アジア太平洋放送連合(ABU)が優れたテレビやラジオ番組などを表彰するABU賞の授賞式が、現地時間11月1日夜にスリランカ・コロンボで開催され、カンテレが制作した『ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく -ミラノへの11年-』がテレビドキュメンタリー部門で審査員賞(※)を受賞しました。なお、今回のABU賞には、31ヵ国・地域から計427作品(テレビ243・ラジオ133・デジタルメディア51)の応募があり、テレビドキュメンタリー部門にはこのうち70作品が参加しました。
    (※)審査員賞=Special Commendation

    近年のABU賞におけるカンテレ制作番組の受賞実績

    ・2025年 『前田穂南の走る道』 スポーツ部門 最優秀賞
    ・2024年 『ザ・ドキュメント The indigo BUAISOUのつくるいろ』 「ABUの視点」(テーマ:未来)部門 審査員賞
    ・2022年 『希容の形』 スポーツ部門 最優秀賞
    ・2016年 『京の摺師~パリに渡った浮世絵』 テレビドキュメンタリー部門 審査員賞

    審査員のコメント

    アスリートとその母親を11年間にわたって追い続けた制作チームの歩みは見事なものでした。彼の強い意志や前向きな姿勢には心を打たれましたし、彼が内面で抱えていた葛藤について、もっと深く理解したいとも感じました。

    縄田丈典ディレクター(総合編成局 編成部※)のコメント (※)制作当時は報道情報局 報道センター所属

    縄田丈典ディレクター(総合編成局 編成部)

    自分の中でも思い入れの強いこの作品が、このような評価をいただけて大変嬉しく思います。関わってくださったすべての皆様に感謝申し上げます。今回の受賞をきっかけに、伊藤樹という選手の魅力がより広く伝わることになれば幸いです。

    『ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく -ミラノへの11年-』

    『ザ・ドキュメント 氷の上で、生きていく -ミラノへの11年-』

    パラアイスホッケー日本代表のエース・伊藤樹(20)。8歳の時、母・紅子さんが運転する車でアイスホッケーの練習に向かう途中、交通事故で脊髄を損傷し、車いすでの生活を余儀なくされた。
    事故の後、樹はつぶやいた。
    「足じゃなくて手だったら良かったのに」。
    そんな樹は、9歳の時にパラアイスホッケーと出会い、「パラリンピックに出場する」という夢ができた。
    紅子さんも事故で足に大けがをしたが、どんな時でも車の送迎を欠かさなかった。
    「怖いけど、やりたいというからやらせたい」。樹の夢は紅子さんの夢になった。
    そして、ミラノパラリンピックの出場権をかけた最終予選で奇跡が起きる。
    試合の後、樹はつぶやいた。「ホッケーの神様がまだ俺らにホッケーしてもいいって言ってくれた」。
    夢に向かって突き進む2人の11年間の軌跡を描く。

    放送

    2026年3月22日(日) 16:00~17:00

    語り

    松坂桃李

    スタッフ

    <ディレクター> 縄田丈典 <撮影> 井口桂吾 <編集> 室山健司
    <英語版監修> 端崎優子 <プロデューサー> 宮田輝美

    制作著作

    カンテレ

    ABU賞とは

    ABU(アジア太平洋放送連合)は、アジア太平洋地域の放送発展を目的に1964年に設立され、現在は約70の国と地域の放送局、および放送関連団体が加盟する世界有数規模の連合。ABU賞は加盟機関の放送番組制作力や教育・文化水準の向上、相互の国際理解の促進を目的に、ABU設立と同時に創設された、番組のコンクールとしてはアジア太平洋地域で最大級の賞。

    Share.

    Comments are closed.