スターターを押して始動したV6エンジンは、期待以上の気合が入っていた。美爆音が周囲の空気を震わせ、ただ者ではないことを主張するのだ。このエンジンにはF1由来の技術が盛り込まれていることを伝えると、松也は小さくうなずいた。
「イタリアからアルプスへ向かう山道で、誰にも邪魔をされずにこのクルマと対話をしてみたいです。先日、先輩がきれいなセダンで現れて、とても素敵でした。僕もいずれ、このようなクルマを乗りこなしたいという願望があります」
ノーブルなルックスの内側に熱いパッションを秘めたグランカブリオ。どこか似たところのある松也とは、気の合うバディになりそうだ。
尾上松也/MATSUYA ONOE
1985年生まれ、東京都出身。六代目尾上松助を父に持ち、5歳で初舞台。歌舞伎、ドラマ、舞台など幅広く活躍する。シネマ歌舞伎『歌舞伎NEXT 朧の森に棲む鬼』幸四郎版 2026年1月2日(金)/松也版 1月23日(金)連続公開。
MASERATI GRANCABRIO TROFEO
グラントゥーリズモの派生モデルとなるフル4シーターのオープンモデル。自社開発のV6ツインターボ“ネットゥーノ”エンジンが全輪を駆動、標準装備のエアサスが快適性と操縦性を両立する。¥29,150,000~(マセラティ ジャパン☎︎0120-965-120)
