『ザ・ホエール』(22)で第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーの主演作『レンタル・ファミリー』(2026年2月27日公開)。本作の日本最速上映となるアジアン・プレミアに、HIKARI監督を含むスタッフ&キャストが参加することが決定した。

【写真を見る】10月12日(日)に行われる“化け猫フェスティバル”でチラシの配布が決定!【写真を見る】10月12日(日)に行われる“化け猫フェスティバル”でチラシの配布が決定![c]2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved. 

監督を務めるのは、長編デビュー作『37セカンズ』(19)がベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で注目を集め、「Beef/ビーフ」、「TOKYO VICE」などの話題作を手掛けてきたアメリカをベースに活躍する日本人監督のHIKARI。第50回トロント国際映画祭では、いま最も注目されるクリエーターに贈られるEmerging Talent Awardも受賞し、名実共に世界が注目する映画監督に名を連ねたHIKARI監督が、長編2作目となる本作でサーチライト・ピクチャーズとタッグを組み、日本を舞台にしたオリジナル作品を世界に送りだす。共演には、「SHOGUN 将軍」も話題のエミー賞ノミネート俳優の平岳大、「PACHINKO パチンコ」「モナーク:レガシー・オブ・モンスターズ」の山本真理、新鋭のゴーマン シャノン 眞陽らに加えて、名優、柄本明も名を連ねている。

現地時間9月6日に開催された第50回トロント国際映画祭にて、主演のフレイザーやHIKARI監督らも参加のワールドプレミア上映が行われ、会場は大きな熱気に包まれた。上映後、世界各国の批評家や評論家たちからは、「これは優美な映画だ。近頃あまり見かけない、控えめな人間味あふれるコメディである」、「演技の芸術と真髄を描いた風変わりで興味深い映画」といった絶賛の声が多く上がっている。

第38回東京国際映画祭のガラ・セレクション部門に出品され、日本を含むアジア最速上映となるアジアン・プレミア開催が決まっている本作。このたび、物語の舞台となった東京で行われるアジアン・プレミア開催にあわせてHIKARI監督の来日が決定。監督のほか、柄本明、ゴーマン シャノン 眞陽、木村文、森田望智、篠崎しの、真飛聖といった本作に出演する個性豊かなキャスト陣も参加する。

第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞したフレイザーを主演に迎え、日本のカルチャーをふんだんに盛り込んだ本作を引っ提げて映画の舞台となった東京を訪れるHIKARI監督。大阪で生まれ育ち、17歳でアメリカに渡った自身の経験から、外国で暮らすアメリカ人俳優の物語を描きたかったという想いを抱き、日本を舞台に “家族”の役割を演じる“俳優”を派遣する「レンタル・ファミリー」会社をテーマにした本作を作り上げた。今回の来日が、撮影時以来の再会となる出演者らと共に参加するアジアン・プレミアの場となる。

彼女と共にアジアン・プレミアに参加するため、日本を代表する名優であり劇中でも老優、喜久雄を演じた柄本や、本作で映画デビューを果たした新鋭、ゴーマン シャノン 眞陽、「レンタル・ファミリー」社の最年少スタッフで、社内のムードメーカー、光太を演じる木村、ブレンダン演じるフィリップに「レンタル・ファミリー」社を通して偽の新郎役を依頼する佳恵を演じた森田に加え、シャノン演じる美亜の母親、瞳を演じた篠崎、柄本演じる喜久雄の娘、雅美を演じた真飛らが集結。

本作の撮影は、2024年の3月〜5月にかけてオール日本ロケを敢行した。ネオンが光り輝く新宿の街並みや、上空から捉えた渋谷のスクランブル交差点、小田急線、JR沿線といった「東京」の生活感あふれる町並みが随所に映しだされており、さらには、日本独特の結婚式、葬儀といったセレモニーなどの日本カルチャーも美しい映像美と共に刻み込まれている。なかでも、シャノンが演じる少女、美亜とブレンダン演じるフィリップが父娘として参加した神楽坂の化け猫フェスティバルは実際に行われている猫の仮装イベント。2010年から開催され、毎年多くの人が参加するイベントが、今年は10月12日(日)に開催される予定だ。劇中でも、美亜とフィリップが猫耳とヒゲをつけて可愛らしい猫に仮装し、まるで本物の父娘のようにイベントを楽しむ様子が描かれている。今回、イベントの開催に伴い、映画公開を記念して”化け猫フェスティバル“特別ビジュアルが到着。イベント当日限定で、特別ビジュアルがデザインされた映画チラシが配布される予定となっている。

他人の人生の中で“仮の”役割を演じることで、想像もしなかった人生を体験しはじめるフィリップ。日本での生活に居心地のよさを感じながらも、自分自身を見失いかけていた彼が思いがけず発見していく生きる喜びとは?本作の今後の続報にも注目だ。

文/サンクレイオ翼

※篠崎しのの「崎」は「たつさき」が正式表記

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