TBSテレビ系「日曜劇場」枠で放送中のテレビドラマ『VIVANT』。2023年に放送された第1シーズンで爆発的な人気を得た同作は、今年6月より2クール連続で第2シーズンの放送を開始し、11月8日(日)の最終回に向けて、今も物語を走らせている最中だ。
そんな中、東京・京橋に位置するCREATIVE MUSEUM TOKYOでは、『TBSドラマ体験型イベント VIVANT IMMERSIVE MISSIONーここから、あなたの冒険が動き出すー』が、11月27日(金)まで開催中。本イベントは、ドラマの美術チームが制作し実際に撮影に使用されたセットの中で、作中に登場する組織の一員となりさまざまなミッションアトラクションをこなしていくという、新感覚の没入体験型イベントとなっている。
開催に先駆けて行われたメディア内覧会には、『VIVANT』第2シーズンでセカンド監督を務める宮崎陽平氏と、『VIVANT IMMERSIVE MISSION』の企画・プロデュースを手掛けた実行委員会の木村友香氏、そして作中で“ドラム”役を演じる富栄ドラムが登壇。この記事では、制作陣の本イベントにかける想いとともに、展示の見どころについて紹介する。
キャラクターに導かれながらミッションを遂行する新感覚アトラクション
『VIVANT IMMERSIVE MISSION』のミッションアトラクションには、来場者が自身のスマートフォンに体験アプリ「Auris(オーリス)」をダウンロードしたあと、持参したイヤホンで音声を聴きながら体験することになる。
体験コースとして「別班」「公安」「テント」「ドラムの仲間探し」の4つが用意されており、それぞれ、主人公の乃木(演:堺雅人)率いる陸上自衛隊の影の諜報部隊“別班”、警視の野崎(演:阿部寛)率いる国家エリート諜報部隊“公安”、ノコル(演:二宮和也)率いるバルカ共和国の謎の組織“テント”、そして警視庁公安部のバルカ人エージェント・ドラム(演:富栄ドラム)の仲間となるべく、適性検査として与えられたミッションをこなさなければならない。

左から:木村友香氏、富栄ドラム、宮崎陽平氏
本イベントは、「別班・公安・テントの三勢力が一つのセットの中に集結し、それぞれ異なる物語を展開させていったら、おもしろいのではないか」「物語を導くのには(美術展でよく活用される)音声ガイドが最適なのでは」というアイデアから誕生したと(木村氏は)いう。
宮崎氏いわく、イベントの制作はドラマ撮影と並行して行われ、乃木、野崎、ノコル、ドラムをはじめ、それぞれのミッションを監督するキャラクターに関わる出演者と声優・総勢12名のイベント専用音声を、撮影のあいまに収録した。
イベント専用音声の台本は、ミッションの内容だけでなく、各キャラクターの口調、指示の仕方などに至るまで、『VIVANT』の原案と演出を務める福澤克雄監督やプロデューサー陣と打ち合わせを重ねながらつくっていったのだそうだ。

会見でもスマートフォンの翻訳アプリを使って話していたドラム
メディア内覧会にスペシャルゲストとして登場したドラムは、本イベントについて、作中同様に翻訳アプリ(声:林原めぐみ)を活用しながら、次のように解説した。
(このイベントは)見るだけじゃないよ。 みんなが『VIVANT』の世界に入ってミッションに挑戦する参加型アトラクションなんだ。監督である『VIVANT』のキャラクターたちの声の指示に従って、スマホを使いながら会場の中を探したり、考えたり、いろんな謎を解いたりして進むんだ。(コースを)どれにするか迷ったら、もちろん「ドラムの仲間探し」がおすすめだよ! 僕の仲間がいっぱい集まったら超うれしい。超うれしい。 最後にはみんなが別班なのか、公安なのか、テントなのか、それともドラムの仲間なのか、それぞれの適性率がちゃんとわかるからね。
別班の適性検査を体験。失敗すると乃木に怒られる?!
早速手持ちのスマートフォンに「Auris」をダウンロードし、持参したイヤホンを装着して、体験スタート。どのコースを体験するか迷ったが、会見の中で宮崎氏が「ミッションに失敗すると、キャラクターに叱られることもある。普通に体験していると、乃木に怒られるかもしれない」とコメントしていたことが気になり、「別班」コースを選択した。
体験がスタートすると、展示空間は“特殊訓練施設”と化し、来場者は組織の適性検査を受けるという形で、キャラクターたちの指示に耳を傾けながらミッションを遂行していくことになる。果たして筆者には別班の適性はあるのだろうか?

《乃木のゲル》
会場に足を踏み入れてまず目に入るのが、テント潜入中に乃木が滞在していた《乃木のゲル》。もちろん、ドラマ撮影で実際に使用されていたセットだ。ゲル内に佇むのは、乃木、乃木の別班の相棒である黒須(演:松坂桃李)、乃木の恋人・薫(演:二階堂ふみ)の劇中衣装を身にまとったマネキンたち。こちらもキャストが実際に着用したものだという。

乃木の衣装の襟もとには、乃木や長野専務が勤める「丸菱商事」の社章も
セットや衣装のつくりの細かさについ見入ってしまうが、自らも別班の一員となるべくミッションをこなさなければならない。体験をスタートするとまず乃木からの挨拶と案内が入り、バトンを渡される形で、別班の仲間であり、乃木の勤める「丸菱商事」の専務でもある長野(演:小日向文世)がエリアAの監督役となる。

ミッションに登場する、重さの異なるお米のお皿
適性テストの内容は、記憶力を必要とするもの、観察力を必要とするもの、忠誠心を試されるものなどさまざまだ。とくに印象的だったのは、異なる量のごはんが盛られたお皿の、どちらが多いかを判断するもの。
乃木には手に持ったものの重さをほとんど誤差なく当てられるという特殊能力があり、第1シーズンではテント潜入中にその能力を活かして孤児院の不祥事を暴き、テントのリーダーであるベキ(演:役所広司)らを感心させていた。
もしや自分にも乃木のような特殊能力が備わっているのでは、とわずかに期待しながら、Aの皿とBの皿を、長野の指示通り順番に一度ずつ持ってみる。……さっぱり違いがわからない。二択なのだから運がよければ当たるのではないか、とほとんど当てずっぽうで回答してみたが、あえなく不正解であった。乃木の優秀さを痛感した。

エリアA 展示風景
さらに、会見で宮崎氏が話していた通り、乃木から叱責を受けるシーンもあった。その原因はミッション中にとあるトラップにかかり重大なミスを犯してしまったからなのだが、あきらかな失望をにじませる乃木の声に「しまった……!」と本気で反省させられた。もしこれがアトラクションでなく本当の別班としての適性テストであったなら、己の身を案じるほどの失態であろう。エリアAにして、早くも自分の適性のなさが不安になってきた。
適性テストの結果は……?

《警視庁公安部外事第4課》
エリアAを抜けたあともミッションは続く。監督役は長野から代わり、櫻井司令(演:キムラ緑子)に。櫻井司令の淡々とした口調がさらに筆者の緊張感を高めていく。
エリアBは、野崎の所属する《警視庁公安部外事第4課》のセットからなる空間だ。モニターや壁には、警察署の紋章である旭日章が。さらに、モニターの上には、第1シーズンで事件解決を願い公安メンバーが拝んでいた神棚も設置されていた。野崎ら公安メンバーが奮闘していたこの場所で別班のミッションを遂行するとは、何やら感慨深いものがあった。

《テントの地下牢》
さらにエリアCには、乃木と黒須が囚われていた《テントの地下牢》のセットが広がり、監督役は黒須にバトンタッチ。地下牢に閉じ込められていたときのことや、乃木の作戦の真意を知った際の心境なども交えながら、黒須が優しく指示を出してくれる。ネタバレ防止のため詳細は割愛するが、ミッションの内容についてはぜひ現地で体験してみて欲しい。

『VIVANT IMMERSIVE MISSION』展示風景
エリアCのミッションを無事に終えると、キャストたちがねぎらいのコメントを映像付きで寄せてくれるスクリーンの前へとたどり着く。ここで、別班が所有する自律型AIである“AIハヤト”が適性検査の結果をアプリに送ってくれるのだが……。

アプリに表示される適性テストの結果
筆者の結果は45%。なんともさえない結果だが、イベントを企画した木村氏でも結果は70%程度だったというのだから、難易度はかなり高いことを記しておきたい。
とはいえ、誰でも組織の一員になれるような気軽な適性テストだとしたら、それはもう『VIVANT』の世界とはいえないだろう。個人的には、簡単にクリアできるようなものではなく、本当に素質のある人間にしか正解できないような難解な問題を用意しているところに、制作陣の情熱のようなものを感じた。
『VIVANT』ファンにはたまらない展示ももりだくさん!

《乃木家の台所》
ミッションアトラクションを終えた後も、出口ギリギリまでセットの展示が続いていた。乃木と薫が一緒に皿洗いをし心をかよわせた《乃木家の台所》、乃木・薫・ジャミーンが暮らす《乃木家の門柱》、ドラムのスピンオフ作品『ドラム―VIVANT THE ORIGIN STORY―』に登場した《子ども時代のドラムの祭壇と宝箱》など。

《乃木家の門柱》
そのほかにも、会場内にはミッションエリアを含め、さまざまなセットの展示や、主要キャストの「特に印象的だった撮影現場」の回答コメントを記したパネル展示、実際の台本の表紙や撮影で使われたカチンコなどの貴重な資料展示も行われている。全体を通して『VIVANT』ファンならば必ず楽しめる内容となっていたので、ぜひ隅々まで目を凝らしながら楽しんでみて欲しい。
オリジナルグッズやコラボメニューも充実

『VIVANT IMMERSIVE MISSION』オリジナルグッズ
イベントを楽しんだあとは、『VIVANT IMMERSIVE MISSION』限定のオリジナルグッズが並ぶショップも要チェック。メディア内覧会でドラムが胸に抱いていた「ドラムぬいぐるみ」をはじめ、ドラムや“ヴィヴァンちゃん”の「お顔巾着」、イベントのロゴデザインが施されたTシャツや手ぬぐい、「瓦せんべい」など、自分へのおみやげにはもちろん、ギフトにも最適なアイテムが目白押しだ。

「VIVANT EXTRA MISSION CAFE」 (写真提供:『VIVANT IMMERSIVE MISSION』実行委員会)
さらに、会期中限定オープンの「VIVANT EXTRA MISSION CAFE」も見逃せない! こちらのカフェには、それぞれの組織をイメージしたカレーが味わえる「別班飯」「公安飯」「テント飯」や、ライスの計量ミッションを体験できる「EXTRA MISSION MENU」など、思わずワクワクするコラボメニューが用意されている。
なお、「EXTRA MISSION MENU」体験参加者には必ず「認定証」がもらえるほか、計量ミッションに成功すると、特別なものが贈られるとか……。

《野崎とドラムのシンシー牢屋メシセット》 (写真提供:『VIVANT IMMERSIVE MISSION』実行委員会)
さらに、乃木の大好物である「VIVANT本家の御赤飯」や、第2シーズン・17話に登場したばかりの「野崎とドラムのシンシー牢屋メシセット」など、作中でキャラクターたちが味わったメニューもラインナップしている。イベントで視覚と聴覚を研ぎ澄ませたあとは、味覚でも『VIVANT』の世界を堪能してみてはいかがだろうか。
『TBSドラマ体験型イベント VIVANT IMMERSIVE MISSIONーここから、あなたの冒険が動き出すー』は、CREATIVE MUSEUM TOKYOにて、11月27日(金)まで開催中。
(C) TBS
イベント情報
TBSドラマ体験型イベント VIVANT IMMERSIVE MISSION
ーここから、あなたの冒険が動き出すー
[開催期間] 2026 年9月16日(水)~ 11月27日(金)
[開催時間] 月・火・水・木・日: 10:00 ~18:00 (最終入場 17:00 )、 金・土:10:00~21:00(最終入場20:00)、祝日(10/12、11/3、11/23):10:00~20:00(最終入場19:00)
※11/27(金)のみ 10:00 〜18:00 (最終入場 17:00 )
[開催場所] CREATIVE MUSEUM TOKYO
〒104 -0031 東京都中央区京橋1-7-1 TODA BUILDING 6F
