【80年代のドラマを解剖】
『ふぞろいの林檎たち』が描いた“負け組賛歌”
今でいう“Fラン大学”を舞台に、仲手川(中井貴一)、岩田(時任三郎)、西寺(柳沢慎吾)の3人のパッとしない学生が、就職や恋愛で直面する学歴差別に苦悩しながらも懸命に生きる姿を描いた青春群像劇が『ふぞろいの林檎たち』だ。共通一次試験の開始で70年代の終わりから激化した受験戦争や学歴社会を背景に、等身大の大学生のリアルな本音を描いて、若者の絶大な共感と支持を集めた。

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