コレクション・リポート:「エトロ(ETRO)」は、テーマの“エトロ リミックス”のとおり、モチーフ、テクスチャー、都会&自然のハイパーリミックス!異なる要素をつなぎ合わせて、もりもりてんこ盛りです。会場は音楽学校の中庭に面した回廊で、1970〜80年代のアップテンポな音楽が響き渡りました。コレクションの基盤となるのはもちろん、ブランドのシグニチャーであるペイズリー柄。ドレスやパンツにオレンジとカーキの色調で登場した他、今季はペイズリーを拡大した大きなモチーフを、ブランドの新たなコードとして取り入れました。ゆったりとしたニットに編み、オーバーサイズのボンバージャケットにパッチワークでダイナミックな拡大ペイズリーを施します。さらに、クロシェ編みのロング丈のドレスに民族衣装を思わせるグラフィカルなモチーフをあしらい、レオパードの動物柄やサファリジャケットを差し込んで、野生的でエスニックな空気を漂わせます。

中盤からは艶やかなベルベットのリラックスシルエットのスーツルック、光を反射して輝くメタリック素材のドレスで、都会のナイトシーンへと舞台を移しました。会場の座席の多くを占めていた20代前半くらいのインフルエンサーに向けて、ブラトップやミニスカート、ニットのレオタードなど、肌の露出を楽しむ"レトロ可愛い”アイテムも忘れていません。これだけバリエーション豊かな生地、装飾、モチーフを取り入れられたのは、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)に株式の一部を買収されたことで、潤沢な資金を得たからなのかと考えてしまいました。理由はどうあれ、「エトロ」は贅沢な要素をリミックスして、再び始まる旅やナイトライフのためのドレスアップに活気をもたらしてくれました。

ルックを全て見るには @wwd_jp プロフィールのリンクから

#ETRO#エトロ#MilanFashionWeek

Comments are closed.