池袋の映画館・グランドシネマサンシャイン池袋が9月9日(水)、SNS上で拡散されている投稿についての声明を発表した。
同館は現在、投稿内容の事実関係を確認中で、法的な観点から弁護士にも相談していると説明。事実だった場合は社内規程などに基づき厳正に対処し、事実に反していた場合には法的措置を含む対応を検討するとしている。
同館を巡っては、上映中の『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』の入場者特典が、映画館スタッフから不正に持ち出されたのではないかとする疑惑がSNS上で拡散していた。
ただし、グランドシネマサンシャイン池袋は声明の対象となる投稿を具体的に明らかにしておらず、今回の声明が『映画ちいかわ』の入場者特典を巡る投稿についてのものかは明言していない。
【SNS上の投稿に関する当社対応について】
現在、SNS上で拡散されている投稿につきまして、多数のお問い合わせをいただいております。
当社では当該投稿の内容について事実関係の確認を進めており、あわせて法的観点からの検討のため弁護士へ相談しております。…— グランドシネマサンシャイン 池袋 (@cs_ikebukuro) September 9, 2026
SNSで映画『ちいかわ』入場者特典の不正流出疑惑が拡散
声明に先立ちSNSでは、『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』の入場者特典を、グランドシネマサンシャイン池袋のスタッフから受け取ったとする趣旨の投稿が拡散されていた。
これにより、来場者に配布するための特典がスタッフによって不正に持ち出されたのではないかとする疑惑が広がり、映画館側に説明や事実確認を求める声が上がっていた。
投稿内容について、グランドシネマサンシャイン池袋は現時点で事実とは認定していない。同館の声明も、「投稿内容が事実である場合」と「事実に反していた場合」の双方について対応方針を示しており、現在も調査が続いている。

『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』キービジュアル © ナガノ / 2026 「映画ちいかわ」製作委員会
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』では、公開日の7月24日から複数回にわたって入場者特典を展開。9月5日からは第4弾として、島二郎、セイレーン、ヒトハ、フタバをデザインした「チャームミニフィギュア」全4種類をランダムで配布している。
人気の裏返しか、「メルカリ」をはじめとするフリーマーケットアプリでは、『映画ちいかわ』の入場者特典が高額で取引されている背景も存在している。特に、人気キャラクター・うさぎの関連グッズが高値で取引されている。
くら寿司でも「ちいかわ」グッズを巡って従業員の不正が判明したばかり
『ちいかわ』関連の限定グッズを巡っては、直近でも従業員による不正行為が問題となったばかりだ。
くら寿司は8月21日から、『ちいかわ』とのコラボキャンペーンを全国の店舗で開催。「ビッくらポン!」の景品としてフィギュアなどを展開したほか、会計金額に応じたオリジナルグッズのプレゼントなどを実施していた。
しかし、景品がフリマアプリに大量出品されていたことや、「ビッくらポン!」でフィギュアが極端に当たらないとする複数の報告などをきっかけに、景品の管理を疑問視する声が噴出。
くら寿司は9月2日に事実関係の調査を発表。その後、調査結果として「当社の従業員による不正行為が判明した」と公表。これにより9月6日には『ちいかわ』コラボキャンペーンを全面的に中止するに至った。
さらに9月7日には、警察当局への相談や、フリマアプリ「メルカリ」と連携した出品削除などの対応も発表している。
今回のグランドシネマサンシャイン池袋を巡る疑惑については、くら寿司のケースとは異なり、スタッフによる不正行為があったかどうかは現時点では確認されていない。映画館側は今後、事実関係の調査結果に応じて対応するとしている。
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米村 智水
株式会社カイユウ代表取締役。1986年生まれ。法政大学文学部日本文学科卒業。出版社での編集業務や大手SNS運営会社でのWeb/コミュニティディレクターを経て、2011年に株式会社カイユウを創業。2013年にポップポータルメディア「KAI-YOU」を立ち上げる。以降、インターネット発のカルチャーを専門領域として、VTuber、ストリーマー、ヒップホップ、ゲーム、アニメ、同人文化など幅広いジャンルを取材・研究。クリエイターや企業へのインタビュー、コミュニティ分析、カルチャー史の記録を継続して行っている。企業や自治体との共同プロジェクト、マーケティング支援、コンテンツプロデュースなども手がける。編集者・記者としての関心は、2010年代以降のポップカルチャーとコミュニティ、それらが社会や産業へと発展していく過程など。
