コレクション・リポート:輝きに満ちた「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ」の2022-23年秋冬オートクチュール パリ現地取材リポートVOL.3

「ジョルジオ アルマーニ プリヴェ(GIORGIO ARMANI PRIVE)」のショー会場は、1800年代にオープンしたサル・プレイエル(Salle Pleyel)の小さなホール。スポットライトで作るランウエイの両側に客席を設け、落ち着いた雰囲気の中でショーを行った。今季のタイトルは「輝き」。さまざまな手法を使い、92体すべてのルックでそれを表現した。
 着想源は、1920年代。ポーランド出身の画家、タマラ・ド・レンピッカ(Tamara de Lempicka)のような強い意志を持ち自立した聡明な女性の姿からイメージを広げた。コレクションの軸となったのは、コンパクトでありながら構築的な肩が特徴のテーラリングと、スッキリしたロングラインやふんわりとしたボリュームで描くドレス。夜空をほうふつとさせる黒や深い紺に、鮮やかなピンクとブルーが彩りを添える。

ジャケットは、幾何学模様や東洋的なモチーフを描いたジャカードや「アルマーニ」らしいベルベットで仕立て、クリスタルやスパンコールのパイピングで輝きをプラス。そこに、ラメの入ったシルクオーガンジーや光沢のあるシルクファイユのパンツやスカートを合わせている。一方、ドレススタイルは、クリスタルメッシュを用いたり、全面にスパンコール刺しゅうを施したりしたものから、チュールの上にビーズやクリスタルをあしらったものまで多彩。きらめきながら揺れるビーズフリンジや、立体的な花のディテールも印象的だ。

2022-23年秋冬オートクチュール・ファッション・ウイークが7月4日から7日までに開催された。今季からは、ついに公式スケジュールに名を連ねる全てのブランドがリアル発表を再開。世界中からVIP顧客やセレブリティーもパリに戻り、華やかなムードに包まれた4日間のファッションの祭典から、注目ブランドのショーリポートをお届け!

全ルックは @wwd_jp プロフィールのリンクから

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