活動終了を発表したWEST.
    Photo By スポニチ

     【記者の目】デビュー時の劇的な展開を知る者としては、あまりにあっけなく寂しい幕切れだ。

     WEST.の歴史は波乱の幕開けだった。2013年大みそかのカウントダウン公演。重岡、桐山、中間、小瀧の4人で「ジャニーズWEST4」を結成しデビューすることが、本人たちから突然発表された。テレビでこの様子を見ていた記者は驚いて事務所担当者を取材したが、担当者も詳細を聞かされておらず、現場は混乱していた。その見切り発車ぶりからは、なりふり構わずデビューへ突き進もうとする熱量がうかがえた。

     年明けに「ジャニーズWEST」へグループ名を変え、4人でのデビューを改めて発表。ところが2月に事態は急転。藤井、神山、濱田の3人が加わることが発表された。先にメンバー入りが決まっていた4人が、関西ジャニーズJr.(当時)でともに活動してきた3人を入れるようジャニー喜多川社長(同)に直談判し、了承を得るという異例の展開だった。

     こうした経緯もあって、グループの武器は関西特有のノリの良さと高いパフォーマンス力、そして強固な結束力だった。デビューから10年以上が経過するSTARTO社のグループで、デビュー時から誰一人メンバーが変わらない唯一のグループとして、その絆を誇ってきた。

     事務所は今、激動の渦中にある。25年3月にKAT―TUN、同年6月にTOKIOが解散。嵐が今年5月末に活動を終了し、DOMOTOも7月にエージェント契約を終了した。ベテラン勢の離脱が相次ぐ中、WEST.は関西ジュニアのお兄ちゃん的存在であり、後輩の手本となるべきグループだった。

     だが、8月30日に小瀧と藤井が脱退を発表。そこからわずか1カ月足らずでの電撃的な解散劇となった。ファンに直接別れを告げるラストステージすら用意されないという事実は、現状の空中分解ぶりを物語っている。

     すさまじい情熱をぶつけて自らの手で勝ち取った「7人の絆」。その結束力をアピールしてきたグループとしては、あまりに残念な結末だ。(小枝 功一)

    Share.

    Comments are closed.