スウェーデン人女性の主人公が沖縄を訪れ、生活しながら島の文化や自然を通して新たな生き方を見つめる映画「CHURA VITA チュラ・ヴィータ」が公開される。
幸福度世界トップクラスの北欧スウェーデンから来た留学生の眼を通して、沖縄北部、やんばるの豊かな自然、伝統の木造帆船サバニ、琉球染織などに息づく、生きる知恵を描く、事実を基にしたドキュメンタリー的ヒューマンドラマ。実際にスウェーデンから沖縄へやってきたニコリーナ・スベンセンが主演を務める。
世界的な長寿地域「ブルーゾーン」の一つである沖縄に惹かれ、充実した人生の意味を求めていたスウェーデン人女性ニコリーナ。彼女は沖縄に住む様々な人々、自然、文化と出会い、消えゆく精神的な風景と向き合うことになる。座礁したイルカや失われゆく島の文化との出会いを通じて、自然、記憶、そして生存に対する人類の脆い関係性について、深く思いを巡らせることになる。
監督は沖縄の暮らしと文化に深く根ざした物語を通して、「記憶」「アイデンティティ」、そして人・自然・社会の関係性を描き続け、テレビ番組やCMディレクターとして活動した後、2006年に「Twilight Phantom」で長編映画監督デビューした沖縄県出身の岸本司。
タイムパフォーマンス至上主義の現代社会において、“より良く生きるとは何か”について共に考えるきっかけになることを目指して制作され、沖縄の自然、文化、哲学を感じ、世界の平和、自然との共存の意義、環境を守り地球を愛すること、そして自分の幸せや家族との過ごし方に変化をもたらすような作品となっている。9月11日から那覇・シネマパレットで公開、以降全国順次公開予定。
▼コメント
■写真家 高砂淳二
「美ら海に浸かっている感覚でゆったりと楽しく鑑賞していたら、気が付けば自然への敬意と愛情が胸いっぱいに膨らんでいた」
■人類学者 辻信一
「チュラ・ビータ、なんと美しくユニバーサルな響きをもつタイトルだろう。
このタイトルが全てを語ってくれているような気がする。
映像を通して、この映画を観る者は沖縄の美しさを堪能する。
それはしかし、単なる風景の美しさではない。伝統的な食や手仕事に秘められた思いやりと知恵について学びながらぼくたちは、チュラ・ビータ、つまり、生きるということの美しさ、いのちそのものの美しさに気づかされるのだ。
映画は主人公のスエーデン人女性ニコの目を通して、沖縄の社会を、文化を、スローに穏やかに、でも深いところまで掘り進めていく。
彼女に寄り添い、その手を取るようにして導く人々の底知れぬ優しさと、それに応えるニコの共感力に感動を覚えずにはいられない。
それは、元来、人間なら誰もがうちに秘めていたはずの資質。
だが現代人の多くはそれをもう長く自分のうちに封じ込めてきた。
だからこそ、今この世界であまりにも多くの人々が苦しんでいるのに違いない。
このスロー・ムービーを観る者が、自分のうちなる優しさと共感に思い当たってくれるのではないか、自分が生きている世界の美しさに、生きていることの素晴らしさに気づいてくれるのではないか、そんな希望を抱かせてくれた。」
■主人公ニコリーナ・スベンセン
約2年前、ブルーゾーンについてもっと知りたいと思い、スウェーデンから沖縄へやってきました。
最初は、昔ながらの健康的な暮らしが大きく変わっていることに驚きました。
でも、やんばるへ移り住む中で、沖縄に今も息づく伝統や食、文化の魅力に出会いました。
「CHURA VITA」では、私が沖縄を旅しながら見つけたものを紹介しています。
美しい自然と、島の魅力あふれる人々との出会いを、ぜひ映画館で一緒に楽しんでください!
■エグゼクティブプロデューサー 大朝將嗣
「CHURA VITA」は、沖縄・やんばるで実際に起きた出来事や、そこで暮らす人々との出会いをもとに生まれた、実話に基づく物語です。
沖縄の美しさとは、海や森の風景だけではありません。自然と共に生きる知恵、受け継がれてきた食や手仕事、そして人を思いやる心。
その価値を、北欧から来たニコの「外からの視点」を通して見つめ直しました。
物質的な豊かさや効率だけでは測れない、人間らしい幸せとは何か。
自分の中にある優しさや共感、そして「生きることの美しさ」にもう一度気づいてほしい。
「CHURA VITA」は、沖縄から世界へ、その問いを投げかける映画です。
