もし大人になったいま秘密基地を作るとしたら、自分だけのその空間で、どんな宝物を愛でるだろう?

年代も国も様々なアイテムをアップサイクルすることで、独自の世界観を描き続けているMALION vintage。ブランド設立6年目の集大成として、シグネチャーであるヴィンテージネクタイをアップサイクルしたアイテムをメインにコレクションを発表した。

2022AWのテーマは“秘密基地”。その言葉は、公園で拾った少し変わった小石やお菓子の可愛いパッケージ、友達にもらったいい香りのする練り消しなど、幼少期に集めては隠していた、小さな宝物たちを思い起こさせる。

服を、特に古着をこよなく愛する二人のデザイナーが、古着を解体する「過去を紐解く作業」の過程で着目したのは、クローゼットという秘密基地。デザイナーの石田は父のクローゼットに大切に並べられていた、様々な柄のネクタイを思い出したという。

ショーはオーガンジードレスとビンテージのネクタイをパッチワークしたロングスカートのスタイリングから幕を開ける。ネクタイをパッチワークで仕上げたオーバーサイズのシャツ、年代もさまざまなハリスツイードの生地をつなぎ合わせたビスチェやワイドパンツ、テーブルクロスとクッションカバーを使ったジャンプスーツと続き、宝物が集まっていくかのように、次第に着重ねられていく。ラストルックは80本のネクタイを解き再構築したという、渾身のダウンジャケットだ。

好きなものだけを集めて、愛でて、身にまとう。誰にも何にも縛られることない自分だけの秘密基地は、大人になっても必要なんじゃないだろうか。ネクタイが敷かれたランウェイには「好きなものが好き」という純粋な気持ちが一心に注がれ、まるで彼女たちの秘密基地に招かれたようだった。

(編集AZ)

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