新規映像が追加された『アベンジャーズ/エンドゲーム:アンコール』が大ヒットしているが、その一因にあるのはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の最新作『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』(12月18日公開)への期待の高さだろう。そんな本作では、これまでアイアンマン/トニー・スタークを演じてきたロバート・ダウニー・Jr.が、マーベル屈指の最強ヴィラン、ドクター・ドゥームを演じる形でMCUに復帰する。ファンも重要視するドクター・ドゥームとはどんなヴィランなのか?本稿では、原作コミックスやこれまでの実写化作品を振り返り、そのキャラ設定やヒーローたちにとって大きな脅威である理由を再確認していきたい。

    ドクター・ドゥームのオリジンをチェック!

    ドクター・ドゥームがコミックスに初登場したのは1962年。ヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」のヴィランとして誕生した。本名はヴィクター・フォン・ドゥーム。東ヨーロッパの小国ラトヴェリアにてジプシーの治療者である父と魔女の母の間に生まれるが、統治者による不遇の扱いによって両親共に非業の死を遂げている。少年時代に家族を失ったことが、ヴィクターを復讐と世界支配への野望へと駆り立てる要因となった。

    母の遺産である多くの魔術を引き継いだ一方、高い知性を持つヴィクターは科学を学ぶべくアメリカの最優秀レベルの州立大学へと進学。そこで、のちにファンタスティック・フォーのリーダーとなるリード・リチャーズと出会うことに。

    大学でのヴィクターは研究に没頭し、死んだ母と交信するための次元間交信装置を開発する。ところが、リードが装置について書かれたノートを偶然見てしまい、化学式の間違いを発見して指摘する。自身のプライバシーが踏み荒らされ、さらにプライドをも傷つけられたと捉えた彼は、リードに対して怒りを抱くことに。指摘を無視して装置を起動すると機器が爆発。ヴィクターは顔に傷を負ってしまう。一連の出来事をきっかけに、ヴィクターとリードには埋められない深い溝ができるのだった。

    その後、チベットに渡ったヴィクターは魔術を扱う僧侶集団と共に、科学技術と魔術が融合した鎧を創りだし、それを身に着けて「ドクター・ドゥーム」と名乗るように。彼を象徴するこの鉄の仮面は、事故で負った傷を封印するためだとされている。ラトヴェリアに戻ったヴィクターは、かつて自身の両親を死に追いやった貴族を排除すると、国家を掌握して新たな統治者となった。独裁政権を築くが、彼は国を愛し、自身の科学技術を駆使して人々を豊かにするという統治者としての優秀さを見せている。一方、普段は冷静な人物のように振る舞いながらも、その心の奥には暴力性や傲慢さなどを秘める危険な男であることに変わりはなかった。

    『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でついにドクター・ドゥームが真の実力を発揮する?『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』でついにドクター・ドゥームが真の実力を発揮する?[c]2026 MARVEL

    科学技術に魔術まで操る驚異的な能力

    ドクター・ドゥームはなぜ、マーベル・コミックス史上屈指の最強ヴィランといわれるのか。その理由に挙げられるのが、数あるマーベルのキャラクターでもとりわけ際立つ万能感。リード・リチャーズと同レベルの科学技術と知識を誇るだけでなく、外宇宙からもたらされた技術を分析し、取り入れることができる応用力の高さまで保持。さらに、トニー・スタークのように高性能なスーツやドゥームボットと呼ばれる自身の鎧によく似たAI搭載の武装アンドロイドを作ることができる技術力、ドクター・ストレンジと同等かそれ以上の魔術まで備えているのだ。そこに謀略やドゥームボットを兵隊として駆使する戦略性も持ち合わせるとなれば、いかにドクター・ドゥームがヒーローにとって危険な存在であるかがわかっていただけるだろう。事実、コミックスでは、単独でアベンジャーズを壊滅寸前まで追い詰めている。

    優れた科学技術や知識だけでなく、強力な魔術まで有するドクター・ドゥーム(『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』)優れた科学技術や知識だけでなく、強力な魔術まで有するドクター・ドゥーム(『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』)[c]2026 MARVEL

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