9月25日から公開されている『マッチング TRUE LOVE』。同作は、内田英治監督とSnow Man、佐久間大介にとって、『マッチング』(24)、『ナイトフラワー』(25)、そして佐久間の初単独主演作となった『スペシャルズ』(26)に続く、4度目のタッグとなる作品だ。

    【写真を見る】『マッチング』の続編『マッチング TRUE LOVE』で再び永山吐夢を演じる佐久間大介【写真を見る】『マッチング』の続編『マッチング TRUE LOVE』で再び永山吐夢を演じる佐久間大介[c]2026『マッチングTL』製作委員会

    今回は、「映画界の佐久間担」を自認し、過去のインタビューでは佐久間を“ミューズ”のような存在と称したこともある内田監督と、俳優・佐久間大介の関係性を深掘り。その軌跡を、作品を通して振り返りながらたどってみたい。

    『マッチング』――アイドル佐久間大介のイメージを覆した“狂気”

    内田監督と佐久間にとって初タッグとなった『マッチング』は、マッチングアプリによる出会いから始まる恐怖をオリジナルストーリーで描いたサスペンススリラー。本作で佐久間が演じたのは、主人公の輪花(土屋太鳳)とアプリでマッチングする“狂気のストーカー”永山吐夢。アプリ上のプロフィールとは別人のように暗く、輪花にしつこくつきまとう吐夢は、Snow Manのなかでも“元気印”として呼び声の高い佐久間のイメージを大きく覆すキャラクターだった。

    しかしなぜ、内田監督はパブリックイメージとは乖離した役を佐久間に任せたのか。これについて内田監督は、「初めて会った時に目の怖さと、俳優としてイメージがついてなかったこと、なにより自分よりも吐夢の細かいところまでを考えて熱心に向き合ってくれたので、信頼してオファーしました」と、佐久間と共にキャラクターとを作り上げていったことを明かしている。

    『ナイトフラワー』――最も難しかった“普通の男の子”

    続いて佐久間が出演したのは、2025年公開の『ナイトフラワー』。北川景子が主演を務めた本作は、借金取りに追われる母親が子どもたちの夢を叶えるため危険な世界へと足を踏み入れていく姿をスリリングに描きだしたヒューマンサスペンスだ。ここで佐久間は幼なじみの多摩恵(森田望智)に想いを寄せる、風俗店勤務の男性、海を好演。『マッチング』の狂気とは対照的に、“普通”に近い青年像を求められた。

    この役柄について佐久間は「『普通の子ってなんだろう』と考えて演じた」と振り返っている。「多摩恵を大事に思っているかをなにで表現できるか」を意識しながら、「大事な人を見ている表情とか目の温かさだったりが、本当に大事だなと思っていたら自然と出て」と語る。ほかにも、感情の出し方や声量を細かく調整し、抑えた芝居として組み立て直す、というこだわりも明かしていたのが印象的だった。

    対極にあるとも言える『マッチング』と『ナイトフラワー』での新たな佐久間の姿を引き出した内田監督。佐久間の様々な顔を見せるその手腕、そして佐久間自身の真摯な姿勢にファンは厚い信頼を寄せるようになった。

    『スペシャルズ』――初単独主演で開花した“身体能力”

    そんな両者のタッグで実現したのが、佐久間にとって映画初単独主演となった『スペシャルズ』。裏社会を牛耳る男を暗殺するべく集められたプロの殺し屋たちが、まさかのダンス大会出場を目指し奮闘する姿をアクションたっぷりに描く。児童養護施設で優しい補助職員として働く一方、かつては伝説の元殺し屋と呼ばれていたダイヤという役を演じ、二丁拳銃によるガンアクションと、モダンバレエにつながるダンス表現の対比が見どころとなった。

    そもそもこの映画は、内田監督が原案を務めたもの。以前よりダンスを題材にした映画を考えていた内田監督は「近くに踊りの天才がいたと、その人柄や演技のツボにはまり、長い付き合いとなった佐久間大介を主演に迎えた」と起用理由をコメント。たしかに、ジュニアとして長年舞台に立ち続けるなかで殺陣はお手のもの、さらにグループ内でも大胆なダンススキルへの評価が高い佐久間に白羽の矢が立てられたのは、納得であると思わされた。

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