京都市左京区にある[けんちくセンターCoAK]にて、韓国・ソウルを拠点に活動する建築設計事務所、o.heje architecture(オヘゼ アークテクチャー)による展示「生活の間(あわい)」が今日から開催されています。
o.heje architectureは、建築家のイ・ヘドゥン(Haedeun Lee)+チェ・ジェピル(Jaepil Choi)によるユニット。両氏ともに東京藝術大学大学院美術研究科建築専攻を修了。在学中の2016年にo.heje architectureを設立し、2017年からソウルを拠点に活動中。今年の「SDレビュー2026」では、「死なない建築、 ずっと建てられている建築を目指して」が入選しています。
SDレビュー 2026 展示風景
「SDレビュー2026」第44回 建築・環境・インテリアのドローイングと模型の入選展 展示「死なない建築、ずっと建てられている建築を目指して」イ・ヘドゥン+チェ・ジェピル Photo: TEAM TECTURE MAG ※本展でも展示される
o.heje architecture そのほかの作品と主な受賞
〈being LIFE」〉で「新建築国際住宅設計競技2007」2等、「まちに広がる家」で東京藝術大学吉田五十八賞、「Tokyo Nomadic Church Guide」でトウキョウ建築コレクション全国修士設計展ヨコミゾマコト賞、〈三つの屋〉でSDレビュー2017入選
http://o-heje.com/
本展について
住宅の前に並ぶ植木鉢、道に置かれた椅子、あとから付け加えられた庇や階段。o.heje architectureは、ソウルと東京の住宅地を歩き、住み手が必要に応じて少しずつ手を加えてきた風景を記録してきました。そこには、家の中の生活が外へと広がり、住まいと通りの境界がさまざまに使われている様子が表れています。
本展では、o.heje architectureがソウル・東京の住宅地で記録した写真や図面、スケッチを通して、住み手の工夫や住まいと通りの関係を読み解き、建築の提案へとつなげるリサーチを紹介します。現在は韓国で設計活動する2人の視点からの「心理地図」は、2つの都市の住まいや暮らしを見つめ直すきっかけとなるでしょう。
o.heje architecture〈House and Studio O〉(2025)

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture
設計コンセプト
1.築100年の家がもつ時間のタフさ
この家は、韓国・ソウル市にある築100年の3階建ての建物である。
煉瓦造で壁をつくり、その中に木造で床の構造をつくり、その上にコンクリートスラブをつくった。 そして再び煉瓦造の壁と木造の床の構造をつくった。そして木造で屋根をかぶせた。
建ってから約100年のあいだに、多様な人々の手が加わっている。ある人は、柱を切って壁に切り替えたり、ある人は床暖房を入れるために床にコンクリートをさらに流し込んだりしていた。人々のタフな手に触れながら、床が傾いたり、天井が下がったり、屋根が少し動いたりしていた。さまざまな理由で不安定になった3つの層を安定させるために、全体を貫通して支持する長い「つえ」のような構造を考えた。一番上にある屋根の下には、将来、生まれてくる赤ちゃんのために、必要な断熱性能を確保するための小さなキャノピーのような天井をつくり、まるで傘を取り付けたようにした。「つえ」のような小さな傘を、築100年の家の中にそっと開いている。2.外部的な感覚の侵入
この家は都市の岩壁に背を向けて建っている。12x6mの横長い1つの家が擁壁にぎゅうっとめり込んでいるような状況だ。そのため、1階と2階は、意図せずに入ってきた岩壁が家の中にあり、3階の庭(街の道を兼ねる)には、家よりも高い石垣がある。3階は、街の道が個人の家の領域に入ってきており、2階は自然の一部が家の内部に入っている。外部にありそうな自然な存在が内部に入ってくることで、人が持つ内・外部の感覚の体系を壊して崩す。これは家を周辺とつなぐ存在として、まちに感覚を広げるようにしている。家の庭に入ってきた石垣の道は、街の道とつながり、この道が家の中の通り庭につながっている。通り庭の先端にあるテラスは、再び街の道に向いている。家が寄生している自然の存在がつくる、街に広がる家である。3.建築は内部をつくるのか、外部をつくるのか
新築のための建築計画では、自然に敷地という外部の条件から考え始めるため、外部に建物という内部をつくるのが一般的な感覚である。もちろん内外部の感覚は奥妙なものであり、その中にある無数のグラデーションの中で、適正な方向を探っていこうと思う。しかし、リノベーションのための建築計画では、内部から考え始めるので、建物という内部を、どのように外部をつくるのか、悩むようになる。100年の時間をもつ煉瓦造、木造の建築の中に、新しい構造として入れ子を作り、それを包み込む建築で、過去の構造は外部的に、新しい構造は内部的に感じられた。
新旧という時間性の存在が、内外部という空間性の存在に置き換えられる。この感覚を利用して、家の中に外部的な感覚を時間性と結びつける。既存の建築と新しい建築の関係、その間から生まれるこの家だけが持つ快適さを考える。(o.heje architecture)

HOUSE AND STUDIO O(2025)©︎ o.heje architecture
o.heje architecture「生活の間(あわい)」開催概要
会期:2026年10月15日(木)から11月8日(日)
会場:けんちくセンターCoAK
所在地:京都府京都市左京区下鴨東半木町67-17 1F(Google Map)
開場時間:木~日曜 10:00-18:00(昼休憩時間はクローズ)
休場日:月〜水曜
入場料:無料
https://coakyoto.wixsite.com/coak

関連トークイベント
日時:2026年10月18日(日)13:30-15:00
会場:けんちくセンターCoAK
ゲスト(オンライン):o.heje architecture(Haedeun Lee、Jaepil Choi)
会場聴講定員:15名
参加費:会場参加 1,000円 / オンライン参加 1,500円
申込方法:下記Peatixイベントページにてチケット取り扱い
https://peatix.com/event/5216891
