映画『ルックバック』完成報告イベント、出口夏希&蒔田彩珠らが撮影秘話語る
原作は、『チェンソーマン』などで知られる藤本が2021年に発表した同名の漫画。2024年にアニメ映画化され、興行収入20億円を超える大ヒットとなった。漫画の腕に自信を持つ藤野(演:出口)と、圧倒的な画力を誇る京本(演:蒔田)が小学校で出会い、漫画へのひたむきな思いをぶつけ合いながら成長する13年間を描く。撮影は藤本の故郷である秋田県にかほ市で、四季を通じて行われた。
メインキャストがそろった光景に、是枝監督は「懐かしいなと思いつつ、良い時間を過ごしてきた撮影の記憶がよみがえってきた」と相好を崩した。主演の2人は、ともにNetflixシリーズ『舞妓さんちのまかないさん』(2023年)以来の是枝監督作品への参加となった。
出口は、「『ルックバック』で成長したと思うところがたくさんあった。景色も、私たちが見たものがそのまま映し出されていてきれい」と充実した表情を見せる。蒔田は、「『自分はなぜ芝居をしているんだろう?』と考えるきっかけになった。好きだから今までやってこられたことに、改めて気づかされた」と笑顔で語った。
一方、オーディションで選ばれた子役の2人は自由奔放な様子。藤野役の七瀬は、「監督自体がほっこりしていて優しく、この人だったら皆に愛されるだろうと思った」と発言し、笑いを誘った。京本役の岡田も「和む現場で、監督は一言で言えば人格者。スタッフもお菓子を分け与えてくれました」と和やかな現場の雰囲気を明かした。
『ルックバック』ヴェネツィア国際映画祭へ!キャスト4人の楽しみは「ご飯」
本作は、現地時間9月2日(水)~12日(土)に開催される第83回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に選出された。ヴェネチアにはこの日に登壇した5人で参加予定だ。
楽しみにしていることを問われると、キャスト4人は「ご飯」と口をそろえた。岡田が「本場のピザとティラミスを食べるのと、ゴンドラに乗るのも楽しみ」と話すと、是枝監督が「上映がメインだからね」とたしなめる一幕も。
本作への思いを問われた是枝監督は、「いろいろな出会いに恵まれた作品になった」と感慨深げな表情を見せた。さらに、「僕の仕事はキャスティングまでで、あとは見つめていただけ。スタッフと見ていて、スケッチブックに1本の線を引く場面でも涙が出てしまう。『原作に応えなければ』という思いで臨んだが、撮影では天気や自然に恵まれ、特別な時間を撮れたという実感がある」と手応え十分の様子だった。
『ルックバック』は、9月11日(金)より全国の劇場で公開される。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
