HARE(ハレ)の2027年春夏コレクションが、2026年8月27日(木)、東京・八芳園にて発表された。

    雨上がりの晴れを意味する「霽」を掲げて ハレ(HARE) 霽|写真14

    ブランドにとって約4年ぶりとなるショーの会場には、笙や篳篥といった雅楽の音色が響き、木製のランウェイがまっすぐに伸びる。提灯の灯りや客席に並べられたうちわも、空間に夏祭りのような高揚感を添えた。日本のカルチャーを受け継ぎながら現代的に表現していきたいというブランドの思いから、400年続く日本庭園を有する八芳園を舞台に選んだという。

    ハレ(HARE) 霽|写真46

    今季のテーマは「霽(はれ)」。雨や雪が止み、空が晴れわたること、そして悩みや苦しみが消えて心が晴れることを意味する言葉だ。トレンドや時代が目まぐるしく変化するなか、それらに過剰に追随するのではなく、ブランドとして揺るがないアイデンティティを見つめ直すことが出発点となった。原点回帰だけではなく、変化してきた時代も含めて自分たちらしさを追求する。その姿勢は、和服を現代のリアルクローズとして再構築する「日常の中の非日常」というアプローチにもつながっている。

    ブラックを軸に、霞んだ色彩と鮮やかな差し色 ハレ(HARE) 霽|写真18

    ショーは、HAREの象徴でもあるブラックからスタート。次第にホワイトへと移ろいながら、霞がかったような模様やパステルカラーが現れた。シアージャケットやレースのキャミソールワンピースには、真っ赤なパンツやビビッドピンクのパンプスを差し込み、ブランドらしいフェミニンなムードと鮮やかなコントラストを演出。葉や花、森を思わせるような靄がかったモチーフも散りばめ、自然の気配を抽象的に映し出した。

    軽さと重さを混ぜ合わせる、異素材のレイヤード ハレ(HARE) 霽|写真9

    素材面で追求したのは、軽さと重さの融合だ。一着の中で異素材をドッキングし、シアーブルゾンや、シアー素材の袖を組み合わせたシャツ、シアーのプリーツトップスとロングスカートによって、軽やかで優雅な表情を生み出した。

    ハレ(HARE) 霽|写真36

    同時に、ストライプのシアーシャツワンピースにダメージニットを重ねたり、イントレチャートを思わせるレザーの編み込みジャケットを登場させたりと、質感のコントラストも際立つ。

    和服の要素をスパイスに、スリムなシルエットへ ハレ(HARE) 霽|写真21

    今季は、これまで多く展開してきたビッグシルエットから一歩進み、スリムなアイテムを増やした。タイトなトップス、やや細身のパンツといったふうに、身体との距離感を意識したルックが並んだ。

    ハレ(HARE) 霽|写真1

    さらに、ノーカラーのジャケットには作務衣のムードを重ね、袴や着物の「合わせ」を思わせる構造も取り入れた。和服の要素をそのまま再現するのではなく、あくまで現代のワードローブに効かせるスパイスとして再解釈した点も特徴だ。

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