『ファーザー マザー シスター ブラザー』豪華俳優陣が演じる“くせ者家族”たちを捉えたキャラクタービジュアル([c] 2024 Vague Notion Inc. All Rights Reserved)
第82回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した、ジム・ジャームッシュ監督の6年ぶりとなる新作『ファーザー マザー シスター ブラザー』が、11月20日(金)に公開される。このたび、キャラクタービジュアル全8種が解禁に。あわせて、ジャームッシュ監督のコメントも到着した。
【写真を見る】『ファーザー マザー シスター ブラザー』よりキャラクタービジュアル全8種が解禁に
本作が描くのは、3つの街を舞台にした、完璧とはかけ離れた家族たちの姿。ニューヨークを対岸に眺めるニュージャージーでは、隠居するどこか食えない父と、久々に顔を合わせる子どもたち。伝統という亡霊が息づく古都ダブリンでは、生真面目な母が主催する年に一度のアフタヌーンティーに集う2人の娘。そして愛と自由の街パリでは、亡き両親の面影をたどる双子の兄妹が描かれる。出演はトム・ウェイツ、アダム・ドライバー、メイム・ビアリク、シャーロット・ランプリング、ケイト・ブランシェット、ヴィッキー・クリープス、インディア・ムーア、ルカ・サバト。
解禁されたキャラクタービジュアルは、「FATHER」篇、「MOTHER」篇、「SISTER BROTHER」篇の3種で構成されている。「FATHER」篇では、風変わりでどこか食えない父を演じるウェイツと、父の身を案じて家を訪れるも会話がかみ合わず困惑の表情を見せる息子と娘を演じるドライバー、ビアリクの姿がとらえられた。「MOTHER」篇には、厳格で昔気質な人気作家の母を演じるランプリングに、しっかり者の長女役のブランシェット、自由奔放な次女役のクリープスが登場。それぞれの表情に浮かぶ緊張感から、3人の関係性がうかがえる。「SISTER BROTHER」篇では、両親を亡くして孤独を分け合う双子の兄妹をサバトとムーアが演じ、遺品に触れながらかつての日々に思いを馳せる姿が写しだされている。
ジャームッシュ監督は本作について「『ファーザー マザー シスター ブラザー』は三部作であり、ある意味で私の過去作『ミステリー・トレイン』と物語構成に共通するものがあります。私はこの作品を一種の『アンチ・アクション映画』だと考えています」とコメント。「その結果、観察的であり、価値判断を排した、小津、ブレッソン、カウリスマキ、ライカートらが体現するような『純粋な映画』が生まれたのです」と、巨匠たちへの敬意を語っている。さらに「この映画は本質的にはコメディですが、そこにはある種の哀愁が織り交ぜられています」とも明かした。
ジム・ジャームッシュは家族という新たなテーマをどのような物語を描くのか?3つの都市で紡がれる家族の物語に期待が高まる。
■<監督コメント>
●ジム・ジャームッシュ(監督、脚本)
「『ファーザー マザー シスター ブラザー』は三部作であり、ある意味で私の過去作『ミステリー・トレイン』と物語構成に共通するものがあります。私はこの作品を一種の『アンチ・アクション映画』だと考えています。その静謐なスタイルは、まるで3つの繊細な花のアレンジメントに花が添えられるように、些細なディテールが積み重なっていくのをただ見守るために、入念に構築されています。その結果、観察的であり、価値判断を排した、小津、ブレッソン、カウリスマキ、ライカートらが体現するような『純粋な映画』が生まれたのです。この映画は本質的にはコメディですが、そこにはある種の哀愁が織り交ぜられています。オスカー・ワイルドが言ったように、『人生は真剣に受け止めるにはあまりにも重要すぎる』。この言葉は、常に私の指針となってきました」
文/鈴木レイヤ
