TBSで2022年に放送されたドキュメンタリー番組「War Bride 91歳の戦争花嫁」に34分の未公開シーンを追加し「完全版」としての劇場公開。
よって基本的にテレビ放送向けの映像処理なので、テロップやカット割りに違和感が拭えないものの、当時のビデオや写真を多く使用し、歴史を深く掘り下げていきたい監督の想いは伝わってくる。
ただ差別やいじめが子供たちやお孫さんにまで影響を与え、母親が戦争花嫁であるが故の・・・というそれぞれの思いが深く根底にありそうなのが辛い。
あと91歳とはテレビ放映された時点での桂子さんの年齢であって、特に91歳にあまり意味はなく、あくまで監督自身の伯母という個人的な関係者の生きる姿を追う映画であり、4万人の戦争花嫁たちが、どのような生涯を送っているのかは語られない。