米FXの人気バイカー犯罪ドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』の新たなスピンオフ『Legends(原題)』の製作が決定した。米Hollywood Reporterなどが報じている。
『サンズ・オブ・アナーキー』ロン・パールマン、実はバイクよりハーゲンダッツが好き!?
悪名高きバイク・クラブの無法者たちを描いた『サンズ・オブ・アナーキー』(以下『SOA』)。ロン・パールマンは本作でならず者たちの頂点に立つ総長のクレイを演じていたが、実は、バイクが苦手だったと衝撃的な話を打ち明けた。米Popcultureが伝えている。 【関連記事】マニアさえも唸らせた完成度!限りなくカッコイイ”ワル”…
俳優自身をモデルにした架空の“本人役”を演じるメタ・スリラー
本作は、『サンズ・オブ・アナーキー』のオリジナルキャストが、10年以上ぶりにファンイベントで再会するところから始まるメタ・スリラー。キャストは劇中でドラマのキャラクターではなく俳優自身をモデルにした架空の“本人役”を演じるというユニークな設定だ。
公式あらすじでは、「『サンズ・オブ・アナーキー』のキャストが10年以上の時を経てファン・コンベンションで再会する。かつての“兄弟たち”の絆が揺らぐ中、彼らはドラマ内で直面したどんな脅威よりも危険な現実世界の脅威に立ち向かうことになり、現実とフィクションの境界線が曖昧になっていく…」と紹介されている。
主人公ジャックス・テラー役を演じたチャーリー・ハナムのほか、クラレンス役のロン・パールマン、ジェマ役のケイティ・セイガル、タラ役のマギー・シフ、ボビー役のマーク・ブーン・ジュニア、チブス役のトミー・フラナガン、ティグ役のキム・コーツ、ジュース役のテオ・ロッシというおなじみの顔ぶれが復帰する。追加キャストは今後数週間以内に発表される予定だ。
ジャックス役のチャーリーが発案者の本作について、FXエンターテインメントの社長ニック・グラッドは「チャーリーがこのアイデアを持ち込んできた瞬間、その大胆でエンターテインメント性あふれるビジョンに引き込まれました。脚本家、俳優、製作総指揮としての彼の才能が存分に発揮されており、現実世界の“兄弟たち”を率いる今回の冒険はシリーズへのラブレターであると同時に、ファンの予想を覆すメタ的な捻りも加えられています」とコメントしている。
この企画が注目される理由の一つは、オリジナルシリーズでは主要キャラクターの多くが命を落としている点だ。主人公ジャックスも最終回で自身の物語を締めくくっているため、従来の続編を製作することは困難だが、俳優本人をモデルにしたフィクションという形式を採用することで、そのハードルを見事にクリアしている。
『Legends(原題)』はチャーリー・ハナムと『マインドハンター』のジョナサン・グロフが共同開発し、製作総指揮も担当する。『フィラデルフィアは今日も晴れ』のロブ・マケルヘニーとニコラス・フレンケル、『セヴェランス』のジャッキー・コーンも製作総指揮に名を連ねる一方で、『サンズ・オブ・アナーキー』の生みの親であるカート・サッターは参加しない。製作はFX Productionsと20th Televisionが担当し、FXおよびHuluで配信される予定だ。
なお、今回の企画に参加しないサッターは、Instagramに投稿した動画の中で本作について問題なく受け入れていることをファンに伝えた。
「僕は『Legends(原題)』にまったく関わっていないし、関わるべきでもない。僕が作ったキャラクターや世界観とは何の関係もないんだ。これは本当に、番組そのものと番組が残したレガシーについての作品だ。そして率直に言えば、そのレガシーを作った責任がある人たちは(自分以外にも)何千人もいる」
「みんなに知っておいてほしいんだけど、チャーリーはこの企画をネットワークに売り込もうとしていた初期の段階で僕のところに来て、祝福してほしいと言ってきたんだ。いろいろな法的な事情から、多分元作品の知的財産(IP)を直接使うことはできないだろうと分かっていたからね。だから僕はチャーリーに全面的にGOサインを出した。このプロジェクトがうまくいくことを心から願っている。僕の妻(ケイティ・セイガル)も参加しているからね」
「僕としては全力で“このクソ野郎を観ろ”って感じだよ。妻の編み物机にたまたま置いてあった脚本をちらっと読ませてもらったんだけど、ものすごく良くできている。チャーリーのことは心から愛しているし、みんなもこのプロジェクトをものすごく好きになると思う」
『サンズ・オブ・アナーキー』は、米FXで2008年から2014年まで全7シーズンにわたって放送された。2018年にはスピンオフ『マヤンズ M.C. 〜サンズ・オブ・アナーキー外伝〜』も誕生し、5シーズン続くほどの人気を博した。
今回の新作について現時点では詳細なストーリーは明かされていないが、『ビバリーヒルズ再会白書』のように、俳優たちの実際のイメージを取り入れながらも現実とフィクションを巧みに行き来する作品になるのではないだろうか。さらに、そこへ『サンズ・オブ・アナーキー』らしい骨太なクライムスリラーの要素が加われば、単なるリユニオン企画では終わらないはずだ。往年のファンへのサービス精神と、新たな物語としてのスリルを兼ね備えた、これまでにないスピンオフになることを期待したい。
『サンズ・オブ・アナーキー』全7シーズンはDisney+ (ディズニープラス)で配信中。(海外ドラマNAVI)
