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    大河ドラマ「豊臣兄弟!」 柴田勝家役の山口馬木也さんが最愛の人、お市様への思いを語る

    「役が決まったとき、『最後まで最強の“老害”でいてやろう』と思いました」

     

    NHK大河ドラマ第65作「豊臣兄弟!」は、戦乱の世を舞台に、天下人となった豊臣秀吉と生涯に渡り兄を支え続けた弟・秀長の絆を描く下克上サクセスストーリー。主人公・小一郎(後の秀長)を仲野太賀さん、羽柴秀吉を池松壮亮さんが演じる。

     

    本作で織田家筆頭家老・柴田勝家を演じているのは山口馬木也さん。8月30日放送の第33話「北庄城の別れ」では、秀吉率いる羽柴軍との戦いに敗れ、妻のお市(宮﨑あおい)とともに壮絶な最期を遂げる勝家を熱演した。お市への思い、そして、かつては主従関係にもあった秀吉、小一郎とどのように対峙したのか。山口さんが心境を語った。

     

    ――柴田勝家を演じきって

     

    勝家を演じることが決まったとき、「最後まで最強の“老害”でいてやろう」と思っていました。ただ、第33回のお市様との最後の食事シーンで、とても幸せな気持ちになったんです。そのとき、自然と「もう自分は最前線に立つ人間ではない」「次の世代にバトンを渡さないといけないんだ」という心境になりました。

     

     

    第32回で前田利家(大東駿介)から「親父殿とともに、新しき世を作りとうございました!」と言われたときも、同じような気持ちになりました。そもそも勝家は出世欲の強い人ではないと思いながら演じていましたが、あの瞬間だけは天下を取ることに対して初めて心が揺れたのではないでしょうか。それでも「わしは、織田家家老、柴田勝家じゃ!」というセリフに象徴されるように、最後まで織田家のために生きた人物だったと思います。

     

    ――お市とのラストシーン

     

    お市様とのシーンでは、さまざまなことに本当に助けられました。 まず、お市様を守る場面での立ち回りですが、当初は勝家がお市様を安全な場所へ避難させ、ひとりで立ち向かう流れだったんです。けれど演出の方の熱い思いをうけて、このシーンで初めて勝家とお市様が手をつなぎ、その手を離さないまま立ち回ることになりました。演じていて不思議だったのは、勝家がお市様に守られているような感覚になったことです。もちろん勝家はお市様を守ろうとしていますが、逆に自分も守られていることが、つないだ手から自然と伝わってきまして。もしこのシーンについて宮﨑さんとお話しする機会があれば、きっと「そうですね」と言ってくださる気がします。

     

     

    勝家とお市様が天守から身を投げる最期の場面について、これは俳優としての感覚の話になりますが、以前、勝家とお市様がともに眠るお墓を訪れたときに「この2人はずっと一緒にいられるんだ」と感じたんです。その思いが、最期の場面に向き合ううえでの大きな支えになりました。役としての思いとはまた別の話になりますが、俳優としてはそうした感覚も大切にしています。

     

    ――仲野太賀さん、池松壮亮さんと長期間演じてきて

     

    小一郎役の仲野太賀さんは人をお芝居で感動させる方なんです。ふとしたセリフに心が射ぬかれるんですよね。秀吉役の池松壮亮さんもとてもすてきな方で、いつも現場全体のことを考えてくださり、その姿勢にたくさん救われました。

     

    そんな2人と向き合う中で、どうやったら勝家として彼らを憎めるだろうかと考えたときに、彼らの才能に強く嫉妬していることに気づいたんです。この思いは、勝家としての芝居に使えると思って、常に嫉妬心を抱いていました。「こんなにすごい芝居ができるなんて、腹が立つな」って(笑)。それが最初の役作りのきっかけとなりましたし、そこから一緒に時間を重ねて、最後には彼らにバトンを渡そうという思いに素直にたどり着くことができました。これからも2人には思い切り駆け抜けてもらいたいですね。

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    村上潤一
    テレビ・ラジオ番組の紹介、会見記事、オーディオ製品、アマチュア無線などを担当

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