「踊る大捜査線」シリーズの最新作『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』の初日舞台挨拶が9月18日にTOHOシネマズ日比谷で行われ、織田裕二、趣里、白洲迅、増田貴久、野呂佳代、玉井詩織(ももいろクローバーZ)、藤吉夏鈴(櫻坂46)、齊藤なぎさ、本広克行監督が出席。“青島コート”を身にまとった人も見受けられるなど、初日の会場にはシリーズ最新作を待ちわびたファンが駆けつけていた。会場を見渡した織田は大きく手を振り、「長いことお待たせして、すみません。青島が帰ってきました!」と宣言。会場を沸かせた。
『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』の初日舞台挨拶が行われた
1997年の連続ドラマ開始以来、数多くの熱狂的なファンを生み出し、日本中に“踊る”ブームを巻き起こした「踊る大捜査線」。青島俊作を主人公とする物語としては約14年ぶりの新作となる本作の舞台は、世界有数の巨大都市(メトロポリス)・東京。警視庁の捜査一課に着任した青島俊作に、史上最悪クラスの難事件が次々と押し寄せる。
会場に大きく手を振った
青島が、いよいよスクリーンに帰ってきた。改めて「青島はどんな存在か?」と尋ねられた織田は、「僕の俳優人生で出会えてよかった。そんなナンバーワンに近い男じゃないですか」と答え、「いま『近い』って言いましたね、いや、ナンバーワンです!」と愛着を寄せた。
「ナンバーワンです!」と笑顔
続けて織田は、「あのころは、まさか『4』(『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』)でファイナルになると思っていなかった自分がいた。『2』(『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』)が終わり、和久さん(を演じるいかりや長介さん)が亡くなられて。そこで僕は1回、終わっちゃったかなと思った。もう1回、『3』(『踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!』)から始まった時は、5年間くらいのタームで定年までやるのかなと思っていたんですね。そうしたら、『4』があれ?といった感じで終わってしまったので。この気持ちをどこへ持っていけばいいんだろうと、戸惑っていた」と率直な想いを告白。「忘れかけていたころに、最近は刑事ドラマの話が来るようになって。ちょっと待て、『踊る』はどうなっているんだと。『本当にやらないのか、確認して』と言ったら、『やらない』と言ったので、刑事ドラマに出演したんです」と胸の内を明かし、「踊る」は「ずっとやりたい、やりたいと思っていた」そうで、「なかなか『やろう』と言ってくれなかったので、こうなりました」と14年について説明していた。
野呂佳代は、『踊る大捜査線』へのオファーが舞い込み「ドッキリかと!」と驚愕
2024年には、柳葉敏郎主演の『室井慎次 敗れざる者』、『室井慎次 生き続ける者』が公開された。織田は、「悲しかったですよ。ある日、携帯のニュースを見ていたら『映画 室井慎次』と。なにそれって。冗談かと思いました」と吐露。「連絡をしたら、『本当にやる』と。『台本を読ませていただけませんか』と言ったら、出番がない。そして室井さんは亡くなっている。冷たくねえか、お前ら!って。室井さんが死んじゃうのに、出番がないのって」と声を上げると、本広監督は「偽物で後ろ姿を撮ろうと思っていました」と秘話を公開。織田は「『ちゃんとやるよ!』と言ったら、台本はもう出来上がっているので、終わった後に付け足して。遠くまで柳葉さんに挨拶に行ったような感じになったけれど、うれしかったですね。すべてから解放されたような、柳葉さんの顔を見た時に。でも寂しいです。和久さんがいなくなり…。室井(柳葉)さん、生きているんですよ?生きているのに、室井さんが死んじゃったってどういうことですか!」と“盟友”への想いを熱っぽく語っていた。
【写真を見る】増田貴久、「俳優さんぽい感じの格好で来ました!」
ユースケ・サンタマリア演じる真下正義と、水野美紀演じる真下雪乃(旧姓:柏木)は、本作で夫婦として登場。増田貴久が、2人の息子・勇気に扮した。増田は、「僕は、映画に出させてもらうのが初めて。映画初出演で、こういった舞台挨拶も初めて。俳優さんぽい感じの格好で来ました」と自己紹介した。
芝田ひばり役の趣里
増田は「お話をいただいた時は本当にうれしくて、ワクワクして撮影現場に行って。あっという間に終わってしまった」と撮影を振り返り、「僕が『踊る』に出ますと発表されると、周りにこんなに『踊る』のファンがいたんだと思うくらい、『全部、観ています!』『どんな役で出るんですか!』とファンの方やスタッフさん、友だちや家族も喜んでくれて。『踊る』に出るなんて『まっすー、すごいね!』と言われて。逆に緊張しました」と撮影後にプレッシャーが押し寄せたと苦笑い。「それだけたくさんの方、日本中に愛されている作品に出演させていただけた。しかも映画初出演なので、ここまで出なかったことには理由があるのかなと思うくらい、ステキな経験をさせていただきました」と感激しきりだった。またこの日は両親役のユースケと水野が不在だったため、増田が「なんで今日いないんですか!パパ!ママ!見ていたら連絡ください!待ってます!」と呼びかけ、会場を笑わせる場面もあった。
美浦秋役の白洲迅
本作から新たにシリーズに参戦した芝田ひばり役の趣里と、美浦秋役の白洲は、青島のバディ的な存在を演じた。趣里は「長年愛されている『踊る大捜査線』に入ることができて光栄に思っています。撮影時から今日まで、ずっとドキドキしていました」とにっこり。
「織田さんに会いに行くのが、とても楽しみでした!」と充実の撮影を回顧
「織田さんは本当にやさしい。おしゃべりもたくさんしていただいて、壁をまったく感じさせないようにしてくださった。織田さんに会いに行くのが、とても楽しみな撮影の日々でした」としみじみと語ると、織田は「やりましたね、監督。褒められるってうれしい」と目尻を下げていた。「めちゃくちゃ緊張しています」というだけに名前を名乗る際にも噛んでしまった白洲は、「まさか自分の人生で、時代を作ったと言っても過言ではない『踊る大捜査線』と交わる日がくるなんて。織田さん、そして青島さんの隣に立てたことが本当に幸せです」と喜びを噛み締め、「織田さんの“踊る愛”を一身に受けられた。織田さんご自身が一番、現場を楽しんでいらっしゃった。これだけ長い間ずっと演じている青島に対して、織田さんからの想いの火が燃え続けている。いち視聴者として、すごくうれしかった。感動していました」とたっぷりと刺激を受けていた。
取材・文/成田おり枝
