山田孝之がメインパートナーを手掛け、約1万4000人の応募者から、オリジナル映画の主要キャストを決める俳優オーディション番組『THE OPEN CALL -MAIN PARTNER 山田孝之-』。2次審査を突破した32名の候補者たちが、千葉県某所で行われた3次審査に挑んだ。芝居の基礎を学ぶワークショップから、ゲストパートナー・高石あかり(「高」は「はしごだか」)との実践的なセッションまで、候補者たちが“俳優”と向き合った3次審査2日目の模様をレポートする。

    【写真】山田孝之を圧倒 圧巻の芝居を披露する高石あかり

    ■“上手い役者”ではなく“良い役者”へ 五感と反応から芝居の基礎を学ぶ

     初日、候補者たちは全員が初対面の状態から自由にペアを組み、16組に分かれた。そこで初めて脚本を渡され、3時間かけてコミュニケーションを取りながら役や関係性を作り、2人芝居を披露した。

     そして迎えた2日目。「おはようございます!」と元気よく姿を見せたメインパートナー・山田孝之とともに、芝居の根本を学ぶワークショップからスタート。講師を務めたのは、25年にわたり俳優と関わってきた千葉大樹氏。候補者たちに交じって山田も授業に参加するなか、千葉氏は「上手い役者ではなく、良い役者になれ」と語りかける。

     授業では、芝居における「反応」や「五感」の重要性を解説。存在しないものを、あたかもそこにあるように表現する「五感の記憶」を学ぶため、実践的なワークショップも行われた。床にあるペットボトルや熱い缶を拾う、生のリンゴをかじる、立ち食いそばを食べる、大きなスコップで穴を掘る、キャベツを千切りにする――もちろん実物はない。「どの指を使うのか」「器はどれくらい重いのか」「リンゴをかじった瞬間、何を感じるのか」と、普段何気なく行っている動作を細部まで思い出していく。

     山田も候補者と一緒になって挑戦。さらに砂浜や膝まで水につかった場所、木々が生い茂るジャングルなど、さまざまな状況を想定して歩くワークショップも行われた。

    『THE OPEN CALL ‐MAIN PARTNER 山田孝之‐』エピソード2より

     そして午後、いよいよ芝居の実践へ。ここでゲストパートナーの高石あかりが登場した。

     実技を前に、山田が自身の芝居への向き合い方を語る場面も。台本に描かれているのは“その人物の人生のほんの一部”だからこそ、演じる人物の「過去を作っていく」ことを大切にしているという。一方、俳優を始めた当初は「とにかくセリフを覚えて、感情を乗せる」ことを意識していたものの、それはあくまで“自分の感情”だったと回顧。さまざまな作品で試行錯誤を続ける一方、芝居が仕事としてルーティン化し、「タイムカードを押している感覚」になった時期もあったと振り返った。

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