【スカッと】離れに住む息子嫁から財布の中身を盗まれ私「来週からパートに出るわ」息子「え?まだ退院したばかりで体もキツいだろ?」私「お前は気付かないのかい?」→息子は鬼の形相で家を飛び出し【感
ある日洗濯物を干そうと外へ出ると空には イワ雲がかかりすっかり秋の顔をしている 今日も暑くなりそうだななどと考えてふと 離れの方へ目をやっ た我が家と同じ敷地内には離れがあり息子 のかずとお嫁さんのはるかさんそれに孫の ゆ君の3人家族が住んでいるそして離れに 住むさんはうへ来るたにトイレット ペーパーや洗剤シャンプーなどといった 日用品を奪っていきさらに私の財布のお金 までも知らないうちに抜き取っているよう なのだしかしそうした場面を見たことが なく確証がないので何も言えなかった生活 費はどんどんなくなっていき私はパートに 出ることにしたもちろん私ははかさんのし ていることをにも話してみたがかずは 取り合ってはくれ ないそこで単身不妊中の夫哲さんが月に 1度帰ってくるタイミングで夫と私かずゆ 君で話し合いをすることになったはるか さんは後から遅れてくる らしい私の財布からお金が抜き取られて るって言ったけどあれ もはかがしたっていうのか冗談はほどほど にしてくれ よすると徹夜さんがスマートフォンの画面 を出してテーブルの上に静かに置いたそこ には我が家に設置された見守りカメラの 録画映像が映し出されていた画面の中では 明るいリビングの一角で私の鞄から財布を 見つけたはかさんが数枚のお札を抜き取っ て財布だけ鞄へと戻している かずは愕然とし ただって生活費だって十分に渡している はずなのになん でここまで行ってもお前は気づかないのか いかずは私の言葉にはっして鬼の行走で家 を飛び出し離れへと一目さに飛んで行き はかさんを引っ張ってきたそこではかさん は映像見られ顔が真っ青になっていっ た私の名前は酒井良子60歳の主婦だ夫の 徹夜さんは単身不妊中で帰ってくるのは月 に1度くらいお互いの人生の折り返しも 過ぎているし落ち着いて暮らしたいところ なのだがなかなかそうはいかないらしい 徹夜さんは単身不妊が決まった時少し がっかりした様子でぽつりと打ち明けてき た良子単身不妊が決まったから来月から 1人暮らしだ新しい営業所ができるから そこで部下たちを見てあげて欲しいって ことなん だ夫は昔から面倒みのいい兄気分のような 存在として会社では慕われていた実際彼は 面倒みが良くて会社だけでなく家でもそう だった 息子のかずが生まれたばかりの頃ミルクや ムツなどのお世話も率先してやってくれた ことがあるその後も育児休暇を取ることは できなくても休日や夏休みの間はかずと 一緒に昼寝をしてくれたりしょっちゅう 公園に連れ出して遊んだり大きくなると 勉強を教えてくれたりしてい たそんな頼りがいのある徹夜さんが珍しく しげ帰っている そんなに落ち込まなくてもいいじゃない すぐ帰ってこれるん でしょ私は大体23ヶ月くらいで帰って これるものと思っていたので あるそれがどのくらいになるかまだ分から ないんだ剣をまたぐから良子にも頻繁には 会えない帰るのは月に1度くらいになって しまうから良子が心配 だなぜ私の心配 一瞬そうそう思ったがすぐにはっとした私 は病があってつい最近手術をしたばかり だったからそのことで何かあるかもしれ ないと心配したの だろう大丈夫よ離れにはかずたちもいるし 何かあったら連絡する わ我が家と同じ敷地内には離れがありかず とお嫁さんのはかさんそれに孫のゆ君の3 人家族が住んで いるかずは6年前に結婚して23年ほどは アパートで暮らしていたのだが借りていた 大家さんの都合によりアパートを出ていか なければならなくなった他にもいくつか 探したらしいがはかさんがどこも嫌だと 言って聞かず最終的に実家に住ませてくれ ないかと相談に来たのだ夜さんはこの話に 乗り気ではなく最初は たかず母さんが病気を持っているのは知っ てるだろうあまり負担をかけさせたくない から俺は反対だ よ1度はそう言って追い返したものの 立ち退きまで残り1ヶ月を切った頃にまた やってきたかずはだいぶ弱った様子でこう 言っ た父さんお願いだから他に迷惑はかけない から離れにだけ済ませてほしい この話が来る頃には気が変わったのか徹夜 さんはかず一家が離れに住むのを承諾した 後から理由を聞いてみると私を1人でい させるより安心だと思ったからだそうだ あれから3年ほどは経つが彼らが出ていく 気配はなく今も離れに住んでいる私は徹夜 さんを心配させまと務めて明るく言った 大丈夫よ術後の経過も順調だしお薬も ちゃんと飲んでいる し見守りカメラもつけておこう最近のは 性能が良くて温度センサー付きのものとか なら熱中症対策にもなる し心配しすぎだって ば私はクスクスと笑ってそんな話をし ながらその夜はふけていった後日夜さんは 本当に見守りカメラを設置し自らの スマートフォンに入れたアプリと連携させ ていた私は驚いたけれど高い位置にあるの でそれほど気にならず翌日には慣れて しまっ たそうして1週間後徹夜さんは名残り押し そうに家を出ていき私は現在広すぎる くらいの子で1人暮らしをして いるところで徹夜さんには黙っていたが気 になることがあったかずのお嫁さんの はるかさんのことだ彼女は専業主婦のはず なのにゆと君をうへ預けてはどこかへ 出かけることが多かっ たたまにまとランチに行くなら分からなく もないがそう頻繁に行くものだろうかまた たまにゆと君と一緒に家へ上がると必ず 何かしらを奪っていくのも悩みの種だった お母さんトイレットペーパーもらっていく わ ね最初はその程度だったので特段気にして いなかったのだが徐々にエスカレートして いき洗剤やシャンプーボディソープといっ た日用品ある時はお皿まで持ち出そうとし ていたことが あるさすがにお皿は返してくれたがそれに しても奇妙だった はるかさんそんなに物を買えないくらいお 金に困っているの え違います けどそれじゃあどうしてうちから物を取っ ていこうとする の節約ですよユトがいるから何かとこの先 お金かかるし今のうちから貯金しておか ないとと思ってだからお母さんも援助する と思って多めに見てください よ彼女はあっけらかんとそう言い放ち ヒラヒラと手を振ってまた出かけてしまっ たいつもおしゃれをしていてエステにも 通っていると話していたしネイルもして いるし本当に貯金をしているのだろう かかずは毎日朝早くから夜遅くまで働いて おり収入面で困っている話も聞かない そんな彼を知り目に一体どういうつもりな のか問いただしたいところだが息子夫婦の ことに口を出すのも鬱陶しい姑でしかない ので何も言えずに いるそうした日々の中ある日を境いに財布 のお金までがどんどん減っていくように なったおそらくはかさんの仕業ではないか と思ったが確証もないまたいつの間にか 取られているので現場を抑えることもでき ずに時間ばかりが過ぎていくのだった ある日洗濯物を干そうと外へ出ると空には イワ雲がかかりすっかり秋の顔をしている 残暑は厳しく今日も暑くなりそうだななど と考えてふと離れの方へ目をやったその後 はかさんがお金を抜き取っているような 様子は不思議なことにまだ1度も見られず にいるやはり彼女ではないのかとも思うの だが近所に住むいろんな人からはかさんに ついてあまり良くない噂も聞くようになっ た何でも夜の店に行くような格好して町を 歩いているとか若い男性と親しげに歩いて いるところを見たとか私は阪神半疑だった 確かにおしゃれはしていると思うが ファッション雑誌でよく見るような格好 しか見たことがないし異性と浮気をする ような人とは思えない離れにいる時だって 寝巻きの時もあるのでどうしても遊び歩い ているはるかさんの姿が想像できなかった のだしかし実際に見た人がいるということ は私が知らないはるかさんの一面があると 考えられなくもない私が様子を見ている間 にも財布からお金が抜き取られることは 変わらなかっ た生活費も足りなくなっていき私は証拠が つめるまでパートに出ることにし 徹夜さんには気分転換のためとごまかした がかなり心配されたため無理のない範囲で という条件で了承を得ることに 成功幸いにも近くのスーパーでレジ スタッフのパートを募集しているのを 見かけたのでそこへ連絡し面接にも行った 念のためかずにも相談していたがいよいよ 初出勤を控えたある日かずにこ告げた かずあのねお母さん来週からパートに出る わなんでまだ退院したばかりで体もきつい だろう週3日くらいだし大丈夫よそれより はるかさんのことなんだ けど私は思い切ってかずにもはるかさんの 行動について話してみることにした彼から 何か言ってくれて進展するかもしれないと 思ったからだ あるかがどうかした の実は最近うちの中のトイレットペーパー とかシャンプーとか日用品を取っていっ ちゃうのもしかして家計が厳しいの かしらしかしかずは分外していったそんな ことないよちゃんと毎月お金は入れてるし 管理だってはかがしてくれてるはかは元々 経理事務をしてたんだから家計の管理だっ てちゃんとしてる よそうでも物を取っていくのは本当なのよ あとお金もお金それもはるかが取ってい くっていうの かかずは軽減そうな顔をした ええ私のお財布からちょっとずつお金が 抜き取られているの本人はまだバレてい ないつもりだろうけどこんなことが続くと 私も困るのよ かずからもそれとなく言ってみてくれ ない母さんボケてるんじゃないのいくら なんでもそんなことありえないっ てかずは大きくため息をついてまるで信じ てくれずその後は何を言っても取り合って はもらえなかっ た翌日はるかさんにも私がパートに出る ことを伝え今後はゆと君を預かることは 難しくなることを告げた それはちょうどはるかさんが私にゆと君を 預けようと尋ねてきた時のことだはるか さんは嫌そうな顔をして文句を言うえ じゃあ誰がユトのことを見ててくれるん です かはかさんこの際だからはっきり言います けど自分の子供の面倒は自分で見て くださいどうしていつも私にゆと君を預け てどこかへ行ってしまうのどこへ行って いるの 私が気前としてそう言うとはるかさんは 小さく舌打ちして私をねつけ たはいはいわかりましたじゃあもう頼み ません からそうして私の質問には答えずにゆと君 の手を引いて離れの中へ引っ込んでしまっ た私は緊張のあり背中に嫌な汗をかいてい たがその日からゆ君だけがとことことやる ようになっ たおばあちゃん遊ん で私は今日もはるかさんは出かけたんだな と呆れながらゆと君を家に招き入れ世話を した私がパートを始めれば彼女も会心して くれるだろうそんな淡い期待を抱きながら 1週間を過ごしたのだっ たそして迎えたパートの初日 朝は10時から午後の3時までの短時間 勤務が始まった長らく専業主婦だったため 久しぶりの仕事で緊張するレジスタッフと 一言で言ってもやることも覚えることも滝 に渡り私はメモ帳とボールペンを握りしめ てレジ担当の社員の女の子に教えてもらう ことになった彼女は20代くらいの若い 女の子で私なんかよりよほどしっかりとし ポイントカードやセルフレジの操作など テキパキと説明してくれたが私は目が回る ばかりだ彼女の胸元には名札と一緒に接客 マイスターと書かれた金色のバッチが輝い ておりお手本で見せてもらったレジ対応も 素晴らしかっ た忘れないようにしなく ちゃそんな風に自分に言い聞かせてキに つき家のまでやってきた家の鍵を探そうと 鞄の中を探っていると家の前にゆ君が立っ ているのが見えたので私は軽減にを持って 彼にそっと近づいていく先ほどまでの 考え事が吹き飛んでしまっていることにも 気づかずに声をかけたゆと君何してるの こんなところ で名前を呼ばれてゆと君は顔をあげたその 目には涙が溢れており鼻水も流して シクシクと泣きながら 立ちつくして慌てて鞄の中からポケット ティッシュを取り出しゆと君の涙と鼻水を 拭いてやったどどうしたの何か悲しいこと でもあった の聞くとゆと君は今日もずっとここで私が 家から出てくるのを待っていたらしい しかしいつまで待っても私が出てこないの で お母さんのはかさんに聞いたらおばあ ちゃんは仕事に出かけたからいないと答え られてショックを受けてここで泣いていた というの だなんでおばあちゃんいなくなっちゃうの 僕の仕事のせいでおばあちゃんと遊べなく なっちゃった のズビと鼻をすりながらゆと君は懸命に そう言っ た仕事 ゆと君のお仕事って 何私が聞くとゆと君はこれと言いながら1 枚の紙切れを差し出し た4つに小さく折りたたまれたその髪を 開くとそこにははかさんの字でゆとの仕事 1日1回おばあちゃんの財布からママの 財布へお金を移動させることと書かれてい たもちろん全て君がようにひだったが私は この指示に目を丸くした え文字とゆ君の顔を変わるがる見つめ私は 震える声でゆ君に聞い たゆ君ここれママに言われた のするとゆと君はそうだよとさらりと答え たママが僕の仕事だよってちゃんと てこの髪くれ た私は顔が引きつりそうになりながら ひとまずゆと君を家へあげてジュースを 飲ませてあげた彼はごくごくと美味しそう に飲んでいたが私はとてもショックだった まさかはるかさんがこんな小さな子供にお 金を盗ませていただなんて信じられない 本当にこんなことがあり得るのか確証が ない対いつの間にゆと君のことはずっと見 ているし5歳児なんて目を話す隙が そうそうあるわけではないそれこそ朝から 晩まで一緒なのに一体どうやって私の財布 からお金を抜き取っていたの だろうふとその時私の脳裏にひらめくもの があったその夜私は徹夜さんに連絡し事情 を話し たうん うん分かったゆうと疑うわけではないが 見守りカメラの録画を遡って確かめてみる よ徹夜さんは疑うでもなくしっかりと私の 話を聞いてくれてそう言っ たそうして3日が経ち徹夜さんから連絡が あっ たもしもし 良子大変なものを見つけてしまったぞ え私はドキリとしたやはり犯人はゆと君 だったようだがそれよりも衝撃的だったの はなんと財布からお金を抜く方法をゆと君 に至難しているはかさんの姿まで写ってい たのだ確かに彼女には見守りカメラのこと は話していなかったがそれにしたって白 堂々人のお金を盗むなんてどうかしている 今週末そっちへ帰ろうと思っていたんだ こんなことは間違っているか月とはかさん に話をしよう えそう ね私は気が重くなったがこんなことが 分かってしまった以上はきちんと言って 決着をつけなければならない週末までの数 日間をとても暗い気持ちで過ごしたが パートに出ている間はの前の業務に集中し て忘れてしまうのでそれだけは救いだった そうして迎えた週末天気予報では台風が 直撃するかと予想されたが台風は西にそれ ていったためにうちの地域は改正だしかし そんな空模様とは裏腹に家の中には暗雲が 立ち込めていた徹夜さんは例の話をする ためにいつもよりも2時間早い電車に乗り 帰ってきたその表情には若干の疲れの色が 見て取れたが同時に強い時も感じられ今日 はあれそうだと直感する徹夜さんは 帰りつくなり離れの方へ歩いて行きかずと はるかさんを呼んで子宮内へ来るようにと 告げたしかし来たのはかずとゆ君だけだっ たリビングのテーブルを挟んで夜さんとは 私それに向き合う形でかずとゆ君が座って いるかずはかさんはどうしたんだ彼女にも 来るようにって言っただろうあいやなんか 後から来 るって重苦しい空気が漂っていたせいか かずははれの悪い回答をするそれを笑うか のように彼のに置いたの氷がカランと音を 立て た彼女にも話したかったというか彼女に こそ話したかったがまあいい先にかずにも 話しておくがはるかさんはこの家で度々物 を取っていくそうだ なかずははっとしたそれは前にも母さん から聞いたよでもそんなにたくさん頻繁に ってわけじゃないだろそれにはかだって 母さんからもらったって言っていた よもらったって言うけど私が善意であげた ものではないわよこの先ゆと君のためにお 金がかかるから節約して貯金したいから 援助してくれてもいいでしょって強引に 持っていくの えはかがそんなことする わけそれと私の財布からお金が抜き取られ 言ったけどあれもままさかそんな泥棒 みたいなことはかがしてたっていうのか 冗談はほどほどにしてくれ よすると徹夜さんがスマートフォンの画面 を出してテーブルの上に静かに置いた冗談 なんかじゃないはかさんがお金を盗むよう にゆに指示しているところも証拠として 残っているしゆが毎日の財布からお金を 抜き取っているのもここに録画されて いるかずはその映像を見て愕然としていた 画面の中では明るいリビングの一角で鞄を ゴソゴソと漁り財布を見つけたはるかさん がそこから数枚のお札を抜き取って財布 だけ鞄へと戻していた抜き取ったお札を そばにいたゆ君に見せて何かを教えるよう に中越になって話している途切れ途切れだ がその会話の内容はお金はこういうもので おばあちゃんの財布からこれだけ取ってき なさいというものだっ たゆと君は力強く頷き分かったと答えると 母に強く抱きしめられたその様子を見 ながらかずは言葉を失いただただ徹夜さん のスマートフォンの画面を凝視していた これは母さんの病気が心配で俺が取り付け た見守りカメラの記録映像だまさかこんな ことに役に立つなど思いもしなかった他に もユトが財布からお金を抜き取っている ところも映って いる徹夜さんがスマートフォンを操作し別 の映像を 映すゆと君が一体いつの間にお金を 抜き取っていたのかわからなかったがこの 映像を見てやっとわかった私が病の薬を 飲もうと席を立った時にゆと君は私の鞄を 漁り素早く財布からお金を抜き出していた の だ薬を飲む時間は決まっていたから幼いゆ と君でもタイミングが掴みやすかったの だろうそそんな信じてたの に何もわからない子供悪にさせるなんて 最低だ恥を知り なさい徹夜さんは普段あまり怒らない性格 だがこの時ばかりは怒りに満した声でそう 言ったかずはびくりと肩をふわせゆと君も その見幕におろおろとしてい ただって生活日だって十分に渡している はずなのになんでなんでこんなことしたん だ ゆゆ君はもじもじとしながら答え たママのお仕事は男の人にお金を渡すこと だから足りないんだっ て男の 人うんママいつも綺麗にお化粧してどこか 行くのでも僕は行っちゃダメなのだからお ばあちゃんと留守 番かずはいぶかしむようにユト君を見つめ たその顔にはどういうことかわからない まさか浮気でもしているのかと困惑の色が 浮かんで いるここまで行ってもお前は気づかないの か いかずは私の言葉にはっとして鬼の行走で 家を飛び出し離れへと一目さんに飛んで 行きドタドタと音がしたかと思うと良子 さんを引っ張ってき たちょっと痛いってば話して よはるかさんはそう言ってわめきゆ君は何 が起きているのかわけが分からず泣きそう な顔をしてかずを見て いるはるかどういうことなんだ説明して くれどうして生活費も十分に渡しているの に母さんの財布からお金を盗んでしかもゆ にまでやらせたんだ さんはそう言われてぎょっとした顔でかず を見たなぜ知っているんだと言わんばかり に目が泳いで いるな何言ってるの私がそんなことした なんて証拠でもある のはるかさんは証拠なんてないはずだと 言わんばかりにそう言ったがかずは テーブルの上にあった徹夜さんのスマート フォンを見せていっ たこれが証拠だよにもそうさせてたん だろう日中ユトを預けてどこに行ってたん だ男と浮気でもしていたの かはかさんは画面を見せられ顔が真っ青に なっていった観念したのか彼女はかずきの 足元に土下座して浮気ではなくホスト クラブに通い詰めていたと告白したのだご ごめんなさい最初は遊びのつもりだったの よ日中ゆと2人きりで息苦しいしお母さん がすぐ近くに住んでるっていうストレスが あって気分転換しようと思って1回だけて 思っ てしかしそれは月に1度2度3度と増えて いきだんだんとのめり込んでいっ た仕方ないじゃない私だって遊びたかった のよそのためにはお金が必要だった押しに かけるお金が欲しかった働きたくてもゆが いるんじゃ働ないしかずがくれるお小遣い だけじゃ全然足りない しだからって母さんの財布からお金を 抜き取るなんて泥棒と同じ だろうごめんなさいもう行きませんもう ホストクラブには行きません取ってお金も お返しします会心するから許してお 願いはるかさんは泣きながらかずに懇願し たがかずは頭に血が登っているようでその 言葉を聞き入れなかっ た嫌だ絶対に嫌だ離婚するそ そんな彼女は最後まで泣きすがっていたが 結局かずは折れることなく後日離婚届けを 突きつけたそうだ私はこれまでどのくらい の金額が失われたのかノートにメモをして いたのでそれを参考にしながらお金の請求 書も作って渡したえこんなに彼女は驚いて いたが自覚がないわけではないだろう少し でも負けてもらおうと交渉までしてきたが 私は全てを突っぱねて一円も負けないと 宣言し たはかさんこれでも警察に被害届けを出さ ないだけましだと思いませんかあなたは 身内とはいえ説を繰り返ししたんですから すぐに逮捕されます よ私がピシャリとそう言い放つと彼女は 黙りこくって下口ぶりを噛みながら私の元 を去っていったまたかずは離婚をする際に はるかさんに慰謝料を請求した会社の同僚 につい最近離婚をした人がいていい弁護士 を紹介すると言ってくれたそうだこうして はかさんは私への返金のみならずかずへの 慰謝料も支払うことになっただが驚いた ことにそんな状況になっても彼女はホスト が良いが辞められず何百万と借金をして いるという噂もある一体何が彼女をそこ までさせるのかわからないが首が回らなく なるのも時間の問題ではないだろうか一方 の私はと言うとパートをする必要が なくなったためスーパーをやめて自宅で ゆっくり過ごす日々を過ごしている離れに はもう誰も住んでいないがその代わりに 主屋の2階の方にかずとゆと君が住むよう になったかずはゆと君の真剣を取り 引き取ることになったのだかずが日中仕事 に出ている間は私がゆと君を見るという 生活は変わらないがもうお金を取られると いう心配はないゆ君も来年には幼稚園に 上がる年頃だ か切ったらもう手続きしてあるのかしら 聞いてみないと分からないわね私はぼやき ながら昼食にホットケーキを焼いていた するとそこへ徹夜さんが帰宅したそう今日 は彼の単身不妊が終わってうちに帰って くる日なのだあの日以来徹夜さんの顔を 見るのは数週間ぶりだが心なしかとても 晴れやかな表情で嬉しそうにリビングへと 入ってきた ただいまあらお帰りなさい今からお昼ご飯 なのよおじいちゃんお 帰りこれから私と徹夜さんかずとゆと君の 4人での生活が始まるこんな平和な生活が 本当に幸せに感じられたまだまだ残暑は 続くけれど季節は秋へと移り変わるとして おり徹夜さんは今度の連休はもみじがりに でも行こうかと相変わらず子供と遊ぼうと 全力だ少しは年を考えたらどうなのかと 苦笑しながら私はまた彼の分のホット ケーキを焼くのだった
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