていただいたなと思います」と秘話を披露する場面もあった。
「スキャンダルイブ」は11月19日(水)22時~ABEMAにて配信開始(全6話)。
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