『太平記』の名場面や思想的な側面について、古文本文に即して解説します。
第90回は、僧・妙吉(みょうきつ)の登場と京で起こる怪異です。
夢想疎石(国師)の法眷〔同一の法門を修行する仲間〕として、足利直義は妙吉(みょうきつ)を重用し、高師直(こうのもろなお)・師泰(もろやす)は敵対心をあらわにします。そこに、高兄弟と政治的なライバル関係にある上杉・畠山の思惑も重なり、かつて天狗と化した大塔宮らが予言したとおりのストーリーが始まりを見せます。
田楽の桟敷が崩壊する大惨事などが起き、人々が不安を抱える中、羽黒山の山伏・雲景(うんけい)が出会った老僧が今の世を批評し、未来を語ります。その内容とは一体……?
※太平記を貫く思想「天の徳」「地の道」ほか、これまでの考察は再生リストでご確認ください。
※高師直・師泰の悪行三昧については(89)の動画をご確認ください。
※高師直の女性問題については(73)の動画、「はじめての太平記」⑤の動画もご確認ください。
※足利尊氏(高氏)の強運については(51)の動画でご確認ください。
*1991年放送の大河ドラマ『太平記』再放送記念です!
・長谷川端校注・訳『太平記』1~4巻(新編日本古典文学全集/小学館)
・武田友宏編『太平記』(ビギナーズ・クラシックス日本の古典/角川ソフィア文庫)
