ときは20XX年。この地球で、体の一部をデジタル技術で拡張し、アップデートするトランスヒューマニズムが当たり前となっていたら――
そんな近未来の世界で脈々と受け継がれる文化、いけばなの師範を、#八木莉可子 さんが演じました💐

(写真1枚目)この世界では、人間の脳のデータはすべてシンプルな「基板」にアップロード。その保管スペースには原種のスミレやヒナソウが、何知るよしもなくただ無垢に咲いています。シボ感のあるちりめん生地は京丹後市で織り上げられた涼やかなコットン。胸元に並ぶくるみボタンや着物のような合わせが、オリエンタルなムードを漂わせます。

(写真2枚目)筋肉が収縮するときに生じる微弱な電流を感知し、体の欠損部分の動きをサポートする筋電義手。それは未来においては欠如を補うものとしてだけではなく、肉体をサポートするものとして広く取り入れられていくかもしれません。そうして肉体と機械との境目は曖昧になっていく。愛らしい実をつけるグリーンキャビアの枝を共同作業で剪定。十二単を思わせるような幾重ものステッチを施されたシルクオーガンジーのコートをふわりと羽織って。

photography:toki

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