映画『時には懺悔を』初日舞台挨拶に登壇した(左から)中島哲也監督、柴咲コウ、西島秀俊、満島ひかり、宮藤官九郎 ©The Hollywood Reporter Japan

    中島哲也監督の8年ぶりとなる新作映画『時には懺悔を』が28日、全国340館で封切られた。中島監督は出演の西島秀俊、満島ひかり、宮藤官九郎、柴咲コウとともに東京・TOHOシネマズ日比谷で初日舞台挨拶。「18年前に原作と出合って、いろいろな人に無理だと言われ続けたが、今日という日を迎えられた」と感慨深げに話した。

    ▼映画『時には懺悔を』初日舞台挨拶に豪華キャスト集結
    西島秀俊西島秀俊 ©The Hollywood Reporter Japan

    打海文三による同名小説が原作。一人の探偵が殺害された事件の真相を探る同僚の探偵・佐竹が、9年前に起きた障がいがある少年・新の誘拐事件にたどり着いたことから命の尊厳、自らが犯した過去の罪に向き合っていく姿を描く。

    佐竹役の西島は、助手の聡子(演・満島)とバディを組んで事件を追う。2人は初共演で、満島は「馬の合わないギスギスしたバディだけれど、いろいろな作品を見ていて役としていいものを見せてくれた俳優さんとご一緒できてうれしかった。役として関係している時間が多かったので、ここに立っているのも緊張します」と苦笑い。対する西島は、「もともと持っているエネルギー、集中力の高さを日々現場で感じながら演技ができた」と称えた。

    ▼「僕自身も光をもらった」観客の言葉に西島秀俊が涙
    中島哲也監督中島哲也監督 ©The Hollywood Reporter Japan

    スペシャルニーズと呼ばれる実際に障害のある新の父親を演じた宮藤は、「周りからは褒められたので、『どこが?』と聞いたらひげと貧相な上半身と言われた。貧相な体で良かった」と自虐。中島監督は「昔からわかっていた。誰も憧れない裸でした」と追い打ちをかけ、会場の笑いを誘った。

    その新の演技にはキャスト全員が絶賛の嵐。西島は、「新の笑顔が凄い力を持っている。スペシャルニーズの子のすばらしい表情に注目してほしい」と推薦。宮藤も「自分が芝居くさくなっていることが恥ずかしくなるくらい。とてもいい表情で、僕の芝居をしている感覚がどんどんなくなっていった」と最敬礼だ。

    満島ひかり満島ひかり ©The Hollywood Reporter Japan

    さらに、西島は発達障害の子どもを持つ母親の感想を客席まで聞きに行き「すばらしい感想で胸がいっぱいです」と感涙。そして、「佐竹は小さい命のおかげで光をもらって人生が動き出しますが、僕自身も光をもらった。その光が見てくださった人にも届くことを願っています」と言葉に力を込めた。

    取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元

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