左から、木津由美子/ビューティ・ジャーナリスト PROFILE:(きづ・ゆみこ)早稲田大学卒業後、外資系航空会社、化粧品会社のAD/PRを経て編集者に転身。「VOGUE」「marie claire」「Harper’s BAZAAR」でビューティを専門に担当し、グローバルトレンドやウェルネス企画などを展開。2023年に独立。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士(MBA)。FASHIONSNAPで香水連載を展開中
加藤智一/美容ジャーナリスト PROFILE:(かとう・ともいち)「25ans」など、女性誌の美容担当を経て独立。女性誌・男性誌・新聞など、さまざまな媒体で執筆中。Yahoo!ニュースではオーサー。ほか、講演・PRアドバイスでも活躍。著書に「お洒落以前の身だしなみの常識」「思わず触りたくなる美肌をつくる身だしなみメイク」(ともに講談社)など
弓気田みずほ/ユジェット代表・美容コーディネーター PROFILE:(ゆげた・みずほ)伊勢丹新宿本店化粧品バイヤーを経て独立。化粧品ブランドのショップ運営やプロモーション、顧客育成などのコンサルティングを行う。企業セミナーや講演も。メディアでは化粧品選びの指南役として幅広く活動中

「WWDBEAUTYベストコスメ」は、全国の百貨店・セミセルフ、ドラッグ&バラエティーストア、ECにアンケート調査を実施して“本当に売れた”アイテムを14カテゴリーで選出している。25年上半期は36店舗の協力の下、1〜6月に発売したニュープロダクト(新商品)とこれまで発売された全商品を含むヒーロープロダクト(総合)に分け、ベスト3を表彰。本記事では、美容賢者に各カテゴリーの上半期の分析と下半期の予測をしてもらった。

クレンジング・洗顔部門

機能性と独自性で魅せる日本発イノベーションが存在感を発揮

PHOTO : KOUICHI IMAI

圧倒的1位を獲得したのは「コスメデコルテ(DECORTE)」の“AQ 毛穴美容液オイル”だ。すでに美容誌・女性誌では「クレンジング」「スペシャルケア」「毛穴ケア」など多数の部門でベストコスメを受賞。量子コンピューターで計算した1000億通り以上の成分と配合量の組み合わせから、角栓ケアの最適解を導き出したという類を見ないアプローチは、毛穴ケアに特化した点と効果実感が高かったことが勝因だろう。発売前からSNSでも話題を集め、「世代を問わず“肌悩みランキング”の上位にある毛穴ケアニーズに応えている」などバイヤーからも高評価。次点の「カネボウ(KANEBO)」もコスメアワードで多数の1位を獲得。“濃密泡の糸引き美容液洗顔”の進化版で、泡立ちや泡の質感、洗い上がりに対するバイヤーからの評価は高く、新規客の拡大を期待する声も集まった。結果としてトップ10のうち海外勢は「シャネル(CHANEL)」と「ディオール(DIOR)」のみとなり、日本企業のきめ細かな開発力が光る順位となった。

下半期も引き続き機能性が求められるのは間違いなく、例えばクレンジングとマッサージのダブルユースを掲げる「アルビオン(ALBION)」の“アンフィネス スマストレッチ クレンジングバーム”や、ハンドプレスするだけでメイクを浮かせる「エスト」の“ナーチャリング クレンジングセラム”など、各社が得意とする技術と知見を盛り込みつつユニークなアプローチを見せる商品に注目が集まりそうだ。(木津由美子)

1位「コスメデコルテ」“AQ 毛穴美容液オイル”(40mL、1万1000円)
2位「カネボウ」“コンフォート ストレッチィ ウォッシュⅡ”(130g 、6050 円)
3位「シャネル」“エクラ プルミエ フォーム クレンザー”(150mL、1万1000円)

化粧水部門

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