コレクション・リポート:「リック・オウエンス(RICK OWENS)」の会場に入ると、何やらいい香り。実はこれ、「イソップ(AESOP)」とコラボレーションしたフレングランスやキャンドルの香りだそう。パワフルな「リック・オウエンス」のコレクションは着こなすハードルがなかなか高いですが、「チャンピオン(CHAMPION)」や「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」「コンバース(CONVERSE)」などのコラボレーションを通して、その世界観を広げている点に感心します。それにしても、今回の「イソップ」は意外でした!

ショーは、霧のようなスモークがランウエイを包み込みスタート。次第にスモークが濃くなり、中には、ポータブルのスモークマシンを持ったモデルもいます。ルックが煙に包まれ隠れるし、ピントを合わせづらく、何ともフォトグラファー泣かせの演出。実際、ショー中に何度かフォトグラファーからの叫び声が聞こえました。客席から撮った写真も結構ピンボケでした(笑)。
 
ただ、この幻想的な演出は、結果的に今季のコレクションの魅力を高めています。提案するのは、体を包み込むウールコートやマント、肩の尖ったレザージャケット、ボリュームのあるパファーベストなどに、フィッシュテールのロングドレスやスーパープラットフォームのブーツサンダルを合わせたスタイルが中心。一目で「リック・オウエンス」と分かるスタイルでありながら、いつもよりもエレガントでしっとりとしたムードが漂います。BGMに使われたグスタフ・マーラー(Gustav Mahler)による「交響曲第5番」も、そんなムードにぴったりの選曲でした。すべてのルックがきちんと見えずとも、その美しさが存分に伝わってくるコレクションに、大満足で会場を後にしました。

ルックは @wwd_jp プロフィールのリンクから

#RICKOWENS#AESOP#リックオウエンス#イソップ

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